居場所
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#51 [ゆーちん]
そうじゃなくて、みんなもう経験済みらしいんだって話をした。


「別に焦んなくてもよくね?最悪、俺がいるから安心しろ。」

「死んでも聖とはやんないから安心しろ。」

「ケチ。」

⏰:09/03/05 11:20 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#52 [ゆーちん]
そうだよ。


聖の言う通りだよ。


焦んなくていいんだ。


私は私の決めた事を貫き通すんだから。


処女の何が悪い。


周りに流されないようにしないと。


聖に相談してよかった。


ヘラヘラしてるけど、本当はこいつ、頼りになる奴だ。

⏰:09/03/05 11:20 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#53 [ゆーちん]
高校生活ってのは本当に楽しいもので、いつのまにか1年最後の季節になっていた。


春を間近にする2月。


私は同じグループの京介に告白された。

⏰:09/03/05 11:49 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#54 [ゆーちん]
私にも春が来たんだ。


世間よりひと足先に掴んだ春。


「京介と付き合う事になった。」

「物好きなんだな、京介って。」

「うるせぇ。聖も早く彼女作れ。」

「もうすぐバレンタインだから告白されるかなって期待してんだぁ。」

⏰:09/03/05 11:50 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#55 [ゆーちん]
認めたくないけどモテるからね、聖は。


そんな2月は過ぎ、2年生になった。


無事にみんな揃って進級。


奇跡だって大騒ぎした。


クラスもほとんど変わらないから、聖とも京介ともまた同じクラス。


そして…葉子とも。

⏰:09/03/05 11:50 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#56 [ゆーちん]
「聖、今日一緒に帰ろうよ。」

「お。いいよ。」


聖が期待したバレンタイン。


葉子が告白して、2人は付き合う事になったんだ。


お互い恋人ができて、私達はあまり話さなくなった。

⏰:09/03/05 11:51 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#57 [ゆーちん]
避けたり嫌ったりとか、そういうんじゃなかった。


京介は私に対しての束縛があったし、聖もまた葉子からの束縛があった。


お互い、恋人の束縛があったから、あまり話さなくなったんだ。

⏰:09/03/05 12:37 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#58 [ゆーちん]
私の居場所。


少し遠くに行ってしまった。


だけど京介が私の新しい居場所だから。


そう思ってた高校2年の夏。


夏休みに入ったある日、私は何年ぶりかに涙を流した。

⏰:09/03/05 12:39 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#59 [ゆーちん]
京介の部屋で、私たちはキスをした。


長く深いキス。


蝉の鳴き声と私の小さな吐息が重なる。


「弥生…好きだよ。」


京介がそう言った瞬間、全身の毛が逆立った気分になった。

⏰:09/03/05 12:40 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#60 [ゆーちん]
そのままベットに押し倒され、慣れた手つきで私の服を剥ぎ取って行く京介。


「ねぇ、ちょっと待って。」

「もう待てない。」


いつも拒んでた。


初めてだから怖いとかって理由じゃない。

⏰:09/03/05 12:40 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#61 [ゆーちん]
私、京介がちゃんと好きなのかなっていう疑問のせい。


答えが出るまで拒んでた。


拒むたび、京介は謝って、そこで行為は終わってた。


だからまだ私たちは一線を越えていない。

⏰:09/03/05 12:41 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#62 [ゆーちん]
でも、とうとう京介のしびれが切れたらしい。


無理矢理にも近い力で私の服を脱がせていく。


「やっ…やだ。」

「うるさい、黙れ。」


口を塞がれ、両手も掴まれてしまった。

⏰:09/03/05 12:42 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#63 [ゆーちん]
下着をずらし、乳首を舐められた。


「んーっ!んんんっ!」

「気持ち良いんだろ?」


私は首を横に振った。


舐められ、吸われ、噛まれる。


「嘘つくなよ。体は素直だから。」

⏰:09/03/05 12:42 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#64 [ゆーちん]
馬乗りのまま、京介は私の胸を愛撫する。


だから抵抗できない。


京介はしつこく、乳首を攻めた。


やめて、やめて、やめて。


「んー、んー!」

「抵抗すんな。余計に興奮すっから。」

⏰:09/03/05 12:43 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#65 [ゆーちん]
悔しかった。


女であること。


抵抗しても敵わないこと。


それに、体は反応してたこと。


「んはぁっ!」


口から手が離された。


「京介やめて!やだよ!こんなの嫌!」

⏰:09/03/05 12:44 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#66 [ゆーちん]
「今度は下の口だな。」


不気味に笑った京介は、その手をパンツの中に忍ばせた。


「っやぁ!」


感じた事のない感覚に、思わず声がでた。


悲鳴にも似た叫び。

⏰:09/03/05 12:45 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#67 [ゆーちん]
「いやだって言うわりには濡れてんじゃん。」

「やだ!やめてよ!」


足をバタバタさせたが、京介は笑っていただけだった。


そして、私の両手首を掴んでいた手も離され、京介の手は私の足へ動いた。

⏰:09/03/05 12:46 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#68 [ゆーちん]
「やだ、何すんの?やめて!」


