大丈夫な事が何よりだよな。何より、自分の命と家族の命、余裕が出来たのならば他人の命までも心配に思えてくる。そして、優しさを知ってゆく。熊本で２日目の本震があった翌日、黒人の夫婦がボロボロのアスファルトの上を歩いていた。アフリカ的な黒人だったので、日本語が通じるのかは不明だったが、一応は声を掛けた。大丈夫なのか？日本語は分かるのか？行く宛はあるのか？それぞれにそれなりに安心な返答が返された。真っ黒な奥さんは真っ黒な赤ちゃんを抱いていた。ミルクはあるのかと聞いた。少しヘタクソな日本語で無いと答えた。でも大丈夫だとも答えた。今からいくところにはあると言った。それでも、俺はお節介な性格からグレープジュースを２本とその自販機で買える物の中では１番、赤ちゃんが飲みやすそうなカフェオレを買い与えた。子供、老人は勿論だが、その他、周りからのフォローが少なそうだと感じた者が居た場合いは、とくに積極的に声を掛けてやって貰いたいと思う。みんな淋しいのだ。みんな悲しいのだ。みんなが度々思い出す死を覚悟した震度７の揺れ。経験者は、どうか、その時の事を話してやって貰いたいと思う。俺は恐かったよ、君も恐かっただろ？と、みんなでみんなを励まし合って貰いたいと思う。俺は生きる！！熊本県民！！明日も１日、全力で生き延びようではないか！！