この春ぷ。様デビューしませんか?
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#680 [ぷ。様エブリディ]
…はあ?
階段を下りる足を止め、ゆっくり振り返 る。
「何でそう思うわけ? 俺は好きとか、冗談で口にしねぇよ」
むしろ誰かに対して「好き」と言ったの は、篠原が初めて。
「…だって一緒に帰ろうってあたしを 誘ったのも、あの子を断るためのもので しょう!?
このタイミングでそんな事言われても… 信じられないよ」
:13/05/02 11:06
:ISW11K
:q9ERvNyk
#681 [ぷ。様エブリディ]
自信がないのか、シュンと頭を下げてし まった。
俺は一度ため息をつき、伏せた篠原の頭 をポンと叩いた。
そしてゆっくり顔を上げた篠原に、俺は 静かに言った。
「…なら、日を改めてまた告白するわ」
それだけ伝えると、俺はさっさと階段を おりる。
「――‥はあ!?ちょっと待ってよ!」
後ろから篠原が慌てて追い掛けてきた。
「何だよ?」
「何だよじゃないよ、何で告白が保留に なるの!?」
「だって、お前‥今は何聞いても信じら れねぇんだろ?なら今話し合っても仕方 なくね?」
「だからって…」
篠原は言葉を詰まらす。
:13/05/02 11:08
:ISW11K
:q9ERvNyk
#682 [ぷ。様エブリディ]
俺は目を反らして、ハァッとため息をこ ぼす。
なんだかズルズルしてきて、面倒になっ てきた。
誰かと付き合うのって、もっとシンプル なものだと思ってたのに。
:13/05/02 11:09
:ISW11K
:q9ERvNyk
#683 [ぷ。様エブリディ]
そもそも恋に落ちた者同士が付き合うの は自然な事で、
言葉なんて大して必要じゃねぇだろ。
要は気持ちだと俺は思うけどな‥。
「じゃあ俺はどうしたらいいの?何した らお前は納得いく?」
ため息をついてから言った。
篠原はもじもじしながら口を薄く開く。
「…もっと真剣に、気持ちを込めて好 きって言って」
篠原は恥ずかしそうに呟いた。
:13/05/02 11:11
:ISW11K
:q9ERvNyk
#684 [ぷ。様エブリディ]
「‥なんだ、そんなんでいいのか」
「“そんなん”だなんて言わないでよ!重要 なんだから」
「好きぐらい、これから飽きるほど言っ てやるっつーの‥」
そして一度咳ばらいをしてから、また口 を開く。
「好きだよ」
たった2文字の言葉で、男女は付き合う んだから不思議だ。
:13/05/02 11:16
:ISW11K
:q9ERvNyk
#685 [ぷ。様エブリディ]
――――――――――――――
2008年8月11日―
AM.11:59
サトルから貰った写真を持ってひたすら 歩き、気付けば1時間が経過していた。
「あちぃ〜〜」
直に差し込む日差しを手で避けながら、 目的地に着いた俺は上を見上げた。
3階建てのこじんまりとした古い校舎。
俺らが通っていた中学校だ。
時計台の長針が1分進むと、どこからか チャイムが鳴った。
-PM12:00-
それは学校からではなく、正午を伝える 町役場のチャイム。
授業中、何度も『給食の時間だ』と寝ぼ けていた学生時代を思い出した。
食う、寝る、遊ぶ。
単純につくられているサイクルは、今も それ程成長してない気がする。
:13/05/02 11:17
:ISW11K
:q9ERvNyk
#686 [ぷ。様エブリディ]
門の前でチャイムを聞き届けたあと、手 に持っている写真に目線を移した。
手汗で滲む写真の日付は
【1997年5月17日】
と記されている。
俺と美月が付き合い始めた日だ。
:13/05/02 11:19
:ISW11K
:q9ERvNyk
#687 [【ひよこ組】北野【幹部】]
ぷ。様おはよー!
:13/05/02 11:21
:F-03E
:WX6eInAA
#688 [ぷ。様エブリディ]
あの頃の俺は、ただの趣味感覚で写真を 撮っていた。
カメラを向けるとみんな反射的に笑顔に なるし、なんの気兼ねもなくその人を見 ていられるのが嬉しかった。
その人とは美月の事だけど。
ファインダー越しに見える美月を、飽き もせずに何度も切り取って、いくつもの 時間を形に残した。
それがまさか仕事になるなんて思いもし なかったけど…。
俺は写真を次々とめくっていく。
:13/05/02 11:46
:ISW11K
:q9ERvNyk
#689 [ぷ。様エブリディ]
きたのーん
ぐっもー(●´ω`)
:13/05/02 11:47
:ISW11K
:q9ERvNyk
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