〜アネモネの花を君に〜801
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#1 [従 09/03/06 14:09
君の
匂いがする

君の
笑い声が聞こえる



そんな日常が当たり前だったから。



僕は何もできないままだ。

#27 [従
工藤は黙ってその話を聞いていた。琉生はそんな工藤を見ていた。もしかしたら自分と同じ気持ちだったりしないか不安になった。



工藤はそんなこと考えるようなやつではない。と思った。


なにせ
今の琉生は自分でもどうしてそうなってしまったか分からないからだ。


「なーんかなー?」

⏰:09/03/13 00:01 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#28 [従
工藤が空中を見つめながら話した。


「俺、多分崎山のことどーでもいいかも」


ヘラっと工藤は笑い、琉生を見つめた。
まるでお前はどうなんだ?と聞いてくるように。

「あいつの噂ってそれだけなの??てか……俺あいつに絡んでみよ」




「……ぇ…はぁ!?」

⏰:09/03/13 00:06 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#29 [従
琉生は思考が停止した。それは琉生にとって困ることだったからだ。

やはり、と琉生は思ったが、やっぱり工藤はそう思うような奴ではない。と、先ほどと同じ答えが出た。


「なんで?」
「なんで?んなの睨み返されたの初めてだしーどんな奴が知りたいからかな」


なるほど。工藤らしい考え方だ。琉生は少し安心し、さっき固まった自分の脳が柔らかくなった気がした。

⏰:09/03/13 00:20 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#30 [従
「あの様子じゃふーちゃん」

「ん?」


琉生は口には出さなかった。
きっとふーちゃん……いや佐久間は工藤と一言も話そうとはしないだろうと。

「第一印象悪すぎ」


工藤はその答えにまた同じように鼻で笑っていた。

⏰:09/03/13 10:16 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#31 [従
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

僕は時々おかしいと言われる



なぜかって?



知らない。




僕は僕で生きているだけだからそんな他人の評価なんていらない。

⏰:09/03/13 10:19 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#32 [従
でも



そう思っていても誰かに僕が存在していると
ここにいると



時々いってほしくなるんだ。



⏰:09/03/13 10:23 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#33 [従
「くまっ…佐久間!」


僕はいきなり現れた風景にはっとした。

先生がこっちを見てる。クラスメートもこっちを見ている。



目が僕を見ていた。
たくさんの目。



「どうした?佐久間」

⏰:09/03/13 10:28 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#34 [従
先生が近づいてきて僕の顔を心配そうに見つめてきた。


「あ、いや」
「保健室行ってもいいんだからな」

そう言ってまた教壇のほうへ歩いて行った。
クラスメートも先生の方を見始め授業が再開された。

「…大丈夫です」


聞こえないようにボソリと言った。

⏰:09/03/13 10:37 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#35 [従
懐かしい夢をみた。


けれど忘れてしまった。


どんな夢だった?
思い出しても沈んでいく自分の夢の記憶が嫌になった頃には授業は終わっていた。


そんなに思い出したかった夢だったのだろうか。


空席をみた。
机にいるはずの琉生は昼休みからどこかに行ったみたいだった。


寂しい。
ふとそう思った。

⏰:09/03/13 10:43 📱:F706i 🆔:LleQ1atI


#36 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/10/28 08:16 📱:Android 🆔:HDgsN/jU


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