喧嘩上等

『待って…!!』
あたしは重い体をお越し蓮に駆け寄る

『ちょ、お前危ないって…』

あたしは蓮を抱きしめた

何か…わかんないけど抱きしめたくなったんだ

『花優ちゃんっ!?』

『あたしを真穂さんだと思って、言って？』

『えっ…』

『早くぅっ』

『……負けても勝っても付き合えないから…喧嘩なんかすんな…』

『真穂ならすぐいい男見つかるから…
お前がいい女だって…俺が１番知ってるんだから…』
蓮は本当に真穂に話かけるように言う

そして…泣きくずれた

あたしも一緒に泣いた

蓮って冷めてる奴だと思ってた
でも、こんなに…
こんなに暖かいんだね

『あー何か
ありがとな、花優ちゃん』
涙をふいた蓮が言う

『ううんっ…』

『何でお前が泣いてんだよー(笑)』
そう言って蓮はあたしの涙をふく

手だって…心だって…こんな暖かいんだね

『何か少し気が楽になったわ～
ありがとなっ』

『うん』
あたしが顔を上げると

*ちゅっ*

…………?!

蓮にキスをされたあたし
そして呆然とするあたし

そんなあたしに蓮は
『今のはっ、真穂に似てるからって
したんじゃねーからな!!』
そう言い足早に帰って行く

…………えっ!?

『花優～見てたよっ♪』楓と歩美が駆け寄って来る

『か､楓いつの間に起きてたのっ?!』

『ん～キスしてる所？(笑)
嘘、嘘♪美弥に殴られてる所、見たかなー』

『………////』

『あっれ～花優さん顔真っ赤ですよ？(笑)』

『照れてんのかぁ～？』

『照れてないしぃっ///!も～』

あたし…
どーしちゃったんだろ

蓮にキスされても
嫌だって思わなかったしむしろ…
蓮の力になれた事が嬉しくて…

真穂に似てるからじゃないって言われた時なんかすごく嬉しかった…