この話しで僕は泣きました
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#147 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
10 :1 :04/06/01 20:47

いてもたってもいられず、その親戚の家に電話をしたらもう他の家に預けたと言う。
俺はその親戚に「何でちゃんと見てくれないのか?」と問いただしたら
大人には大人の事情がある!その一言でかたずけられてしまった。

そう言われた俺は、ただただ悔しくて悔しくて泣いた。自分の無力さを恨んだ。
両親が交通事故で亡くなり、唯一の肉親がたった一人の妹だった。
そんな妹を毎日毎日「泣いてはいないか?」「元気にしてるのだろうか?」と毎日思っていた。

そして俺が高校を出て21歳に成り就職を機に一人暮らしを始めるとともに妹を
「俺の借りているマンションに一緒に住まないか?」と言ったら、妹はすんなりと受け入れてくれた。
こうして一緒に住むことが決まりその日の夜に、これからとこれまでの生活の事を話し合った。
妹はやはり親戚の家ではあまり良くない扱いを受けていたそうで、俺のこの話を聞いた時
その家で嬉しくて泣いていたと言う。やっとこの生活から開放されるんだと。

⏰:08/10/04 19:27 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


#148 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
31 :1 :04/06/01 22:06

それからの俺の生活は大変だった。
お金が無く公立高校にしか行かせてやれなかったが、普通に高校生として生活させてやりたいと、必死になって働いた。

毎日毎日働いた。
やりたい事もせず、俺の事は置いといて何よりも妹のために頑張って働いた。
こうして妹が高校を卒業して就職が決まり、その日は2人でささやかなお祝いをした。
あの小さかった妹が、大きくなりこうして俺の前で笑ってる。俺は涙が出そうになった。

その時妹が、小さく小さく聞こえるかどうかの小さな声で、「ありがとう」と言ってたと思う。
本当にそう聞こえたかどうかは分からないが、その時俺はそう聞こえたと思いたい。
そしてある日妹が父の日だからとネクタイをプレゼントをしてくれた。
俺は、なんで父の日にプレゼントなんだよ〜って笑って聞いてみたら、妹が
「両親が亡くなって代わりにここまで育ててくれたお兄ちゃんがお父さん代わり」なんだと。
俺はそれを聞いて嬉しかった。両親が亡くなり妹のために何も考えず必死に働いてたから・・・
そういった心から嬉しがる事が無かったから非常に嬉しくてトイレで
妹に気付かれないように声を殺してクゥクゥ泣いた。

ネクタイを締めて見せてくれとせがむ妹に恥ずかしいからと必死に断わった事を今更遅いが悔やんでいる。
何故あの時妹に見せてやらなかったんだと。
今でも妹のふくれっつらが目に浮かぶ。

⏰:08/10/04 19:27 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


#149 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
132 :1 :04/06/01 23:21

妹の事故に遭ったと連絡を会社で聞いた時、最初は何がなんだか理解できなかった。

病院に駆けつけた時には既に息を引き取った後だった。
眠るようにベッドに横たわる妹の顔見た時、俺は嘘だと思った。
何でなんだと。両親が亡くなり兄妹離れ離れに暮らすはめになり
挙句の果てに親戚に盥回しにされ、邪魔者扱いを受けて暮らしていた妹。
こんなにも不幸な暮らしを受けて生きてきた妹にやっと見つかったと思う幸せな日々。

妹が「お兄ちゃん、今まで見守ってくれててありがとう。
 私は十分幸せだから今度はお兄ちゃんが幸せになってね」と
言ってくれていた優しい妹に、何でこんな仕打ちが有るんだと!!
俺の幸せなんかお前の後で十分なのに、何でお前が先に逝くんだと・・・・・。
何で両親ならずたった一人の妹までこうなるんだと、俺は病室で妹の顔を見ながらそう思った。
俺の幸せなんかお前の後で十分なのに、何でお前が先に逝くんだと・・・・・。

葬式には俺の友人・妹の友人とその彼氏。あと優しくしてくれた親戚の者だけで静かに行いました。
たらい回しにした親戚も来ていて「残念な子を亡くしたね」っと言った時に俺は怒った!激しく怒った!
小さい頃に邪険に扱っておきながら何を今更と、何であの時優しくせずに今そんな言葉をかけるのかと。
それを言うとその親戚の人達は何も言わずその場から離れた。
今思えば少し言い過ぎたかもしれないけれど、その時優しくしてくれてれば
妹はもっとましな人生を送っていたかもしれないと思うと、俺は悲しかった。

⏰:08/10/04 19:28 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


#150 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
176 :1 :04/06/01 23:47

友人や親戚には言えないのでここで妹の事を少し話したい。

妹は俺が病気のと時に必死で心配してくれていた優しい子だった。
妹はつらくっても中々俺に相談しない繊細な子だった。
妹の高校の卒業式には両親の遺影と一緒に参加した
妹がご飯食べて帰るなら連絡しろって事を忘れて外で食って帰った時には怒られた。
妹に怒鳴りつけて泣かせた事もあった。
妹の帰りが遅いと怒りその事で喧嘩もした。
妹に彼氏が出来たと聞いて複雑な気持ちになった。
妹が泣いてた時も一生懸命話を聞いてあげた。
妹との色々と書き込めないくらいの思い出が一杯有った。

