地震速報 40
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#356 [とくめい]
11日午後。自宅で揺れに襲われ、津波から逃れるため、避難所を目指して車を出そうとした。その直前、運送会社で運転手をしている夫、良成(よしなり)さん(33)から携帯に電話が入った。「大丈夫か」「もうつながらないかもしれない」。泣き叫ぶ子供2人を両腕に抱え、思うように話せない。間もなく通話が切れた。これが最後の会話になった。海に向かう形になるが、眼前に津波が迫り、2台前の車が濁流にのまれた。助手席と後部座席には長女里桜ちゃん(2)と次女、里愛ちゃん(5か月)。2人を守ろうと必死で約50メートル後進何とか助かった。海から離れた避難所に行くことにしその日は車中でガソリン節約のため暖房なしで夜を明かした。翌日から避難所で苦しい生活が待っていた。夫の悲報を受けたのは17日。気仙沼周辺で配送作業中に津波にのまれたらしいと夫の上司から知らされた。18日、子供が眠ったのを見計ら遺体安置所に向かった。目の前のひつぎの中で眠っているのは間違いなく良成さんだった。涙があふれ出た。キスをしながら「愛してるよ」とつぶやいた。遺体に何か着せてやろうと倒壊を免れた自宅に戻り会社から引き取った夫の荷物にふと目がいった。指輪が入っていた。以前、「たまには指輪とか欲しいけど、パパはプレゼントくれる人じゃないもんね」と、意地悪を言ったのを思い出した。
避難生活が長期化し子育てはますます大変になっている。この状態がいつまで続くか分からない。でも指輪を残してくれた夫に約束した。「この子たちは私が責任を持って育てるから。。。
:11/03/20 13:09 :PC :☆☆☆
#357 [とくめい]
夫の荷物の中に指輪があった。ホワイトデーのプレゼントに、こっそり買ってくれていたらしい。
その夫は今、遺体安置所で眠っている。東日本巨大地震で壊滅的被害を受けた宮城県気仙沼市。同市本吉町寺谷、主婦大原枝里子さん(33)は、夫の顔についた泥をぬぐい、優しくキスをした。
:11/03/20 13:15 :PC :☆☆☆
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