どうでも良いことを報告するスレ1028
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#301 [名前のない生活]
好きな人に告白してしまった。
:11/12/31 00:41
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#302 [名前のない生活]
その宮殿へと足を踏み入れるプシュケ。
中には、見たこともない貴重な宝物が数えきれないほどたくさんあった。
プシュケがあっけにとられていると、どこからともなく声だけが聞こえてきた。
「この宮殿も、宝物も、すべてあなたのものです。そして、私どもはあなたの召使いなのです。どうか。なんなりとご用をお申し付けください。」
それから、彼女は、姿の見えぬ召使い達から行き届いた奉仕を受け、入浴をし、贅沢な食事を与えられ、食後には、目に見えぬ楽師達による、えもいえぬ美しい音楽でもてなされた。
:11/12/31 00:42
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#303 [名前のない生活]
その後、ベッドに入ったプシュケが、たった一人でいる心細さに震えていると、突然人の気配が感じられ、誰かがベッドに入ってきた。
そして、優しい抱擁によって彼女を自分の妻にすると、夜明け前にまたそそくさと出て行ってしまった。
プシュケは、豪華な宮殿で無数の宝に囲まれ、姿の見えぬ召使い達に奉仕される、夢のような暮らしを得た。
夜には、これも決して姿を見せぬ優しい『夫』が欠かさずやってきて、暗闇の中で彼女を真心込めて愛し、幸福に酔いしれさせた。
そして、『夫』は、空が明るくなるまでには決まって立ち去って行った。
:11/12/31 00:44
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#304 [名前のない生活]
下げよ
:11/12/31 00:47
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#305 [名前のない生活]
一方、プシュケが怪物の餌食になったと思い込んでいた両親は、悲しみのために弱り、食事も喉を通らないほどだった。
このことを伝え聞いたプシュケの姉達は、揃って両親を見舞いに帰ってきた。姉達は両親から、プシュケの身に起こったことを詳しく知らされると、プシュケが置き去りにされた岩にやってきて、妹の名を呼びながら、胸が張り裂けるほど大声で泣き叫んだ。
:11/12/31 00:47
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#306 [名前のない生活]
プシュケを呼ぶ姉達の声は山々にこだまし、プシュケの耳にまで届いた。
あらかじめこのことを予知していたプシュケの『夫』は、「私達の別れの原因となるので、姉達を宮殿に招いてはいけないよ。」とプシュケに警告していた。
しかし、プシュケは無理やり頼み込み、『夫』の許可を得、西風に姉達を谷底まで運ばせ、宮殿に招き入れた。
そして、姉達に夢のようなもてなしをした上に、おみやげに宝物まで持たせ、再び西風に頼んで送り帰らせた。
しかし、まるで女神のようなプシュケの暮らしぶりを目の当たりにした姉達は、嫉妬のあまり、気が狂わんばかりであった。
:11/12/31 00:49
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#307 [名前のない生活]
「姉である私達を差し置いて、プシュケだけがなぜ天国のような暮らしをしているのか。絶対に許せない。何とかしてプシュケの幸福をぶち壊してやる。」
この、姉達の企みを察知したプシュケの『夫』は、暗闇の中で彼女を愛撫しながらこう言い聞かせた。
「プシュケよ、よくお聞き。私達夫婦には危機が迫っている。それは、お前の邪な姉達によるものだ。彼女達は再びここへ訪れ、私の姿、正体を見てしまえとお前をそそのかすだろう。だが、決してその誘いに従ってはいけないよ。お前はもう私の子を妊娠している。その子のためにも、どうか私の頼みを聞いておくれ。」
自分がやがて、母親になろうとしていることを知らされたプシュケは、喜びに震え、『夫』の言いつけに背かぬことを固く誓った。
:11/12/31 00:50
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#308 [名前のない生活]
やがて、再びプシュケの姉達が訪ねてきた。
彼女達は、プシュケのことをさも心から心配しているように見せかけ、プシュケに『夫』のことをあれこれ質問し、プシュケが夫の姿を見たことがないことを告白させた。
「やはり、そうだったのね。」
「可哀想なプシュケ。お前の夫の正体は大蛇なのだよ。お前の結婚相手を予言した、アポロン様の神託をどうか思い出してごらん。」
「この付近に住んでいる猟師たち中にも、その大蛇の姿を見た者が大勢いる。早く何とかしないと、お前もじきに、大蛇に飲まれてしまうんだよ!」
姉達は執拗にプシュケを説き伏せる。
:11/12/31 00:51
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#309 [名前のない生活]
素直なプシュケは姉達の言葉を信じ込んでしまう。
夫があれほど頑なに、自分に姿を見せない理由が、姉達の話で説明が通ると思ったからだ。
恐怖で真っ青になり、震えながら、プシュケは姉達に助けを乞う。
すると、姉達は言った。
「よくお聞き、プシュケよ。
剃刀をよく研ぎ、ベッドの横に隠しておくのです。それから、油の入ったランプを見えないように覆い隠し、寝室に置いておきなさい。そして今夜、その大蛇が眠った頃に明かりをつけ、正体を見届けた後に、剃刀で首を切り落としてしまいなさい。
そうすれば、この宮殿の中の宝物はみなお前の物となり、幸せになれるでしょう。」
こう言うと、姉達はまた西風に運ばれて帰って行った。
:11/12/31 00:52
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#310 [名前のない生活]
プシュケは『夫』を大蛇と信じてもまだなお夫を愛していたので随分と悩んだ。
だが、しまいにはー。
姉達に従う他ないと決心してしまった。
そして、その日の夜明けー。
:11/12/31 00:53
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