私の両足を持ち上げて、下腹部に顔を埋めた京介。


舌が、奇妙に動き出した。


「いやーっ!離して!いやだ!」

⏰:09/03/05 12:46 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#69 [ゆーちん]
大暴れしてやった。


手も足もたくさん動かした。


すると何発かが京介の頭を殴ったり蹴ったりした。


そして、糸が切れた。


バチン…


部屋は虚しい音がこだました。

⏰:09/03/05 12:47 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#70 [ゆーちん]
「きょ…すけ?」

「うるせぇよ。いい加減にしろ。」


そう言ってまた馬乗りになってきた。


「京介…やだ、やめて!」


バチン…


バチン…


何発も私の顔を殴った。

⏰:09/03/05 12:48 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#71 [ゆーちん]
「痛いっ!やだっ、やめろー!離せ、離して!」


私は、泣いていた。


痛くて泣いてたんじゃない。


怖くて泣いてたんだ。


今、私に馬乗りになってるのは知らない人だから。


こんなの京介じゃないよ。

⏰:09/03/05 12:48 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#72 [ゆーちん]
馬乗りをやめると、今度は立ち上がり、私の足やお腹、背中などを蹴った。


「痛いよ…もう、やめて…京介。」


泣きながら呟くと、なぜかパッとやめてくれた。


「弥生、弥生!大丈夫か?ごめんな。本当ごめん。」

⏰:09/03/05 12:49 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#73 [ゆーちん]
本物の京介が戻ってきたんだって安心した。


「京介?」

「ごめんな。どうしよう…俺。ごめんっ。」


半泣きになりながら京介は私を抱きしめた。


一体何が起こったのだろう。


今日は帰ると言い、私は家に帰った。

⏰:09/03/05 12:50 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#74 [ゆーちん]
ふと鏡を見る。


…私、何やってんだろ。


気持ち悪い顔。


腫れ上がって、超ブサイク。


笑っちゃう。


「ハハッ…ハッ…ハハッ…」


笑いながら、泣いた。

⏰:09/03/05 12:51 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#75 [ゆーちん]
何でこんな事になったんだろう。


何で私がこんな目に遭ってんだろう。


何で私、泣いてんだろう。


期待していた未来とは違い、虚しさや悔しさばかりの毎日。

⏰:09/03/05 12:51 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#76 [ゆーちん]
高校に入って、輝いた未来を想像した。


実際、毎日輝いていた。


だけど私の運命は2月から狂い出した。


京介と付き合ってから。


私、京介が好きじゃない。


やっと気付いた。

⏰:09/03/05 16:45 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#77 [ゆーちん]
「聖に…会いたいよ…」


泣きながら気付いた聖への気持ち。


今頃気付いても遅い。


聖には葉子がいる。


私にはもう居場所なんかないんだ。

⏰:09/03/05 16:47 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#78 [ゆーちん]
恋人に暴力を振るう奴は最低なんだって、ガキながらも知識はあった。


亘の友達から色々聞いてたってのもあるし、最近問題になっててドラマでもやってたしね。


私は京介と絶対別れなきゃって思ってた。

⏰:09/03/05 16:58 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#79 [ゆーちん]
同情なんかしちゃいけない。


流されるもんか。


私は京介に言った。


「別れよう。」


案の定、京介は嫌がった。

⏰:09/03/05 16:58 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#80 [ゆーちん]
でも私はキッパリと断った。


もう別れるんだ。


京介とは関わらない。


関わりたくない。

⏰:09/03/05 16:59 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#81 [ゆーちん]
だけど、ここからまた地獄へと落ちてくんだ。


京介は、私を逃がしてくんなかった。


教室では恋人気取り、二人きりになると…暴力。


二人きりになりたくないのに、京介は無理矢理私を引っ張るの。

⏰:09/03/05 17:13 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#82 [ゆーちん]
いくら嫌がっても、力が強すぎる。


「ゲホッ…ゲホッ…」


今日は北校舎の裏でお腹に膝をぶちかまされた。


「弥生は本当可愛いな。」


狂ってる。


怖いよ、本気で。

⏰:09/03/05 17:14 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#83 [ゆーちん]
ふざけてる。


京介の頭は狂ってる。


「何だその目は。反抗的な目…益々好きになっちまうな!」


いくら睨んでも、京介はそう言って私の頬を叩く。


「痛い!もうやめてよ!いい加減にしてー!」

⏰:09/03/05 17:14 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#84 [ゆーちん]
叫んでも、やめてくれない。


色んなとこ殴られた。


色んなとこ蹴られた。


「京介お前最低だよ!もう私の前から姿消して!」

「やだ。俺弥生の事愛してるもん。」

「私は愛してなんかいない!大嫌い!」

⏰:09/03/05 17:15 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#85 [ゆーちん]
さっきまで不適な笑みを浮かべていた京介が、パッと表情を曇らせた。


