この話しで僕は泣きました
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#733 [名前のない生活]
あやねちゃんに会えないまま私は退院を迎えた。

病棟を出る時に看護婦さんにあやねちゃんはどこ?と聞いたが看護婦さんはレントゲンを撮りに行ってていないと言われたので、しょうがないと思って家に帰った。

その日の夜はなかなか寝つけなくて私は目を閉じて眠ろうと頑張っていた。すると私の部屋のドアが開く音がした。振り向こうと思ったがハァハァと荒い息が不気味で振り向けなかった。もう怖くて怖くてギュッと目を閉じてじっとしているとベットがきしむ音がした。そしてかすれた声で「ありがとう」と言い残してその気配は消えた。


続きます

⏰:11/01/17 01:09 📱:PC 🆔:Mw6j0MXs


#734 [名前のない生活]
次の日病院に用があったため病院にいった。
昨日の声はあやねちゃんだと思った私は入院していた病棟にいった。
そこにはあやねちゃんのお母さんが看護婦さんと話をしていたので聞いた「昨日あやねちゃんが私の家に来たよ!ありがとうって言ってたよ!」看護婦さんとあやねちゃんのお母さんはハっとした顔をしたあと悲しい顔をしていった。「あやねは昨日死んだの」私は理解できなくて「嘘だ!昨日本当にあやねちゃんの声がしたんだよ!夜中にね私のベットに来たよ!」といった。でもよく考えてみると夜中にあやねちゃんが家にくるわけないし、私の家だって分からない。看護婦とあやねちゃんのお母さんは泣いていた。私はやっと理解できた。あやねちゃんとは最後に私に会いにきたんだと。

続きます

⏰:11/01/17 01:12 📱:PC 🆔:Mw6j0MXs


#735 [名前のない生活]
あやねちゃんのお母さんが大きい段ボール箱を私に渡していった。
「実はあやねは後もう少ししか生きられないって言われていたの。小さいころからずっと入院ばっかりで友達もいなくてね。最後くらい友達を作らせてあげたいって思って普通の病棟にうつってきたの。ことみちゃんから絵とかシールをもらうたびにあの子すごい喜んでたけど、もうすぐ死ぬって分かっていたからもらっても死ぬ時一緒に燃やされちゃうならイヤだっていって返していたの。ごめんね。これあやねがことみちゃんにって」

その段ボールの中にはあやねちゃんが書いた絵やぬいぐるみや可愛い鉛筆などがいっぱい入っていた
そして手紙も入っていた。

続きます

⏰:11/01/17 01:14 📱:PC 🆔:Mw6j0MXs


#736 [名前のない生活]
>>728 大事にしてね 優しいおばあちゃんだね

⏰:11/01/17 01:14 📱:W61SA 🆔:dUA8Wn9c


#737 [名前のない生活]
ことみちゃんへ

わたしはことみちゃんがはじめてのお友だちだよ。おてがみ書くのもはじめてだよ。ことみちゃんはわたしに楽しい話をしてくれたね。絵とかシールとかもくれたね。アルプスいちまんじゃくも、やってくれたね。わたしはとっても楽しかったよ。シールとかいらないっていってごめんね。本当はうれしかったよ。だけどわたしはもうすぐ死ぬから、死んだら、もやされちゃうんだよ。その時その人がだいじにしてたものも一緒にもやすの。わたしはことみちゃんの絵がたいせつだからもやされちゃうんだよ。ことみちゃんがんばって書いてくれたのになくなっちゃうんだよ。それがいやだったんだ。ごめんね。だからわたしが書いた絵ならもやさなくてすむでしょ?だからあげるね。ずっと渡せなくてごめんね。たいせつにしてね。わたしはもう死ぬんだ。最後にことみちゃんと友だちになれてよかったよ。 あやねより」

続きます

⏰:11/01/17 01:25 📱:PC 🆔:Mw6j0MXs


#738 [名前のない生活]
私ははじめて感動して泣いた。
私が書いたあんなちっぽけな絵が、気分で書いてた、ただのチューリップだのイルカだのの絵が。余ったからあげただけのシールが。

大切、大事だっていってくれた。

私はあやねちゃんのことずっと忘れないよ。
今もまだあやねちゃんのぬいぐるみや絵はあるよ。
燃やしてないよ。大切にしてるよ。

私みたいなのと友達になってくれてありがとう。
あれからもう8年もたつのか…
天国でまた会おうね。またアルプス1まんじゃくやろうね。

⏰:11/01/17 01:32 📱:PC 🆔:Mw6j0MXs


#739 [名前のない生活]
長いよ

⏰:11/01/17 01:53 📱:SH02A 🆔:vzS9Da9U


#740 [名前のない生活]
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/31(金) 09:02:10.57 ID:PoJ9fqOTO
俺のかーちゃん、俺が高3に上がったときに
いきなり倒れて入院した。
検査をして入院が決まったが
俺は内容を詳しくきかされなかった。
夏頃から受験勉強もあって
かーちゃんに会いにいく時間も取れなくなっていった。
俺は決して頭が良くはなかった。かーちゃんは立教大学出身
俺は小さい頃良く「かーちゃんと同じ大学にいく」と言ったものだ。

⏰:11/01/18 21:30 📱:SH003 🆔:vr.lDrZ6


#741 [名前のない生活]
実際に受験となると、ハードルは高かったけれど
立教を目指してがんばった。
冬になり、かーちゃんは次第に痩せていった。
飯も食わなくなり、俺の手を良く握るようになった。
かーちゃんは俺に色々話をさせた
学校 進路 夢
思えば何であのとき気がつかなかったんだろう…
涙が…ちょヤバ…
最後の模試の結果が出た。
努力の甲斐か、立教大B判定が出た。
俺からすれば奇跡に近い判定
おれは帰りに病院に行き結果を見せた。

⏰:11/01/18 21:30 📱:SH003 🆔:vr.lDrZ6


#742 [名前のない生活]
俺「かーちゃん、おれ立教大いくよ。判定もホラ」
得意げに模試を見せた
かーちゃん「がんばってるのね
タケシ(仮)が後輩になってくれたらかーちゃん嬉しいよ」
その日もかーちゃんは俺にたくさん話をさせた
俺の手を握りながら…楽しそうに
それからすぐ、俺は大学入試を迎えた。
大本命の日、朝早く起きて下に降りるとかーちゃんが台所にいた

⏰:11/01/18 21:30 📱:SH003 🆔:vr.lDrZ6


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