黒猫の棲むところ
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#259 [イリア]



麗、と呼ばれた人が声を出す。

黒猫さんほどではなくても
よく響く、透き通った声だった。


⏰:09/03/25 05:11 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#260 [イリア]



七「……?」


麗「何か…雨の匂いに混じって、
…嫌な感じがすると…」


七「…あの…どういう…?」






麗「ッッ!!!!黙れ!!!雨原!!!」

⏰:09/03/25 05:12 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#261 [イリア]




ザッ!!


土を蹴る音。
さっきより、ずっと速く。

刃の先を向けられる。



って、はッ――……ッッ??!!


⏰:09/03/25 05:13 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#262 [イリア]









キ―――ン


刃と刃がぶつかった。
私の目の前にいる人はもちろん…


⏰:09/03/25 05:13 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#263 [イリア]



猫「―――……いきなり
切りかかってくるとは、予想外。
そんなに熱くなるなよ
たかが、雨原だろ?
今の俺たちにとっちゃ、
大した敵でもない」


麗「黙れ!地に墜ちたか、猫!
今でこそ憎む理由はなくとも
過去の傷…
…そう簡単には、消えない!
そこをどけ!!」


⏰:09/03/25 05:15 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#264 [イリア]




猫「…女を相手にするのは、
嫌いなんだ、悪いけど。

特に、明日の舞台で
姫君を演じてなさる
その美麗なお顔に、
傷などつけれますまい」



⏰:09/03/25 05:15 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#265 [イリア]



黒猫さんが舞台がかった口調で
麗と呼ばれた人に言った…




―…その時

⏰:09/03/25 05:16 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#266 [イリア]




?「待て待て待て待て待てい!!」



テントのほうから
大きな声が聞こえた。


⏰:09/03/25 05:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#267 [イリア]



七「?」

猫「…」

麗「…」

狐「おや、まぁ」



テントの中からは
金色の髪の少年が出てきた。


⏰:09/03/25 05:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#268 [イリア]



狐「狼(ロウ)くん、ただいま♪
ってゆーか、声がでかくて
近所めいわ…「猫!貴様!
何様のつもりだ!
今すぐ麗のそばから離れろ!
半径15メートル以上だ!」


⏰:09/03/25 05:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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