>>269大まかに…若干バレありで説明するよ?感想とか見てたならあんまり意味も無さそうだけれど。
舞台は東京の池袋。平凡で名前の仰々しい少年は非日常に憧れていた。今まで自分の住んでる土地から遠出をしたことはなく、あまりにも突然に東京へと出ることなったのには理由がある。古い友人の誘いで、こちらの学校に通わないかと言われたのだ。結果、少年はその話にのった。しかし、今まで余所の土地は愚か、都会に顔を出したことのない少年は奇妙な躍動のようなものを感じ、それは不安から来るものであると判断した。
そこにはキレたヤツらが集う。常に全力の池袋最凶の男。己の立ち位置に悩む少女。ナンパ癖と寒いギャグに定評のある友人。漫画や本を読む以外の目的にも使うオタク共。カタギじゃない人専門の闇医者。こちらに応えてくれない妖精に魅せられた高校生。ストーカーかつ電波な娘。趣味で情報屋を営む年齢詐称の青年。そして漆黒のバイクに跨るデュラハン=首なしライダー。少年もその内の一人。
これは歪んだ愛の物語。不特定多数の愛が池袋を混乱へと導く。そんな彼らが繰り広げる物語は痛快な程マトモじゃないけど、彼らは確かに己の愛するものを愛していた。