喧嘩上等

『花優…キスしたい』

『えっ……』
待って待って!!
それわ真穂さんに似てるから？
もしそうなら嫌だよ…

蓮はあたしを真穂さんに重ねて見てる…よね？

『花優？
嫌ならいいよ？』

『真穂さんに似てるから？』

『えっ…？』

『真穂さんに似てるからあたしとキスしたいの？』

『違うよ…
それに真穂の事は別に好きじゃないよ？

前も言ったよね？
別れようとしてたって…花優を見ると真穂を思い出す。
でもそれだけなんだ
俺は…花優とキスしたいよ』

『うん…』
でも何か引っかかる

あたしの気持ちを察したのか蓮は
『やっぱすんのやめた♪何か話しよーぜ？』

『……そうだよ…付き合ってるわけでもないしね』

冷たく言うあたし
可愛くない

『………トイレ行ってくる』
蓮はそう言い出て行ってしまった

えっ…怒ったの？
でも本当の事言っただけだし…

『ん…』
歩美が目を覚ました

『歩美っ!?』

『花優さん…？』

『大丈夫？２、３日で退院だってよ？』

『そうですかぁ…花優さんずっといてくれたんすか？』

『先生がずっといてくれたんだよ!!
さっきまでは楓と大地もいたけど…
蓮はトイレだって』

『そうですか!!花優さん…怪我してる!?』

『あ～ちょっと美弥に負けちゃった☆』

『えっ…』

『あはは☆やっぱ美弥って強いもんだよね～
でもっあたし
何回も挑戦するよ!!

歩美の気も晴らしたいしね♪その為には
もっと強くなんなきゃな～…』

『花優さん…まじありがとございます…』
歩美は少し泣いてるようだった

ガラッ――…
蓮が戻って来た

顔…見れないよ

『あれっ目、覚めたの？』

『はいっ!!ありがとございました☆』

『良かったね～♪体とか痛くない？』

『痛い……ですけど大丈夫です…』