黒猫の棲むところ
最新 最初 🆕
#126 [イリア]


七「あ、あの!
言いづらいことだったら
ごめんなさい!
でも私…さっきも言ったけど
自分のこと…何も覚えてなくて…」


猫「―……何も…?」


どもりながらも必死に言うと、
黒猫さんが、私に話しかけてきた。

⏰:09/03/23 13:52 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#127 [イリア]


七「何も!本当に何も!!
あ、名前と…あと、
日本語は一応喋れますけど!
なんていうか…どこに」

⏰:09/03/23 13:53 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#128 [イリア]



どこに


誰が



マ ッ テ ル ?



七「…どこに…行けばいいか…」

⏰:09/03/23 13:53 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#129 [イリア]


狐「―…ふぅ…ネコくん、
どう思う?本当にこの子、
雨原の子かい?」


猫「フフン、頭だけじゃなく、
ついに嗅覚まで
イカれちまったか、狐。

お前は匂わないのか?
この血は…」

⏰:09/03/23 13:53 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#130 [イリア]


黒猫さんは私の腕を掴み
自分のほうに寄せた。


七「キャッ!」



猫「――……間違いなく、
雨原の血だ」

⏰:09/03/23 13:55 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#131 [イリア]


そう言うと黒猫さんは
掴んでいた私の腕を舐め、
血を拭った。

⏰:09/03/23 13:55 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#132 [イリア]



七「――ッッ!!!!!!キ!!キャアアー!!!!///」


キ――ン……


あたり一面に
私の叫び声が轟(トドロ)く。

⏰:09/03/23 13:56 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#133 [イリア]


狐「―…120dB(デシベル)…笑」


猫「…煩(ウルサ)いな、何だよ?」


七「な、何だよじゃないですよ!
いま…いま…私の腕、
舐めたでしょっ?!」

⏰:09/03/23 13:56 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#134 [イリア]


猫「フフン、何あんた、
こんくらいで照れるわけ?
顔真っ赤だよ?」


七「な、な、な、
慣れて…ないもんで…」


猫「って、ことは」

⏰:09/03/23 13:57 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#135 [イリア]



グイッ


顎(アゴ)をもたれ、無理矢理顔を
近づけさせられる。


猫「―…誰かと唇を重ねたことは?」

⏰:09/03/23 13:57 📱:W61P 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194