黒猫の棲むところ
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#76 [イリア]


「ウウウ…アスタリスクの…
まさかこんなところに…」


「鬼か…人間を襲う妖なんて
俺たちの舞台の客に相応しくない」

⏰:09/03/22 18:31 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#77 [イリア]

舞台?客?何の話…?


「…クッ…アスタリスクッッ!!!!!」


目の前の鬼が叫ぶ。

⏰:09/03/22 18:33 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#78 [イリア]


「何故…何故、貴様等は
人間を庇う!
半妖とて、妖は妖!!
ずっとこちら側で生きてきた…
何故いまお前らは、
人間の側に立つ!!」

⏰:09/03/22 18:33 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#79 [イリア]


「クスッ、どうだろう?
俺としては、人間の側に
立ってるつもりはないし…」


少年は妖艶に微笑むと、
また刃を振り下ろす。

⏰:09/03/22 18:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#80 [イリア]



「…てめぇら(妖)の側に
立ってたつもりもない」


刃は無惨にも鬼を貫き、
鬼は砂のように落ちる。

⏰:09/03/22 18:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#81 [イリア]


「…ソノ、女……アマ…ハラ」




「…クシュン!!」

少年がくしゃみをしたとき、
鬼は形をなくし、砂になり
空に舞った。

⏰:09/03/22 18:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#82 [イリア]


「…知ってるよ」


少年はポツリとそう呟いた。

⏰:09/03/22 18:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#83 [イリア]

「…あ、あの…」

私は声をだし、
目の前の少年に話しかける。

聞きたいことだらけで、
あー何か…現実だよね?ここ…

⏰:09/03/22 18:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#84 [イリア]



「あーまじ風邪気味。」



少年は鼻を少しぐずつかせると
私のほうを見た。

うわ………

⏰:09/03/22 18:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#85 [イリア]


細身の体に

筋のいい鼻

綺麗な肌に

漆黒の瞳と、髪。


その全てがよく映える
滑らかな黒コートに
身を包んでいる。

⏰:09/03/22 18:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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