ハッピージェイソンバレンタイン
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#1 [ミャンマー] 09/03/08 00:41
文章力が果てしないほど低下したから何とかして上げようと思いますよ。

これ書いてモチベーション上がったら過去に書いてた小説を再び書こうと思いますよ。

時期遅れだが、読んでもらえたら有り難いですよ。

>>2-100
多分こんくらいで終わるかと。あと更新めさくさ遅いかと。

#3 [ミャンマー]
昼休みで教室が生徒の話し声や笑い声で騒がしい中、俺達の周囲は負のオーラで満ち溢れていた。

「手作りの、チョコに毒入れ、配ろうぜ…フフフフフッ。」

病みに病みきっている友人Aは、消しゴムにシャープペンシルをグリグリ刺しながら一句詠んだ。俳句というよりも、むしろバレンタインデーを妨害する計画に近かった。

「毒よりも、ゴキブリ入れて、パラサイト…フフフフフッ。」

消しゴムを定規で切り刻みながら、続けて俺も一句詠んだ。同じく俺も病みに病みきっていて、どこか可笑しくなっていた。

⏰:09/03/08 00:46 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#4 [ミャンマー]
たかがバレンタインデーごときで…と呆れているイケメン諸君がいると思うが、俺達はこの17年間バレンタインチョコという物を一個も貰ったことがない。
それを言うと「お母さんや親戚の人からは貰ったことがあるだろ〜w」とかほざく厨二病患者が出現するが、先に述べた通り「一個も」貰ったことがないのだ。
そのことがお互い判明してからというもの、変に仲間意識が芽生えてしまい、現在では互いのお菓子を遠慮せずに頬張るくらい仲が良くなった。

⏰:09/03/08 00:47 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#5 [ミャンマー]
「てかさ、これって俳句じゃないよな?季語ないし。完全に芭蕉ナメてるな俺達。」

ふと我に還った俺はツッコミを入れた。

「フッ、俺達は古き人が作ったルールなどに縛られない高貴なる存在なのだよ。ましてやチョコレート会社が企てた陰謀などには断じて掛からぬわ!!」

フハハハハと高らかに笑う友人Aは、未だに病みきっている様子であった。

⏰:09/03/08 00:49 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#6 [ミャンマー]
「だいたいなぁ!単にチョコレートを溶かして型に入れて固めてトッピングしたくらいじゃ本当の手作りとは言わねーんだよ!!本当にソイツのことが好きならカカオマスから作れカカオマスから!!俺はカカオマスから丹誠込めて作ったチョコしか受け取らねーからな!!!」

友人Aの病みゲージはもはやピークに達していた。

しかしそんな友人Aに思いがけない奇跡が起きた。

⏰:09/03/08 00:51 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#7 [ミャンマー]
 
「Aー!」

俺達と同じ組の女子が友人Aを大きな声で呼んだ。

⏰:09/03/08 00:54 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#8 [ミャンマー]
 
「んあ゙?」

友人Aが怪訝な声で返事をし、彼女の方を向いた。

「二組の岩井さんがお前に用があるから音楽室に来てほしいだってさー。」

「ふぇ?」

彼女のその言葉で、やっと友人Aは正気を取り戻した。そして俺達はキョトンとした顔でお互いを見合わせた。



こ れ は ま さ か


そのまさかであった。

⏰:09/03/08 00:55 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#9 [ミャンマー]
 
 
 
「Aくん…あの…これ…。」

友人Aと向かい合った岩井さんが、真っ赤な顔を俯きながら両手を前に突き出した。岩井さんの両手の先には、俺達の間ではもはや都市伝説と化していたバレンタインチョコがそこにあった。

⏰:09/03/08 00:59 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#10 [ミャンマー]
廊下から音楽室のその光景を覗いていた俺は驚愕した。友人Aは俺以上に驚愕していた。

両手を震わせながら友人Aは、綺麗にラッピングされた都市伝説を受け取った。

「あ、あの…上手くできなかったけど…良かったら食べてほしいな…。」

友人Aは物凄い勢いで何度も首を縦に振った。

⏰:09/03/08 01:11 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#11 [ミャンマー]
岩井さんが立ち去ったあと、放心状態に陥っている友人Aに、裏切り者ぉー!!と叫びながらドロップキックを浴びせた。
「てめっ、このっ、カカオマスから丹誠込めて作ったチョコしか受け取らないんじゃなかったのか?え?」

更に俺は倒れている友人Aを蹴ったり踏んだりして連撃を喰らわせた。

しかし彼は微塵も効いた様子が無く、むくりと立ち上がり恍惚の笑みを浮かべた。

⏰:09/03/08 01:13 📱:D703i 🆔:☆☆☆


#12 [ミャンマー]
 
「ちくしょう…ッ!まさかバレンタインデーの2日も前にチョコを渡してくる輩がいるとは…ッ!2月14日が土曜日で学校に来ない奴も現れるから2月13日が狙い目だと思ったのに…ッ!一生の不覚だ…ッ!」

両手を地面に付け、膝を折り、まさにorz状態になりながら俺は涙した。

「まぁ、あれだ、ドンマイ!」

友人Aがムカつくほど輝いていた。

⏰:09/03/08 01:15 📱:D703i 🆔:☆☆☆


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