喧嘩上等

あたしは病室を出て先生を追いかける
『先生っ…』

『野上…？』

『あの…ありがとね、歩美に付き添ってくれれて』

『嫌っ、先生に出来る事はそれぐらいだから…野上も気をつけろよ』

『うんっ』
あたしはそう言い病室に戻る

『花優？
どこ行ってたの？』
楓が聞く

『先生ん所っ
意外にいい奴かも』

『そなの～？まぁ今年で辞めちゃうらしいけどねっ』

『そうなの!?』

『噂だと来年からは怖い先生が来るらしいよ？』

『げっ何もそれ～』

『それよかさ…歩美ちゃんの親って来ないの？』大地が言う

『…あたしも思った!』

『歩美…親には見放されてるらしーよ』
楓が言う

『そうなんだ…』
全然知らなかった

『歩美ちゃん起きねーしどっか行かね？』
蓮が言う

『行こ行こ～』
大地も言う

『そだね～起きたら連絡してもらえば
いいしっ☆』
楓が言う

『あたしっ…は
歩美が起きるまで傍にいるよ…
起きて誰もいないと
寂しいじゃん？』

『えっ…じゃあ
あたしもいるよ～』

『いいよ☆
皆は行って？あたしがいるからさっ』

『でも……』

『んじゃ俺もいるわ、大地と楓ちゃんどっか行って来いよ☆』

『蓮……』

『んじゃ楓ちゃん行こっか～♪』

『そーだね♪またね花優～♪』
楓はそう言い口パクで頑張れって言う

もー///
蓮にバレちゃうし///

２人が病室を出て行ったら静かになる

緊張しちゃうんだよね…蓮、何か喋ってよ～

蓮を見ると眠そうな顔
『蓮…？眠いの？』

『んあ…うん。最近あんま寝てない』

『えっ!!じゃあ寝てていいよ？
ソファーあるし寝てなよっ!!』

『大丈夫だよ…つかもったいないから』

『え？』

『せっかく花優といるのに寝てたらもったいない』