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#27 [こむ◆DRAGON/Uww]
【キミと僕の夏】
君はいま…
なにを見ていますか?
君はいま…
誰を想っていますか?
君はいま…
しあわせですか?
:12/05/29 02:21
:W61CA
:LjWYUrg6
#28 [こむ◆DRAGON/Uww]
キミとは高校2年生の時に、初めて同じクラスになった。
偶然となりの席で、
キミは『よろしくネ!』って声をかけてきた。
キミと僕との出会い、
初めての会話、
:12/05/29 02:26
:W61CA
:LjWYUrg6
#29 [こむ◆DRAGON/Uww]
となりの席ということもあり、キミとは自然と仲良くなっていった。
部活が終わって、カバンをとりに教室に行ったら、キミがいて
『一緒に帰ろ?』って言ってくれた。
:12/05/29 02:31
:W61CA
:LjWYUrg6
#30 [こむ◆DRAGON/Uww]
帰り道、キミは僕に笑顔でいろいろな話をしてくれた。
僕は照れくさくて、キミの方が見れずあまりに話をする事ができなかった。
でも、ホントはスゴく嬉しくて、この時間が明日も、明後日も、ずっとずっとあるんだって…そう思っていたんだ。
:12/05/29 02:36
:W61CA
:LjWYUrg6
#31 [こむ◆DRAGON/Uww]
『今年の夏祭りさ、一緒に行かない?』
あまりに突然で、
僕は『えっ?』てキミの方を向いたら、キミの顔が近くにあって慌ててそっぽを向いた。
顔が熱くなるのを感じた。
いま顔が真っ赤だ、
気づかれていないだろうか、
そんな心配をしていたら、続けてキミは言った、
『絶対行こうネ!』僕はただ黙ってコクンて頷いた。
:12/05/29 02:44
:W61CA
:LjWYUrg6
#32 [こむ◆DRAGON/Uww]
それからしばらくたったある日、まだ夏休みに入る少し前、キミの噂を聞いたんだ。
キミがとなりのクラスの男子と付き合っているって噂を。
僕は真相が知りたくて、でもキミに聞くことができなかったんだ。
ただ自分が傷つくのが怖かったから…
:12/05/29 02:48
:W61CA
:LjWYUrg6
#33 [こむ◆DRAGON/Uww]
キミに真相が聞けないまま、夏休みに入ってしまった。
もうすぐ、キミと約束してた夏祭りの日。
もやもやした気持ちのまま日は流れ、夏祭りの日がやってきた。
………約束の時間。
もう行かなきゃと思うのだけど、体が動かない。
:12/05/29 02:53
:W61CA
:LjWYUrg6
#34 [こむ◆DRAGON/Uww]
時間だけが過ぎて、
〜〜♪携帯の着信音が部屋に響く。ディスプレイにはキミの名前。
僕が電話に出るとキミは、
『もしもし?いまどこ?もう着いた?』
僕はズキッと胸が痛むような感じがしたが、『ごめん、今日は行けない。』そう言って電話を切り電源を落とした。
:12/05/29 02:59
:W61CA
:LjWYUrg6
#35 [こむ◆DRAGON/Uww]
しばらくすると、自宅に親友から電話がかかってきた。開口一番そいつは、
『なにやってんだオメェは!泣いてたぞ…あいつ…』
僕はまたズキッと胸に痛みを感じた。
『あいつのこと…好きなんだろ?好きなら泣かすんじゃねーよ。しっかり掴まえておけ!』
気づくと僕は玄関を飛び出していた。走りながら親友に感謝した。そしてキミがいること願いながら走っていた。
:12/05/29 03:05
:W61CA
:LjWYUrg6
#36 [こむ◆DRAGON/Uww]
キミとの約束の場所へ、
夏祭りの会場は人混みで溢れかえっていたが、どこか終わりかけなそんな雰囲気がした。
夜空には大輪の華が咲き、
見物客の拍手が、僕を急かしているような気がした。
必死にキミを探した。
もう帰ってしまったのかもしれない。花火が終わって人混みもだんだんと減っていき、屋台も片付けられはじめている。
:12/05/29 03:12
:W61CA
:LjWYUrg6
#37 [こむ◆DRAGON/Uww]
キミは見つからなかった。
何度もキミに電話をしたが繋がらず、
途方に暮れながら、祭会場の近くにある公園にきた。
ブランコに腰かけ、キミに伝えられなかった言葉を噛みしめてボーッした。
『ねえ?なにやってるの?』
:12/05/29 03:18
:W61CA
:LjWYUrg6
#38 [こむ◆DRAGON/Uww]
後ろから聞こえた声は、紛れもなくキミの声で、僕はビックリしてブランコから落ちそうになった。
薄暗い公園の街灯に照らされて、浴衣姿のキミはいつも以上に可愛く見えた。
『ビックリした?』笑顔でキミが聞いてきた。
僕はコクンと頷いた。
『久しぶりだネ!』今度は少し切なそうにキミは言った。
僕はまたコクンと頷くしかできなかった。
