黒猫の棲むところ
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#254 [イリア]



そこは森を少し
抜けたところにある荒地。

綺麗な布で大きなテントが
張られている。
すぐそばには

物を運ぶ用だろうか、
馬が数匹繋がれていた。


⏰:09/03/25 05:09 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#255 [イリア]



七「―…十分、大きいですよ」


猫「そう?普通だと思うけど。
それより一つ、
あんたに言っておきたいことが―…」

⏰:09/03/25 05:09 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#256 [イリア]





ザッ――……





土を蹴る音がした。

⏰:09/03/25 05:10 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#257 [イリア]



気づくと誰もいなかったはずの
テントの前に、

少女が1人立っている。


⏰:09/03/25 05:10 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#258 [イリア]



狐「…あらぁ、
麗(レイ)ちゃんただいま★
お迎えなんて、珍しいねー♪
だから今日は雨なのかな?
なんちゃってー」




麗「――…さっきから
ずっと、思ってた」


⏰:09/03/25 05:11 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#259 [イリア]



麗、と呼ばれた人が声を出す。

黒猫さんほどではなくても
よく響く、透き通った声だった。


⏰:09/03/25 05:11 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#260 [イリア]



七「……?」


麗「何か…雨の匂いに混じって、
…嫌な感じがすると…」


七「…あの…どういう…?」






麗「ッッ!!!!黙れ!!!雨原!!!」

⏰:09/03/25 05:12 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#261 [イリア]




ザッ!!


土を蹴る音。
さっきより、ずっと速く。

刃の先を向けられる。



って、はッ――……ッッ??!!


⏰:09/03/25 05:13 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#262 [イリア]









キ―――ン


刃と刃がぶつかった。
私の目の前にいる人はもちろん…


⏰:09/03/25 05:13 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#263 [イリア]



猫「―――……いきなり
切りかかってくるとは、予想外。
そんなに熱くなるなよ
たかが、雨原だろ?
今の俺たちにとっちゃ、
大した敵でもない」


麗「黙れ!地に墜ちたか、猫!
今でこそ憎む理由はなくとも
過去の傷…
…そう簡単には、消えない!
そこをどけ!!」


⏰:09/03/25 05:15 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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