この春ぷ。様デビューしませんか?
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#486 [ぷ。様エブリディ]
さすがは狭い町だよな。
情報が早すぎる。
どんな噂もすぐに回って、小さな事でも 悪目立ちして…。
俺はこの町のそういう所が嫌いで、高校 卒業と同時に逃げるように出たんだよ な。
:13/04/27 23:57
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#487 [ぷ。様エブリディ]
『誰が教えてくれたんだっけなぁ〜? あ、そうだ、山崎商店のオバチャンが教 えてくれたんだ!』
山崎商店のオバチャン…?
「誰だよっ!」
知らない名前に、思わず鋭いつっこみを いれた。
自分の知らない人が、自分を知ってい る。
:13/04/27 23:59
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:T3rHlu5Y
#488 [ぷ。様エブリディ]
田舎によくある光景だけど、またひと つ、この場所が嫌になってしまった。
『つぅかさぁ、帰ってきたのにまた連絡 ナシって冷てぇんじゃねぇ〜の〜!?』
受話器から、ふてくされた声が聞こえ た。
「悪い、少しバタバタしてて…もう用事 済んだし、今からサトルんち行くわ!」
『今から?お〜いいよ!ちょうど渡した い物もあるし』
「渡したい物?」
:13/04/27 23:59
:ISW11K
:T3rHlu5Y
#489 [ぷ。様エブリディ]
『おう。じゃあ純也、今度こそちゃんと 来いよ?』
「あぁ、分かってる。また後でな〜」
会う約束をし、受話器を戻した俺は足早 に階段を駆け上がる。
そして2階にある母親の部屋の前で立ち 止まった。
「おかん?俺出かけるから」
ドアの向こうに向かって話しかける。
「‥‥‥」
:13/04/28 00:00
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#490 [ぷ。様エブリディ]
やっぱり、返事がない。
ドアの向こう側は、人の気配がしないほ ど、静まり返っている。
嫌な予感が頭の中をよぎった。
まさか―‥!
:13/04/28 00:01
:ISW11K
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#491 [ぷ。様エブリディ]
「おい、おかん!」
バン、と大きな音を立ててドアを開け る。
だけどそこに母親の姿はなく、タンスと テレビだけの殺風景な和室があった。
あれ…?
すると後ろから、タン、タンと、階段を 上がってくる足音が聞こえた。
:13/04/28 00:02
:ISW11K
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#492 [ぷ。様エブリディ]
「なにー?純也、大きな声出して」
てっきり部屋にいると思っていた母親 が、すぐ後ろに立った。
「…おかん、どこ行ってたの?」
「ん?納屋よ」
「…納屋?」
「うん、そう」
「――…んだよ、マジでびびった…」
:13/04/28 00:17
:ISW11K
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#493 [ぷ。様エブリディ]
全身の力が抜けて、ヘナヘナとその場に 腰を落とす。
びびった。本気で冷や汗かいた。
うなだれる俺を見て、母親はクスッと 笑った。
「なに純也…また私が倒れたとでも思っ たぁ?」
:13/04/28 00:18
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#494 [ぷ。様エブリディ]
バカにしたような態度にムッときた俺 は、強い口調で言い返す。
「本気で心配したわ!笑うなや!」
…おととい、朝イチで地元に戻ってきた 理由は、「倒れた」と病院から電話がき たからだ。
結果的にはたいした事なく、一日の入院 で済んだんだけど…。
:13/04/28 00:21
:ISW11K
:4fzWLTxo
#495 [ぷ。様エブリディ]
いつもこの瞬間だけは背筋がヒヤッとす る。
俺の母親は身体が弱い。
仕事を頑張りすぎては、たびたび身体を 壊す。
その度に俺は有給休暇をとって、新幹線 で帰ってくる。
俺の真剣な顔を見ると、母親はシュンと 眉を下げた。
「ごめんね…?」
「…無事ならいー」
:13/04/28 00:22
:ISW11K
:4fzWLTxo
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