「ケイネスの、バカァッ!」
ケイネスは、多分三メートルぐらい吹っ飛んだ。隣にいたよっしゃんさんは、楽しそうに様子を見守っている。
「けーねぬってば、気持ちを試すような事をから、そんな事になるのよ」
よっしゃんさんはそう呟いていた。もちろん、怒りが頂点に達している僕にはなんのことやら冷静に考えることは出来ない。
「へーちゃん………」
ケイネスが起き上がってこちらを見てきた。
「ケイネスなんか、もう知らないんだからっ!ばかばかばか!」
泣きながら何度もケイネスの胸元を叩いた。ケイネスは痛がるわけでもなく、僕を抱きしめてくる。でも当然ながら、そんな事ぐらいでは怒りはおさまらない。
「ごめんね、へーちゃん」
謝るケイネスの声。
でもこの時の僕はただただケイネスの胸をかりて泣くことしかできなかった。
