黒猫の棲むところ
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#252 [イリア]
猫「狐、こいつは、俺が拾った。
必要以上に近づくな。」
七「私、拾われたんですか。」
猫「失礼、スカウトした。大道具に。
――……着いた、あそこだ。」
:09/03/25 05:06 :W61P :☆☆☆
#253 [イリア]
:09/03/25 05:07 :W61P :☆☆☆
#254 [イリア]
そこは森を少し
抜けたところにある荒地。
綺麗な布で大きなテントが
張られている。
すぐそばには
物を運ぶ用だろうか、
馬が数匹繋がれていた。
:09/03/25 05:09 :W61P :☆☆☆
#255 [イリア]
七「―…十分、大きいですよ」
猫「そう?普通だと思うけど。
それより一つ、
あんたに言っておきたいことが―…」
:09/03/25 05:09 :W61P :☆☆☆
#256 [イリア]
:09/03/25 05:10 :W61P :☆☆☆
#257 [イリア]
気づくと誰もいなかったはずの
テントの前に、
少女が1人立っている。
:09/03/25 05:10 :W61P :☆☆☆
#258 [イリア]
狐「…あらぁ、
麗(レイ)ちゃんただいま★
お迎えなんて、珍しいねー♪
だから今日は雨なのかな?
なんちゃってー」
麗「――…さっきから
ずっと、思ってた」
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#259 [イリア]
麗、と呼ばれた人が声を出す。
黒猫さんほどではなくても
よく響く、透き通った声だった。
:09/03/25 05:11 :W61P :☆☆☆
#260 [イリア]
七「……?」
麗「何か…雨の匂いに混じって、
…嫌な感じがすると…」
七「…あの…どういう…?」
麗「ッッ!!!!黙れ!!!雨原!!!」
:09/03/25 05:12 :W61P :☆☆☆
#261 [イリア]
ザッ!!
土を蹴る音。
さっきより、ずっと速く。
刃の先を向けられる。
って、はッ――……ッッ??!!
:09/03/25 05:13 :W61P :☆☆☆
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