この春ぷ。様デビューしませんか?
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#581 [ぷ。様エブリディ]
ふと、こないだ仲間に言われた言葉を思 い出した。
“2組のレイカちゃんも 純也の事好きって噂だし”
その噂が本当なら、レイカちゃんって女 はかなり物好きだな。
口も利いた事のない他人をわざわざ好き になるんだもんな。
「何か用っすか?」
すっかり興味のなくなった俺は、無愛想 に言った。
:13/04/28 05:31
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#582 [ぷ。様エブリディ]
一方のレイカちゃんは人懐っこい笑顔 で、俺を廊下まで引っ張り出す。
「ねぇ、友達がゆってたんだけど〜こな いだあたしの噂してたってホント〜?」
「噂?」
…え? 何の事だ?
「サトル君たちと商店街で話してたで しょ?」
「あぁ…」
そういえば…。一瞬だけ話題にあがっ たっけ。
その時たまたまレイカちゃんの友達が近 くにいて、報告したって事か?
だから何?って感じだけど…。
:13/04/28 05:32
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#583 [ぷ。様エブリディ]
「あのさ、寺岡くんさえよければ今日 いっしょに帰らない?」
なぜかこの流れでレイカちゃんが誘って きた。
帰る? 一緒に?
…何で?
「無理だわ俺、サトルらと帰るし」
:13/04/28 05:33
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#584 [ぷ。様エブリディ]
何で俺んちの場所、知ってるわけ…?
怖いから理由聞きたくないけど…。
「でも俺、レイカちゃんと一緒に帰る理 由が分かんねぇし…。だからごめん な?」
俺は“ごめん”と謝った事で、話に区切りを つけたつもりでいた。
:13/04/28 05:38
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#585 [ぷ。様エブリディ]
けれどレイカちゃんは、下の名前で呼ば れた事に可能性を感じたのか、更に押し てきた。
――やべぇ!
と後悔したのもつかの間…
口を挟む隙を与えないくらい、彼女はマ シンガンのように喋り続けた。
マジメに 勘弁して 。
次の授業のチャイムが鳴ると、レイカ ちゃんは大声で
「じゃあ放課後ねっ!」
:13/04/28 05:40
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#586 [ぷ。様エブリディ]
喋り続けていたのは向こうなのに、なぜ か俺がグッタリしてしまった…。
あぁ…なんか
面倒くせぇ‥。
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:13/04/28 05:40
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#587 [ぷ。様エブリディ]
何で女ってあんなによく喋んの?
何で俺の迷惑とか少しも考えられねぇ の?
それが女っていう生き物なら、俺一生彼 女いらねぇかも。
自分の席に腰を下ろし、ふぅーっと深呼 吸をする。
なんか一気に疲れたな…。
それよりあの女の様子じゃ、放課後迎え に来るんだろうな…。
正直だりぃな。
:13/04/28 05:41
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#588 [ぷ。様エブリディ]
すると、さっきのやり取りを見ていたク ラスの男共が、嫉妬の視線を俺に集中さ せた。
―…げ。
てゆーか、羨ましいんなら変わってくれ よ。
そもそも外見にばかり気を取られた男 が、自信過剰なバカ女を作り出すんだ よ。
レイカちゃんの、あの
“アタシを断る男なんていないわ”
的な勘違いは、ここにいる奴らがちやほ やするからいけないんだ。
:13/04/28 05:42
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#589 [ぷ。様エブリディ]
俺は視線を避けて、教科書を開く。
するとこのあいだ篠原に書かれた“おまえ のせいだ”という落書きが目についた。
そういえば次って、篠原がいつも教科書 を忘れてくる英語の授業じゃん。
いつもなら「見せて」って言ってくるの に‥‥。
言わないって事は、今日こそ持ってきた のか…?
チラッと隣の様子を伺うと、篠原の机の 上にはノートしか乗っていなかった。
:13/04/28 05:42
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#590 [ぷ。様エブリディ]
何だよ、 今日も忘れてんじゃん。
何で何も言ってこないんだ?
気になった俺は、わざとらしく教科書を ペラペラとめくりながら横目で篠原を見 る。
篠原は机の上で腕を組んで、下を向いて いる。
…寝てんのか?
ジッと観察していると、あるものが俺の 目に飛び込んできた。
篠原の左手首に、青紫色のいびつな模 様。
なんだ?これ…。
:13/04/28 05:43
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