「弥生、ごめん…頼むから俺の傍から離れないで。」


二重人格なのかなって、ぼんやりしながら考えた。


どっちの京介が本物なんだろ。

⏰:09/03/05 17:16 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#86 [ゆーちん]
「弥生、ごめん。痛かったよな…俺、悪かった。ごめんな?」


ズルいよ。


何でそんな優しくすんの。


こっちの京介が本物だって思っちゃうじゃん。


暴力を振るってくる、あの偽物の京介を本物の京介と一緒にあいつを退治しようって気になるじゃん。

⏰:09/03/05 17:16 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#87 [ゆーちん]
「私、帰る。お願いだからついて来ないで。」


同情しちゃだめ。


流される前に、私は京介を残し、学校を飛び出した。


白昼堂々のおサボリに街中の人は私を凝視する。


顔が赤くなってるから、そのせいもあるのかな。

⏰:09/03/05 17:17 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#88 [ゆーちん]
宛もなく歩いた。


「弥生?」


堤防で声をかけられ、振り返ってみると、そこには私が憧れていた人がいた。


こいつみたいに毎日輝いて暮らしたかっただけなのに。


「亘。久しぶりだね。」


兄の亘は高校を卒業し、バイク屋に就職し、住み込みで働いていたから会うのはお正月ぶり。

⏰:09/03/05 17:17 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#89 [ゆーちん]
「お前何やってんの?学校は?」

「サボった。亘こそ仕事は?」

「今日は店の定休日だから、今から彼女んちに行くんだ。」

「ふーん、いいね。」

⏰:09/03/05 17:18 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#90 [ゆーちん]
キョウダイ久しぶりの再会。


私はできるだけ俯いて、赤くなった頬を亘に見られないようにした。


「弥生も一緒に行くか?弥生に会いたいって、ずっと言ってんだ。」

「今日は、やめとくよ。」

⏰:09/03/05 17:19 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#91 [ゆーちん]
「何で?」

「体調あんまりよくないの。」

「風邪か?だったらこんなとこうろついてねぇで、さっさと家に帰れよ。」

「うん、そうだね。」

「またそのうち俺も帰るからさ。あっ…お前ここ汚してんぞ。」

⏰:09/03/05 17:19 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#92 [ゆーちん]
何気なく、亘は私の腕についた汚れを掃ってくれた。


だけど私の体は正直に悲鳴を上げた。


「痛いっ!」

「え?そんな強く叩いてねぇけど…」


思わず亘と目が合う。


時間が止まった気がした。

⏰:09/03/05 17:20 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#93 [ゆーちん]
亘の目がみるみる大きくなる。


「弥生!お前なんだその頬!腫れてんじゃねぇか!」


バレちゃった。


「貧血で…転んだの。最悪だよね。腕もその時にぶつけたの。」

「嘘つくな。」

「嘘じゃ…ない。」

⏰:09/03/05 17:20 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#94 [ゆーちん]
「ついて来い。」


亘は歩き出した。


「弥生、早く。」


亘に言われちゃ、逆らえない。


私は黙って、亘のあとをついて歩いた。

⏰:09/03/05 17:21 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#95 [ゆーちん]
「亘、この子は?」

「妹の弥生。」


到着した先は、亘の彼女の家だった。


「あぁ、この子が弥生ちゃん!やっと会えた〜はじめまして、亘の彼女の望実です。」


エクボの可愛い人だった。

⏰:09/03/05 17:22 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#96 [ゆーちん]
「望実、悪いんだけど…ちょっと弥生の体見てやってくんね?」

「…はい?」

「アザだらけかもしんねぇんだ。」

「…あっ。うん、わかった。」


望実さんは、亘の言葉で悟ってくれたらしく、私は部屋に上げられた。

⏰:09/03/05 17:25 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#97 [ゆーちん]
望実さんに見せなくたって、答えはわかってるはずなのに…亘のバカ。


「ごめんね。初対面なのに、いきなり。脱いでもらってもいい?」


望実さんの笑顔は優しかった。


制服を脱ぎ、下着姿になった。


「…っ。」


望実さんは、私の体を見て息を飲んだ。

⏰:09/03/05 17:29 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#98 [ゆーちん]
部屋の外で待っている亘に、この姿を見せたら怒り狂うだろうか。


私たち、シスコンとブラコンのキョウダイだから、亘はきっとこのアザの犯人は誰だって聞いてくるんだろう。


怒鳴りながら聞かれても、私は答えるつもりなんてなかった。

⏰:09/03/05 17:30 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#99 [ゆーちん]
「弥生ちゃん…これ…」

「…。」


転んだって嘘つこうかと思ったけど、バレバレだろうし、やめた。


何も言わずに、ずっと黙って俯いていた。

⏰:09/03/05 17:31 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#100 [ゆーちん]
「辛いのに、ごめんね。もう服着ていいよ。」


私は黙々と服を着た。


「弥生ちゃん、話してくれないかな。亘には言わないよ。」

「…。」


亘にバレるのは嫌だから、言わないって言ってくれるのは有り難かった。

⏰:09/03/05 17:32 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


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