黒猫の棲むところ
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#247 [イリア]



狐「あれ?
どうしたのそんなに息切れして?」


雨にできるだけ当たらないよう
木の葉っぱの下に入り、
私たちは一旦走るのを止めた。

⏰:09/03/25 05:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#248 [イリア]



七「――…ハァッ…ハァッ…
…走るの…速い、です……」


猫「フフン、これだから人間は。」


七「わ、悪かったですね!
人間で!//」


⏰:09/03/25 05:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#249 [イリア]



狐「まぁまぁお二人とも。
ごめんね七衣ちゃん、僕ら
雨が降ると周りが
少し見えなくて…」


七「ハァッ…ハァッ…はぁ…。」


⏰:09/03/25 05:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#250 [イリア]



狐「基本的に
妖はみんなそうだから気をつけて。
普段は優しくても、
雨に触れると
性格が変わる妖もいるから。」


狐さんが言った、

そんなに雨が苦手なんだ。

人間の私には、
まだまだ理解しにくいことだけど…


⏰:09/03/25 05:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#251 [イリア]



狐「まぁ何かあっても
七衣ちゃんは僕が守るから
ノープログレムだけどねっ★」


七「……はぁ」


⏰:09/03/25 05:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#252 [イリア]



猫「狐、こいつは、俺が拾った。
必要以上に近づくな。」


七「私、拾われたんですか。」


猫「失礼、スカウトした。大道具に。
――……着いた、あそこだ。」


⏰:09/03/25 05:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#253 [イリア]




七「―…うわぁ」



⏰:09/03/25 05:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#254 [イリア]



そこは森を少し
抜けたところにある荒地。

綺麗な布で大きなテントが
張られている。
すぐそばには

物を運ぶ用だろうか、
馬が数匹繋がれていた。


⏰:09/03/25 05:09 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#255 [イリア]



七「―…十分、大きいですよ」


猫「そう?普通だと思うけど。
それより一つ、
あんたに言っておきたいことが―…」

⏰:09/03/25 05:09 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#256 [イリア]





ザッ――……





土を蹴る音がした。

⏰:09/03/25 05:10 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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