黒猫の棲むところ
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#555 [イリア]



猫「―…明日の楽しみが、
なくなるでしょ?


それに僕、まだ台詞
全部覚えられてなくて…

…恥ずかしいから、嫌だな。」


⏰:09/03/28 13:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#556 [イリア]



その甘い声に、私もファンの人たちも
顔を赤くする。




僕って誰!!!

僕って誰???!!!////

っていうか台詞なら
もう覚えてるでしょ??!!///


⏰:09/03/28 13:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#557 [イリア]



「あらまぁ////そうでしたの////」


ファンの人たちが、
また甘ったるい声を出す。


「劇団トップ人気の黒猫さんでも
そんなこともあるのねぇ///」

「それはやっぱり、まだ18歳だもの//」

「ほら!私たち、お邪魔にならないよう
早く帰らなくちゃ!!//」


⏰:09/03/28 13:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#558 [イリア]



改めてさっきの、狼さんが
言っていた言葉の意味が分かる。






七「――……悪魔だ…///」


「…ところで貴女、
―…一体、どなた?」


⏰:09/03/28 13:08 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#559 [イリア]



私に声が向けられる。
突然のことに驚いた。


七「……ふぇっ??!!あ、私ですか?
えーと私は………」


猫さんのマネージャー?

いやぁ、そんなこと言ったら
何か色々ややこしいよな。


⏰:09/03/28 13:09 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#560 [イリア]



猫「新しいスタッフなんだ。

大道具の白(ハク)って奴に惚れて
この劇団に入ったみたい。

動機不十分だよねー」


猫さんがアハハと、幼い顔で笑う。


⏰:09/03/28 13:10 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#561 [イリア]



すいません、ハクって誰ですか。


「あらぁ、そうなの//」

「いやね、黒猫さんと一緒に
歩いてきたもんだから、
私ったら、てっきり…//」


またガヤガヤと騒ぎだす。
猫さんは私の耳元で囁(ササヤ)いた。


⏰:09/03/28 13:11 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#562 [イリア]



猫「あんた、ちょっと離れてて。
こいつら、俺とあんたのこと
疑ってるみたいだから。」


七「……はぁ」


猫「狼のほうが片づいたら
狐が来て追っ払ってくれるから」


⏰:09/03/28 13:12 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#563 [イリア]



そう言われて私は猫さんと離れ
人だかりの少ないほうに歩き始めた。








――…それにしても。


⏰:09/03/28 13:12 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#564 [イリア]



何だよさっきの猫さんの態度。

いくら何でも、サービス精神
旺盛(オウセイ)すぎでしょ!!


⏰:09/03/28 13:13 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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