この春ぷ。様デビューしませんか?
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#472 [ぷ。様エブリディ]
そしてサトルは、最後にこう言った。
『つーかさ、たまには地元に帰ってこい よ!東京に行ったっきり俺ら会ってねー じゃん』
確かに俺は東京の大学に行って以来、地 元の奴らと会ってなかったりする。
サトルの怒りの一因は、これかもしれな い。
だけど俺の地元は中国地方で遠いし、絵 に描いたような田舎町で、はっきり言っ て足を運ぶ気になれない。
:13/04/27 23:10
:ISW11K
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#473 [ぷ。様エブリディ]
居るだけで窮屈に感じるあの町は、いま だに好きになれないんだよな。
だけど連絡すらしないのは、さすがに悪 い事をしたかも…。
「あ〜…悪い、でも実はこれからそっち に帰るんだよ。ちょうど実家に用あるか らな…」
そう、まさに今、駅のホームに立ってい る。
思いのほか電話が長引いてしまって、新 幹線を一本目の前で逃したところ。
:13/04/27 23:11
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#474 [ぷ。様エブリディ]
帰る”と告げると、サトルの態度はガラリ と変わる。
『マジっ!?じゃあ帰ってきたら絶対言 えよ!?じゃーなー!!』
――ブツッ、
怒鳴るだけ怒鳴って、サトルは一方的に 電話を切った。
ツー、ツーと終話を告げるケータイを、 俺は複雑な思いで見つめる。
【通話時間41分07秒】
:13/04/27 23:15
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#475 [ぷ。様エブリディ]
「―…なんか、ドッと疲れたな…」
相変わらずなサトルのテンションに、一 気に体力が奪われた気がした。
だけど7年ぶりの親友の声は、それなり に俺を懐かしくさせる。
電車に乗り込む足が、いつもより軽く感 じた。
:13/04/27 23:18
:ISW11K
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#476 [ぷ。様エブリディ]
2008年8月11日―
山と海しかない、地元の田舎町。
久しぶりに足を踏み入れてから、2日が 経過していた。
俺は今日、朝から物置で探し物をしてい る。
:13/04/27 23:24
:ISW11K
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#477 [ぷ。様エブリディ]
それは…
「…お、あったあった!うわ、すげー懐 かしい!」
すっかりほこりをかぶった、中学時代の 卒業アルバム。
元カノは同じ中学だったから、卒アルに 載っているはず…。
微妙に緊張しながら、ぶ厚い皮の表紙を 開く。
:13/04/27 23:24
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#478 [ぷ。様エブリディ]
懐かしい顔ぶれ、
ボロい校舎、風景。
薄れかけていた記憶が少しづつ甦ってく る。
お世話になった先生、
悪い事しか脳が働かない、気の合う奴 ら。
そして、
当時付き合っていた彼女の、篠原美 月…。
「いた…」
その顔と名前を目にした瞬間…胸がチ クッと痛んだ。
:13/04/27 23:26
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#479 [ぷ。様エブリディ]
その顔と名前を目にした瞬間…胸がチ クッと痛んだ。
どうして今更になって胸が痛むのか、自 分でもよく分からない…。
あれから10年もたって、記憶なんて曖 昧なのに…。
あの恋が初恋で、とにかく大好きだった のは覚えてる。
だけど終わり方は覚えていない。
気付いたら美月は、俺の目の前からいな くなっていたんだ…
:13/04/27 23:26
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#480 [ぷ。様エブリディ]
「“美月”、かぁ―‥」
個人写真の美月は ピンク混じりの色白で、髪が長くて、飾 らなくても十分輝いている。
そういえば男達の憧れの的で、かなりモ テたっけ。
:13/04/27 23:31
:ISW11K
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#481 [ぷ。様エブリディ]
どんなにすました野郎でも、美月を目の 前にしたらみんなだらしなく鼻の下をの ばす。
本当にイイ女だった。
付き合えた俺は、ある意味ラッキーだっ たと思う。
美月はもう25歳になったんだよなぁ …。
:13/04/27 23:33
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