黒猫の棲むところ
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#24 [イリア]
「あ!待って!」
私はそれに走って近づき、
両手で抱き上げた。
:09/03/22 12:28 :W61P :☆☆☆
#25 [イリア]
「猫……?」
最初は人形かなんかだと思ったが、
抱き上げてみるとそれは
確かに熱をもった…生きた猫だった。
:09/03/22 12:28 :W61P :☆☆☆
#26 [イリア]
「すっごいぐったりしてる…
傷だらけだし…この子の血が
流れてきてたのか…」
私は猫の体を水で少しずつ洗う。
意識はないようだが
水が傷に染みて痛いのか、
たまに体をビクッと跳ねさせた。
:09/03/22 12:29 :W61P :☆☆☆
#27 [イリア]
「ごめんね?痛い?
でもばい菌入っちゃ大変だから…」
その前にこの川、本当に綺麗だろうな?
でも、見る限りは透明だし…うん。
:09/03/22 12:30 :W61P :☆☆☆
#28 [イリア]
猫の体は、私と違って傷だらけだった。
だけど血は既に止まっているらしく
洗い流すと美しい黒毛が見えた。
:09/03/22 12:30 :W61P :☆☆☆
#29 [イリア]
「…うわ…綺麗な毛並み…
金持ちの猫だね、これは」
クシュン!
―…くしゃみ?
:09/03/22 12:31 :W61P :☆☆☆
#30 [イリア]
「猫ってくしゃみするんだ…
てか、寒いよね。
どこか暖まれるとこ…」
私は猫を腕で抱きかかえながら
歩き出した。
:09/03/22 12:31 :W61P :☆☆☆
#31 [イリア]
するとさっきまで曇天だった空から
ポツポツと雨が降ってきた。
「雨ー?!もう最悪じゃん!!」
:09/03/22 12:33 :W61P :☆☆☆
#32 [イリア]
走ってどこか雨を
凌(シノ)げる場所を探す。
少しすると、洞穴が見えた。
すぐにそこに走り込む。
:09/03/22 12:33 :W61P :☆☆☆
#33 [イリア]
「ふー良かった…
とりあえずこれで濡れずにすむね。
猫さんごめんね、大丈夫?」
猫はまだ意識が戻ってないらしく
ぐったりとしていた。
:09/03/22 12:34 :W61P :☆☆☆
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