黒猫の棲むところ
最新 最初 全
#106 [イリア]
七「…狐さん…?」
狐「…ん?いや何でもないよ!
ごめんごめん!
いや、なに、アレさ!
僕らの劇団を知らないって
いうもんだから、
ちーとばかりショックをね…」
:09/03/22 19:37 :W61P :☆☆☆
#107 [イリア]
七「…ごめんなさい…」
狐「いや何!
記憶喪失というなら
いた仕方ない!!」
七「…はぁ」
:09/03/22 19:37 :W61P :☆☆☆
#108 [イリア]
狐「そんな七衣ちゃんに
軽ぅ〜く説明するとだね、
アスタリスク劇団というのは
巷じゃ人気、まぁ色んな意味でね!
人間に言わせると
イケメン揃いの移動劇団、
妖に言わせると
裏切り者の殺戮奇術(サツリクキジュツ)、
アスタリスク劇団!」
:09/03/22 19:38 :W61P :☆☆☆
#109 [イリア]
七「裏切り者…?」
狐「うん、
さっきの鬼も言ってたけど
僕らは半妖。
普段は人間の姿でいるけど、
こうやって…」
そう言うと狐は、
左手で自分の頬に触れた。
:09/03/22 19:39 :W61P :☆☆☆
#110 [イリア]
ボンッ!
「キャッ?!
――……え?」
私の目の前にいたのは
:09/03/22 19:41 :W61P :☆☆☆
#111 [イリア]
七「…き、きつね…?」
狐はコクン、コクンと頷くと、
右手を自分の頬にあて、
またボンッ と人間の姿に戻った。
:09/03/22 19:41 :W61P :☆☆☆
#112 [イリア]
狐「まぁ、こんな感じ。
気持ちをこめて頬に触れると
僕らは元の姿に戻れる。」
七「…信じられない…でも…
…ってことは」
私は狐さんの横で
腕組みをしている少年に話しかけた。
:09/03/22 19:42 :W61P :☆☆☆
#113 [イリア]
「…あのときの…黒猫さん…?」
「………ふん」
黒猫が、鼻を小さく鳴らした。
:09/03/22 19:43 :W61P :☆☆☆
#114 [イリア]
狐「あ!そうそう!
ネコくんのこと、
助けてくれたんだってね!
いやぁ有難う!」
七「助けたなんて…
私別に何も…」
:09/03/22 19:43 :W61P :☆☆☆
#115 [イリア]
狐「いやいやいや!
川の水で血を清めて、
雨からも守ってくれたんだろ?
凄いよ君、
見ず知らずの半妖をさ!
ネコくんに話を聞いたときは
感動しすぎて鼻水が出たよ!
あ、もちろんその前に
涙も出てるよ?
さぁ、君の無垢(ムク)で
美しい心に乾杯!
流石ネコくんがスカウトしたいと
いうくらいだよ!!
マリア様と呼ばせてもらっても
いいかい?」
:09/03/22 19:45 :W61P :☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194