この春ぷ。様デビューしませんか?
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#546 [ぷ。様エブリディ]
その響いた音は一瞬にして、周囲にいた クラスメート達を黙らせた。

たぶんみんなの頭の中では

“いま舌打ちした? この美人で大人しそうな転校生が?”

といった疑問が行き来しているはず。

俺もその一人。

確かに愛想はなさそうだけど、ただの中 学生の女の子が先輩に対して舌打ちする とは思えなかった。

でも転校生は席を立ち、

みんなの疑問を証明するかのように3年 の所へ詰め寄った。

そして、一喝。

「来んなよ、うぜぇ!!」

⏰:13/04/28 04:44 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#547 [ぷ。様エブリディ]
‥キッツ〜〜〜‥‥。

転校生は想像通り…いやそれ以上に、気 性の荒い人間だった。

⏰:13/04/28 04:45 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#548 [ぷ。様エブリディ]
「俺やっぱり、篠原いいや…パス」

トイレの会議に参加していた奴が、小声 で言った。

「俺も〜」

「俺も、いいや〜」

次々と脱落していく。このゲームを考え た主催者までも。

そしてこの一件以来、クラスのみんなは 篠原を遠巻きに見るようになってしまっ た。

⏰:13/04/28 04:46 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#549 [ぷ。様エブリディ]
「なんか怖ぇよな、すましてるし」

「近寄りがたい〜」

毎日のように耳にする、篠原を非難する 声。

…まあ、無理もない。

あんな女、女じゃない。

だけど3年に向かってストレートに反発 した篠原は、見ててスカッとしたなぁ。

⏰:13/04/28 04:47 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#550 [ぷ。様エブリディ]
女って、もっとうじうじした生き物だと 思ってたのに。

篠原は、違うんだな。

俺だけはなぜか、みんなとは逆で高感度 が上がった。

<

⏰:13/04/28 04:48 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#551 [ぷ。様エブリディ]
こんなタイミングで興味を持った俺は、 思い切って篠原に話し掛ける事にした。

10分休憩の時、

いつもなら仲のいい奴の所へ行くけど、 俺は席から離れなかった。

「純也ぁ〜トイル行くべ」

だけどタイミング悪く、親友のサトルが 声をかけてきた。

「俺行かん、トイレぐらい一人で行け」

⏰:13/04/28 04:48 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#552 [ぷ。様エブリディ]
そっけなく言って手で追い払うと、サト ルはブツブツ文句を言いながら教室を出 て行った。

隣の席の篠原は、休み時間だというのに 誰と話す事なく一人で教科書を開いて る。

「なぁ、東京ってどんなとこ?」

⏰:13/04/28 04:49 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#553 [ぷ。様エブリディ]
顔だけ篠原の方を向き、唐突に話しかけ てみた。

言葉を交わすのは、何だかんだでこれが 初めて。

篠原は突然話し掛けられた事に驚いたの か、教科書を持つ手がピクッと動いた。

そしてゆっくりと俺の方に顔を向ける。

⏰:13/04/28 04:55 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#554 [ぷ。様エブリディ]
やっぱり、美人。

一瞬息が詰まる。

「アンタ、東京に興味あるの?」

篠原は無表情のまま、そう尋ねてきた。

“アンタ”か…。まぁいいけど。

「んー、まぁ少し?」

すると篠原は視線を教科書に戻し、少し 遠い目になった。

「…東京はいいよ、何でもあって、ない ものはない。あたし出来る事なら戻りた い位だし」

⏰:13/04/28 04:56 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#555 [ぷ。様エブリディ]
「‥‥ふぅん」

なるほどな、篠原は嫌々引越して来たっ てわけか。

おそらく親の転勤か何かだと思うけど、 強制的にこの学校に通わされてる訳だ。

「だいたいさ、」

篠原は皮肉混じりに笑う。

「この町、ツタヤすらなくない?」

少し…いや、かなりバカにしたような発 言。

⏰:13/04/28 04:56 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


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