喧嘩上等

追いかけたいのに…
体が動かない

『蓮っ待って…
待ってってば…』

あたしが泣き声だけが病室に響く

あたし達…本当に終わりなの？
こんな終わり方なの？

蓮…もう真穂さんの話は絶対しないから…

喧嘩だってしない…

蓮の言う事何でもきくから…

だから…
戻って来てよぉ…

そんな風にあたしはずっと泣いていた

２日間、泣いて…寝て…それを繰り返していた

楓にも
お見舞い来ないで
って言っていた

そして…退院の日

あたしが
帰る準備をしていると

ガラガラー…

病室のドアが開いた

『楓と大地…』

『退院おめでと～♪って…花優その顔どーしたの？』

あたしの目は泣きすぎて腫れていた

『ちょっと…泣きすぎちゃった…』

楓はあたしを強く抱きしめてくれていた

大地が
『もぉ～蓮いい加減にしろよ、花優ちゃんこんな辛い思いしてんだぞ？』

そう言うと蓮が病室に入ってきた

え…？蓮…？
どーゆう事？

『ごめん…花優を試すつもりじゃなかったんだ!何か…花優は
本当に俺が好きなのかわかんなくなって…』

『どーゆう事…？』

『蓮…真穂の事があってから恋愛に臆病になってたんだよ…
だから…花優ちゃんを試すみたいに

なっちゃったけど…
許してあげてくんないかな？』
大地が言う

『え？
意味がわかんない…
じゃあ…あたし達は終わってないの？』

『俺は…終わりになんかしたくねぇよ』

『……あたしだってそうだし!!!』

『ありがとう…
本当、辛い思いさせてごめんな…
もうそんな思い絶対させねぇから…』
蓮はそう言いあたしを強く抱きしめる

何か…何がなんだからわかんないけど
蓮が戻ってきてくれた