この春ぷ。様デビューしませんか?
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#506 [ぷ。様エブリディ]
なぜかこの瞬間…
美月の事をふっと思い出した。
そういえば今歩いてるこの道、よく美月 と手を繋いで歩いた道だ。
その時の光景がうっすら甦り、くすぐら れたように胸の中が懐かしくなった。
:13/04/28 00:52
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#507 [ぷ。様エブリディ]
サトルの家に着くと、挨拶もそこそこ に、写真の束を渡された。
「は?写真?」
よく見ると、中学時代の美月が写ってい る。
「返す」
「返す、って…サトルのだろ?これを俺 に渡してどうしろっていうんだよ?」
そう言って突き返そうとすると、サトル は首を横に振った。
「俺のじゃない。卒業するとき、お前が 俺に預けたんだろ?」
:13/04/28 00:55
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#508 [ぷ。様エブリディ]
「俺のじゃない。卒業するとき、お前が 俺に預けたんだろ?」
「…そうだっけ?」
まったく記憶にないけど…。
「そうだよ。だから燃やすなり保管する なり好きにしろよ。もうお前の自由だ」
そう言われても…。
写真を一枚、一枚、確認すると、俺と美 月のツーショットばかりだった。
ほとんど俺が撮ったもの。
:13/04/28 00:56
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#509 [ぷ。様エブリディ]
でも当時中学生の俺は、なぜこの写真を サトルに渡したんだ?
写真の中の美月は卒業アルバムと同様 に、やっぱり綺麗な顔立ちをしている。
「美月…今頃何してるんかな?」
素朴な疑問が、無意識に口からこぼれ出 た。
「…なに?気になんの?」
飲み物を注いでいたサトルは、ピタリと 動きを止めて俺を見た。
:13/04/28 00:58
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#510 [ぷ。様エブリディ]
「気になるっつーか、こんなに写真見せ らんたら気にもなるだろ」
さっきのサトルの反応が気になり、少し ごまかすようにして言った。
するとサトルは不機嫌そうな表情を見せ る。
「振ったお前が今更気にするなよ、散々 冷たくしといて都合よすぎ」
え‥?
「俺が美月を振ったの?」
「どう考えても終わりにしたのはお前だ ろ?」
:13/04/28 00:59
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#511 [ぷ。様エブリディ]
そうだっけ…?
何でだろう、全然覚えてねぇや。
思わず黙り込むと、サトルは深刻そうに 口を開く。
「‥純也、覚えてねぇの?」
「曖昧にしか…、もう10年も前だし」
「マジ…?時間が過ぎたからって、そん なに薄れるもんじゃねぇだろ?」
「いや、でもマジで考えれば考えるほど 分からなくなる。 何で俺ら別れたん だっけ?
気付いたら美月が目の前からいなくなっ てた事しか覚えてねぇ…」
:13/04/28 01:01
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#512 [ぷ。様エブリディ]
そう言うと、サトルは長いため息をつい た。
「そういうのは俺に聞くな。てゆうか俺 も全部知ってる訳じゃねぇし…なんなら 本人に聞け!」
サラリと口にするサトルに、俺は耳を 疑った。
「はぁ?本人に?」
:13/04/28 01:03
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#513 [ぷ。様エブリディ]
「だってお前、今日の同窓会のために 帰ってきたんじゃねーの?
さすがに美月ちゃんも来るみたいだし、 話しちゃえよ。
これを逃したらもう会う機会なんてない だろうしな」
「え、同窓会?あるの?しかも今日っ て…」
すっかり地元の奴らと疎遠の俺は、同窓 会がある事すら知らなかった。
:13/04/28 01:06
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#514 [ぷ。様エブリディ]
「あるある。お前引越し繰り返してるか らな〜ハガキもこなくなるか」
サトルは本棚から同窓会を知らせるハガ キを取り出し、俺に見せた。
確かに今日、中学校の同窓会があるみた いだ。
「でも何でこんなに始まる時間はえー の?午後の3時って…」
:13/04/28 01:07
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#515 [ぷ。様エブリディ]
しかも集合場所は中学校の裏にある山と きたもんだ。
田舎らしさ満点。
「それはあれだよ、10年前にタイムカ プセル埋めたじゃん?それを掘り返すん だよ」
「あー…そういえば、埋めたような、埋 めてないような…」
「…それすら覚えてねぇか、重症じゃ ね?お前」
サトルはすでに呆れ気味だった。
俺も何でこんなに中学時代の記憶が薄い のか分からない。
まぁもともと記憶力は乏しい方だけど。
:13/04/28 01:14
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