黒猫の棲むところ
最新 最初 🆕
#80 [イリア]



「…てめぇら(妖)の側に
立ってたつもりもない」


刃は無惨にも鬼を貫き、
鬼は砂のように落ちる。

⏰:09/03/22 18:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#81 [イリア]


「…ソノ、女……アマ…ハラ」




「…クシュン!!」

少年がくしゃみをしたとき、
鬼は形をなくし、砂になり
空に舞った。

⏰:09/03/22 18:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#82 [イリア]


「…知ってるよ」


少年はポツリとそう呟いた。

⏰:09/03/22 18:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#83 [イリア]

「…あ、あの…」

私は声をだし、
目の前の少年に話しかける。

聞きたいことだらけで、
あー何か…現実だよね?ここ…

⏰:09/03/22 18:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#84 [イリア]



「あーまじ風邪気味。」



少年は鼻を少しぐずつかせると
私のほうを見た。

うわ………

⏰:09/03/22 18:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#85 [イリア]


細身の体に

筋のいい鼻

綺麗な肌に

漆黒の瞳と、髪。


その全てがよく映える
滑らかな黒コートに
身を包んでいる。

⏰:09/03/22 18:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#86 [イリア]


俺、という一人称と
さっきの声から
男だとは思うが、
見た目は妖艶な女性といっても
間違いではないくらい


「―…綺麗…」


「は?」

目の前の人が不思議そうな顔で
私を覗きこんできた。

⏰:09/03/22 18:38 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#87 [イリア]


「ふぇっ?!いえ別に!
何でもありません!
あ、助けてくれて
有難う御座います!!」


一気にこれだけいうと、
私は顔を下に向けた。
少年の顔は私から近く、
なんていうか…

⏰:09/03/22 18:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#88 [イリア]


「恥ずかしい…」


「…だから、何」


「え?あ、すいません!
本当に何でもないです!」

⏰:09/03/22 18:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#89 [イリア]


あまりに貴方が綺麗すぎて
見とれてしまいました、なんて

初対面の相手に
言えるはずないでしょ!

⏰:09/03/22 18:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194