黒猫の棲むところ
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#138 [イリア]


狐「ちょっとちょっとネコくん。
本当にキスするかと思ったよー
駄目だよ?七衣ちゃんって
何もかも処女みたいだしさ?
優しくしなきゃ〜」


七「何もかもって…
てか、処女っ…?!//」

⏰:09/03/23 13:59 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#139 [イリア]


猫「何あんた?記憶がないくせに
処女とか、そういう言葉は
覚えてるんだ、ふーん。」


ニッコリ笑って
こっちを見る黒猫さん。
さ、さっきまでは
私から目を
そらしてたくせに…!!///

⏰:09/03/23 14:01 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#140 [イリア]


狐「はいはい、お二方、
そろそろ話を
元に戻しましょうかね、

うん、確かに七衣ちゃんからは
雨原一族の血の匂いがする。」


七「…アマハラ…」

⏰:09/03/23 14:01 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#141 [イリア]


狐「雨に、原っぱの原で、雨原。

一人一人が雨に関する
何かしらの力を持ってて…
さっきも話した通り、僕ら妖は
雨が大の苦手。

だからその力で雨雲なんか
呼ばれた日にゃ、
僕らなんかまったく
太刀打ちできないって訳。」

⏰:09/03/23 14:02 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#142 [イリア]


七「なんか…おとぎ話みたい」


猫「現実だけどね」


狐「そう、まさしく現実。
僕らが生きてる世界だ。
―…だから僕らは今まで」


雲が出る。
もう一雨きそうな曇天。

⏰:09/03/23 14:02 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#143 [イリア]



狐「――……雨原一族を、
見つけしだい…殺してきた」





え…

いま何て…

⏰:09/03/23 14:03 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#144 [イリア]


狐「大丈夫、まだ続きがあるんだ。

もう何百年も昔から、
妖と人間は、戦い続けてきた。

共存なんて無理だ。
妖を人間を喰らうし、
人間は妖を恐れ殺す。

…僕ら半妖は一応、
妖側として戦争に参加していた。」

⏰:09/03/23 14:03 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#145 [イリア]


七「………」

狐「ずっと…ずっと、ね?
そこで少しずつ、
頭角(トウカク)を表してきたのが
雨原一族。君の一族だ。」

⏰:09/03/23 14:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#146 [イリア]


七「私の…?」


狐「妖にとっての最大の弱点。
雨を呼ばれ、妖は一時期
本当に滅亡しかけた。だけど」


七「…だけど?」

⏰:09/03/23 14:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#147 [イリア]


狐「…あるとき急に、
雨原一族が妖側に言ったんだ。

【そちらで丁重に扱って頂けるなら
私達、雨原一族は妖側に立ちます】

…って、ね。」

⏰:09/03/23 14:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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