アサ男「あ〜やっぱりここの筋肉はもう少しあったほうg」
先生「なんだぁ。アサ男〜。問５できたのか。」
(一同、硬直)
アサ男「ﾝﾋいやっ、できてませんけどそれがなにか?」(語尾になるにつれ小さくなる声)
先生「なんだ〜。わたしは耳が遠いんだ〜。はっきり喋れ〜。問５はなんだ〜。」

アサ男「は?いやだからは?解いてねえっては?」(ボソボソ)
先生「もういい〜。万野〜。問５はなんだ〜。」
万野(ﾊﾞﾝﾉｳ。仮名。評定平均5.0)「�Cです」
先生「そうだな�Cのブタノールだな〜。アサ男は勉強も運動もしないから体はブタノールだ〜。」(この先生はボケ気味なのか唐突に人権侵害をする)
(一同、クスリ)
アサ男「っっっっﾊｧ？？」(DQNぶってるつもりらしい)

アサ男「は?おめーのほうがよっぽどﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
アサ男「だいたいそんなんわかったからってﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
アサ男「ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞ
リア子「アサ男ｗｗそれ一人言？？？ずっと喋ってるけどｗ」
アサ男「！」

堪えきれないようでリア子が笑い出した

アサ男「いやっｼｼ別に」
リア子「そうなの？ｗ問５教えてあげよっか」
アサ男「いや別にこれ描いてて解けなかっただけだしあんなの」
ここで例のノートを持ち出すアサ男！！
リア子「ん〜？あ〜。。」
(眺めるが感想は言わない)
アサ男「この肩の筋肉とか、女子、ｽｽ好きでしょ」


DQN「ヒッヒｗｗｗちょ待ってｗｗｗｗ」

リア子取り巻きのDQN(男)が下品に笑い出す

ついに今まで沈黙を徹していたリア子取り巻き集団が動き出す！！

リア男(ムードメーカー)「コラァ！人が一生懸命描いたものを笑うな！」
DQN「ｗｗｗｗｗいやｗｗｗｗｗお前誰ｗｗｗｗｗ」
リア男「……(真顔からニヤニヤ)」
DQN「アサ男ｗｗどんなん描いたん？見せてｗｗｗｗｗ」
アサ男「あ、ああ」(一生懸命同じ立場で話そうとしている)
DQN「ｗｗｗｗｗ確かにｗｗこらｗｗ女子ウケするなｗｗうんするわｗｗｗｗｗ」
アサ男「だろ？」(マジに捉えてる)
純粋男(テニス部所属)「なんかドラゴンボールにこんなんおったな〜」
リア子「あーそれ知ってる！悟空やんな。アサ男これ悟空？」
アサ男「ｼｯいやぜんぜんちが
DQN「にしたってｗｗｗｗｗ似てなさすぎやろｗｗｗｗｗ」
リア男「DQNコラ！そりゃゆうたあかん」(多少困ってる)

私は戦慄していた。

アサ男…君みたいな子がいるから…イラスト描きは中2患者だと思われちゃうんだよ…
あながち間違ってもいない…プロになれないイラスト描きはみんな中2患者だ…

だから…だからみんなそれを隠そうとしているのに…！！

アサ男「いやだから似せようとしてないから似てなくても当然ｗｗ」

DQN「ｗｗそうなん？」(からかい衝動が治まったようだ！)

純粋男「でも似てるね」

アサ男「そりゃ多少似るよ、尊敬してるからね」

DQN「ふうん。ｗはい。帰す」

アサ男「ああ」

DQN「ぷｗｗｗｗｗ『ああ』ってｗｗ」

リア子「DQNしーつーこーい！」

DQN「ヒッヒ」

腹筋板チョコ

先生の注意があり、その場でのこの話は終わった。
アサ男はまた何か描いていた。見えた限りでは、また横顔だった。

そして翌日の朝…
登校してみると、なにやら教室が賑やかだった。

アサ男と小田が、後ろの黒板で何やらお絵かき対決をしているらしい。
飽きもせずまた横顔だ。
よくもまあこんなに特長の無い絵を堂々と描けるものだ。

私は何故か恥ずかしくなりながら、自分の席についた。
リア子と取り巻き＋万野の会話が聞こえてくる。

「あのさｗｗあれって上手いん？？」「ｗｗｗ聞くなｗｗ」「度胸あるよねｗ」「なにあの髪型」「万ちゃんとかどう思うん」「んーオレはアニメのことはよくわかんない」「ｗｗ」「キモいよね、あいつら」「んーそうかな？」「万ちゃん優しｗｗ」

私は悲しかった。
プロでもない学生のイラスト描きは、世からの評価はこんな様なのだ…
アサ男を嫌ったからってどうにもならない。
だが、黒歴史を産み出し続けている彼の言動に──私は、軽蔑せざるを得ないのだ……

いつまで夢を見ているんだ。目を覚ませ。
お前、このままじゃ漫画家どころか卒業すら危ういぞ──

そう彼に説くことを、私は敢えてしない。

だってキモいもん☆


‐the end‐

全米が泣いた