黒猫の棲むところ
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#461 [イリア]



麗さんは不思議な顔をしている。


悲しいような、安堵(アンド)したような。


⏰:09/03/27 12:46 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#462 [イリア]



七「麗さん…?」


麗「…何でもない。
話すなよ、ただの怪我だから。
絶対に、誰にも言うな。」


⏰:09/03/27 12:46 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#463 [イリア]



そう言うと
さっきの表情とは別人のような顔で
私を睨み、歩き出す。


⏰:09/03/27 12:47 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#464 [イリア]



七「…あ、待って!!」

麗「……?何だ……」

七「な、七衣です!!」


麗「……は?」


⏰:09/03/27 12:48 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#465 [イリア]



七「な、名前!!
七衣って言います!!!!
今日からこの劇団で
お世話になります!!

あ、それから
大道具のはずだったんですけど
今さっき、猫さんの
マネージャーになりました!!」


⏰:09/03/27 12:48 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#466 [イリア]



一気に喋る私を
麗さんが不思議そうに見つめる。


⏰:09/03/27 12:48 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#467 [イリア]



麗「―…だから、何なんだ。

お前が大道具だろうと、
猫のマネージャーだろうと…
私には関係ない」


七「そうなんですけど…」


⏰:09/03/27 12:49 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#468 [イリア]



麗「狐がお前を、この劇団に
入れることを認めた。
反対はしない。だけど
私には関わるな」


冷たい麗さんの声が響く。

その目に、顔に、
思わず怯(ヒル)んでしまいそうになる。


⏰:09/03/27 12:49 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#469 [イリア]



最初は大変かもしれんが
必ず仲良くなれる――………


さっきの狼さんの声が頭に響く。


⏰:09/03/27 12:50 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#470 [イリア]



―…ここで諦めたら、
せっかく優しい言葉をくれた

狼さんに申し訳ない!!!!


⏰:09/03/27 12:50 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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