これからも喧嘩もしながら兄妹仲良く暮らして行きたかったけど妹はもう居ない。
結婚の挨拶に妹の彼氏が来たら追い返そうと思ってたけど、それすらもう出来ない。
それでも俺は当たり前の事だけど、これから妹の居ない生活を生きていかなければならない。
妹の言葉通り精一杯生き、そして幸せになる事が妹への最高のはなむけになると俺は信じている。

⏰:08/10/04 19:28 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


#151 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
188 :1 :04/06/01 23:53

俺は無神論者だけどこれだけは言わせて欲しい。
この世に神様が居るとしたらあの世で妹が幸せで有る事を切に願う。
来世でも妹に会え、その妹が人並みの幸せな暮らしが出来ることを願う。
今度生まれ変わってもまたあの頃と同じ家族で出会いたいと俺は願う。

最後に俺の家族へのメッセージを言わせてください。

お父さんへ
「こんなに立派になりました。妹の事よろしく」

お母さんへ
「あなたの息子は精一杯生きています。先に逝った妹を可愛がってください。」

妹へ
「いろいろと迷惑かけたけど、安心してください。そちらに逝った時にはまた兄妹として仲良くしよう」

最後になりますが皆さんへのメッセージを大きな声で言わせてください

「ありがとう」

⏰:08/10/04 19:28 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


#152 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
>>146-151「たった一人の妹へ」

⏰:08/10/04 19:29 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


#153 [名前のない生活]
いい!

⏰:08/10/04 19:40 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#154 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
678 :大人の名無しさん :03/09/07 20:40 ID:6jPyEKof

当事15歳の弟が13階建てのビルから飛び降り他界致しました。
両親の離婚で、就職を余儀なくされ・・きっと愚痴を言いたかった状況の中・・文句もいわず・・

そんな私は今年で33になり・・あれから18年が経とうとしています。

結婚後現在、4歳を迎える直前の娘に恵まれている中・・
昨日夢を見ました。。。

「姉ちゃんが買ってくれたクレアラシル、ありがとうな・・
 いっつも思ってくれてありがとう。。。
 ねえちゃん、身体壊れてるよ・・
 病院に行ってきな・・・」

最近弟の夢も少なくなっていたこの所で・・忠実に病院に行ってみました。
結果、大腸がん。。

先生いわく、後2週間送れれていても微妙だったとの事。
明日、手術ですが、自覚症状が無かった為・・
本当に不思議でもあり、弟に感謝しています。


弟が死んでしまった日・・
「私のお腹に戻ってきなよ!・・」
って毎日呪文のように唱えていましたが今日の出来事を通し・・・

いつも私を、見ていてくれている貴方に・・・

心からありがとう。

⏰:08/10/04 20:01 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


#155 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
330 :本当にあった怖い名無し :2005/03/23(水) 19:44:07 ID:n5VqtP0/O

9年前、7歳の長男が死んだ。脳梗塞だった。

4年前、流産した日の夜夢を見た。
10代と思われる男子が座っていて、赤ん坊を抱いてあやしていた。
何故かそれが成長した長男と流産した赤子だと、直感的に思った。
彼は私に向かって
「お母さん、この子は僕が面倒みるから安心して」
と笑って言った。
私は自分の泣き声で目覚めました。

長男の死後2ヶ月のある日、私は5歳の長女を乗せて運転中、ミスって崖から落下。
数分気絶後目が覚めたら私と娘は車の外に投げ出されて谷底の浅い小川に。
車は川岸で大破していた。
崖の高さは50m、警察やレスキュー隊に『奇跡の生存』と言われた。
娘と同室に入院し、そこで警察の事情聴取。脱出状況を聞かれたが記憶にない。

⏰:08/10/04 20:02 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


#156 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
すると隣のベッドの娘が突然
「車が飛んだ時に、ガラスが割れて、お兄ちゃんが引っ張り出してくれたよ。見たもん。」
と言い出した。
私はそれを聞いて泣いてしまいました。
何故なら警察の現場検証でも、我々親子の脱出経路がわからないと言われた後だったからです。

長男の死後、長女がやたらと(事故の時以外も)
「お兄ちゃんを見た」
「お兄ちゃんの声が聞こえた」
と言いはじめた。
お兄ちゃん大好きな子だったから寂しくてそう言うのだろうと思っていた。
幼い子独特の幻だろうとも。

ある日娘が
「お兄ちゃんが、お天気の神様と仲良しになったって言ってたよ」
と言い、それ以来娘は『晴れ女』になった。

娘のイベントの日は必ず晴れます。
その晴れ女っぷりは半端ないもので、台風直撃中も娘のいる場所だけ雨が降らなかったり、
吹雪の日も娘がでかけようとすると雪が止んだりします。

娘は「お兄ちゃんが自分が濡れないように守ってくれている」
と信じ続けています。
もちろん私も。

⏰:08/10/04 20:02 📱:PC 🆔:GH3Vofx.


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