黒猫の棲むところ
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#438 [イリア]



狼「―…おい!新入り!!
お前声が大きいぞ!!

俺が何かしたと思われるではないか!」



――いや、狼さんのほうが、大きいし。


⏰:09/03/27 12:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#439 [イリア]



七「…あ、すいません…って、
何してるんですか?
ここ女湯の前ですよ?」


私が問う。

すると狼さんは
腕を組みかえながらこう言った。


⏰:09/03/27 12:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#440 [イリア]



狼「いや、何。
あのあと雨が降りそうだったから
すぐ麗をつれて帰ってきたんだ。
まだお前らが入り口で喋くってたから
裏口から入ったがな。

それで、麗はすぐ風呂に行ったんで
もうすぐ飯だし、迎えにきた。」


⏰:09/03/27 12:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#441 [イリア]



そう言うと狼さんは
ニカッと笑って、白い歯を覗かせる。


七「……本当に狼さんは、
麗さんが好きなんですねぇ」


狼「ふん!当たり前だ!!
あいつは俺にとっての
運命の人だからな!!」


⏰:09/03/27 12:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#442 [イリア]





―…いいなぁ。

こんなかっこ良くて、
一途な人に想われてる麗さんは
幸せものだと思う。


⏰:09/03/27 12:37 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#443 [イリア]



七「麗さん、綺麗ですもんね」


狼「そうだろうそうだろう??!!
まぁ俺は顔に惚れてるわけじゃ
ないけどな!!
あいつの人間性に惚れてる!!」


口もとがほころぶ。
狼さんて本当、真っ直ぐだ。


⏰:09/03/27 12:37 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#444 [イリア]



狼「―…ところで、さっきの。
まぁあんまり気にするなよ。
最近麗は…元気ないから」


そう言うと狼さんは
悲しそうな顔をした。


七「…元気がない?」


⏰:09/03/27 12:37 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#445 [イリア]



狼「あぁ、あいつ本当は
もっと笑う奴なんだ。
でも最近はまったく笑わないし、
食欲も少ない。…心配でな。

過保護かもしれんが、
そういうときは、
出来るだけ離れたくない。」


狼さんが意志ある強い瞳で私を見た。


⏰:09/03/27 12:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#446 [イリア]



狼「新入りも、
最初は大変かもしれんが
必ず仲良くなれる。

まぁ積極的に話しかけることだな!!」


⏰:09/03/27 12:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#447 [イリア]



狼さんが笑う。


……この人だったら、
麗さんの痣のこと知ってるかな?

もし知らないなら、
教えといたほうがいいよね。


⏰:09/03/27 12:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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