黒猫の棲むところ
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#591 [イリア]
七「何で嘘つくんですか??!!
さっき確かにここで、
麗さんと男性4人で…
何か話してたじゃないですか!!
―……麗さん、震えてた!!
何で言えないんですか……ッッ!!」
:09/03/28 13:26 :W61P :☆☆☆
#592 [イリア]
嫌われてもいい。
一生、口をきいて貰えなくてもいい。
だから、本当のこと
狼さんに話してよ。
こんなに麗さんのこと想ってる、
狼さんに全部話してよ。
:09/03/28 13:27 :W61P :☆☆☆
#593 [イリア]
麗「――……何この子?きちがい?
…だから嫌なのよ、人間って「麗」」
狼さんの声が、
麗さんの言葉を遮(サエギ)る。
:09/03/28 13:31 :W61P :☆☆☆
#594 [イリア]
麗「…何?まさかあんたも
こんな子の言うこと信じてるの?」
狼「新入りの言うこと、
あながち嘘には聞こえない。だけど
――……俺は、お前を信じてる」
狼さんの声が響く。
麗さんは狼さんから目を背けた。
:09/03/28 13:31 :W61P :☆☆☆
#595 [イリア]
麗「…なにその台詞?
明日の舞台にそんな台詞
あったかしら?」
狼「―…お前を、信じてる。
だから今ここで、一つ約束して欲しい」
:09/03/28 13:32 :W61P :☆☆☆
#596 [イリア]
風が吹いてる。
あぁ、さっきまで雨が降ってたもんな。
:09/03/28 13:33 :W61P :☆☆☆
#597 [イリア]
狼「――……何かあったら、
絶対俺に言うこと。
どんなことでも、必ず。」
狼さんを見る。
強く意志のある赤い瞳は
猫さんとは違う美しさを持つ。
:09/03/28 13:33 :W61P :☆☆☆
#598 [イリア]
麗「――……何で私が…」
狼「約束だぞ、麗」
狼さんの気迫に押されたのか、
麗さんがコクリと頷く。
:09/03/28 13:33 :W61P :☆☆☆
#599 [イリア]
狼「……よし、それじゃあ
今度こそ本当に飯にしよう!!
猫のファンは帰ったかな?
あいつのファンはしつこくて困る、
まったくあんな悪魔の
どこにそんなに惚れるのか…
行くぞ!麗!!
新入りもご苦労だったな!!!!」
:09/03/28 13:34 :W61P :☆☆☆
#600 [イリア]
そう言って狼さんはまた
白い歯を見せてニカッと笑う。
:09/03/28 13:34 :W61P :☆☆☆
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