『じゃ、また学校で!』キミはそう言うと公園の出口に向かって歩きだした。
『待って!!』
:12/05/29 03:26
:W61CA
:LjWYUrg6
#39 [虹◆Niji/k.hKE]
まだ起きてたのかw
:12/05/29 03:30
:943SH
:x65MRLos
#40 [こむ◆DRAGON/Uww]
いまにも泣き出しそうな顔でキミはふり向いた。
とっさに叫んだのであたふたしていると……
『いくらでも待つよ?』ってキミは言ってくれた。
でも堪えきれなかったのかキミは、
『てか、ドタキャンはないよ!なんで来なかったの?すっごくすっごく楽しみにしてて少しでも可愛く見られたくて浴衣着て…一緒に出店回って…花火見て…』
キミが泣くのが分かったから、僕は無意識に駆け寄ってキミを抱きしめていた。
:12/05/29 03:35
:W61CA
:LjWYUrg6
#41 [こむ◆DRAGON/Uww]
震える君の体は、思っていたよりも華奢で、でもすごく温かくて、またズキッと胸が痛んだ。
『わたしね…ずっと…』
キミの言葉を聞くのが怖くて、僕はキミにキスをした。どうしてそうしたかは分からない。
戸惑うキミにボクは『ごめん…』ということしかできなかった。
『……ううん。』
帰り道は無言だった。でもどちらからともなく手を繋いでいた。キミの温もりを感じれるだけで良かった。
キミの家の前に着くと、
『じゃ…』キミが言った。
ボクは小さく手を上げて答えた。そしてキミが『またネ!』って言ってくれるのを待った。
『おやすみ。』キミはそう言って家に入っていった。
:12/05/29 03:48
:W61CA
:LjWYUrg6
#42 [こむ◆DRAGON/Uww]
僕は家に帰ると、直ぐに寝てしまった。そして夢をみた。キミがどこか遠くへ行ってしまう夢だ。
朝、目が覚めると僕は泣いていることに気づいた。考えすぎだろうと自分に言い聞かせた。また学校が始まればキミと、となりの席で他愛もない話をして、時間が合えば一緒に下校して変わらない日々が続くはず……だった。
夏休みが終わり、キミが転校したことを知った。なにを言ってるのか理解できなかった。ただポッカリと空いたキミの席が僕のとなりにあった。
:12/05/29 03:55
:W61CA
:LjWYUrg6
#43 [こむ◆DRAGON/Uww]
その日は、なにも手につかず…気づいたらキミの家の前にいた。
夏祭りの夜が、キミとの思い出が走馬灯のように押し寄せた。
家に着くと、ポストには見慣れた文字の可愛い便箋が入っていた。キミからの手紙だとすぐに気づいた。
:12/05/29 03:59
:W61CA
:LjWYUrg6
#44 [こむ◆DRAGON/Uww]
【おはよう。こんにちは。こんばんは。あなたがこの手紙を読むのはいつかな?3つ書いとけばどれかは当たるかな?(笑)まずは、ごめんなさい。なにも言わずに転校することになってしまって。一番最初に伝えなきゃいけない筈だったのに、お別れが辛くて言えませんでした。今もこの手紙を書いてるとあなたとの思い出がいっぱいいっぱい蘇ってきます。】
:12/05/29 04:05
:W61CA
:LjWYUrg6
#45 [こむ◆DRAGON/Uww]
【たった数ヶ月、あなたと過ごした時間は、わたしにたくさんの思い出を残してくれました。そして気づいたらあなたを『好き』になっていました。あれ?手紙だとこんなに簡単に伝えられるのに、あの時はどうしても伝えられなかった(笑)乙女心…可愛いでしょ?夏祭りの日、あなたが着てくれないと聞いた時は泣いちゃいました。あなたに最後に会える日、最後の思い出を作れる日。】
:12/05/29 04:11
:W61CA
:LjWYUrg6
#46 [こむ◆DRAGON/Uww]
【あなたを公園で見つけた時は、本当に嬉しかったよ?そしてあなたは私を呼び止めてくれた。そのあとは思い返しただけでも恥ずかしい(笑)もう一度言います。あなたが好きでした。もっと早くあなたに会って、もっと早くあなたに気持ちを伝えられたらよかったのに。そう思わずにはいられません。少しの間だったけど、わたしは幸せでした。ありがとう。またどこかで、運命ってのがあるのなら、またあなたに会いたいです。】
:12/05/29 04:17
:W61CA
:LjWYUrg6
#47 [こむ◆DRAGON/Uww]
【P.S あなたはわたしのこと好きでしたか?少しでも好きって思ってくれてたら嬉しいな♪♪】
僕は声を荒げて泣いた。キミを失った悲しみ、自分の弱さ、愚かさ…
キミに想いを伝えることが出来なかった。僕も運命ってやつを信じるなら、またキミに会いたい。キミの笑顔が見たい。
キミと僕との夏。
その夏、
僕はキミを好きだった。
〜終わり〜
:12/05/29 04:25
:W61CA
:LjWYUrg6
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