黒猫の棲むところ
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#510 [イリア]



頭が痛い。
割れそうだ。




痛い…痛い―………


⏰:09/03/27 13:12 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#511 [イリア]



七「―――……痛………」

猫「――……??!!……オイ!!!!」



七「?」


⏰:09/03/27 13:12 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#512 [イリア]



目の前で、
夢の中の男の子とは違う少年が
私を心配そうに覗き込んでいた。


⏰:09/03/27 13:13 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#513 [イリア]



七「―…?猫さん…」


猫「オイ…あんた、大丈夫か?」


風が吹き抜けるテントの中。
見覚えのある景色。
ついさっきまで麗さんと
話をしていた場所。


⏰:09/03/27 13:14 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#514 [イリア]



七「……………」



あれは、どこだったんだろう。

あの檻も、あの暗さも。
何故か私を、懐かしくさせる。


⏰:09/03/27 13:14 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#515 [イリア]



猫「…オイ、聞いてる?」


七「…私…どうしたんですか?」


猫「それは俺が聞いてるの。

迎えにきたらさ、あんた
座り込んで、うなされてるし。」


⏰:09/03/27 13:15 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#516 [イリア]



うなされてた…

そうか私、寝ちゃったんだ。


猫「―…嫌な夢でも、見てたわけ?」


七「……嫌な夢……?」


⏰:09/03/27 13:15 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#517 [イリア]



分からない。

分からない。



――……僕は君を、守りたい



あの男の子の声だけが、
鮮明に頭に響き続ける。


⏰:09/03/27 13:16 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#518 [イリア]



深い闇と、甘い血の香り。


そんな場所で
屈託(クッタク)なく笑っている
幼い私の顔。


⏰:09/03/27 13:16 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#519 [イリア]



猫「―…気分悪い?
医者呼ぼうか?」


猫さんの綺麗な声が聞こえる。

心配してくれてるのかな。


⏰:09/03/27 13:16 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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