喧嘩上等

そうなっちゃうよね
『そうだよね…』

『せっかく花優さん達と仲良くなれたけど…』

『別に学校辞めたからって会えなくなるわけじゃないし
いつでも遊ぼうよっ!』

『はいっ…』
美咲は泣いてるようだった

『お母さんになるんだから泣かないのっ☆
頑張ってよ～』

『そーですよね…美咲、頑張りますっ!!』

美咲との電話が終わると楓も起きていた

『今の電話…』

『うん…美咲、妊娠したって』

『やっぱり…』
楓が言う

『彼氏に言ったら音信不通になったらしいけど美咲は産むって!!
あたし達は応援しよ？』

『うんっそれしか出来ないもんね』

『美咲、学校辞めちゃうんですか？』

『ん…でも美咲が落ち着いたらまた
３人で遊ぼうよっ』

『そーですねっ!!』

あたし達は
美咲頑張れって
強く願った

その後も
１週間ぐらい歩美ん家に泊まって学校も休んでいたあたし達

『明日からは学校行こっか～…』

『そーだねっ!!学校つっても大した事やんないけどねー…』

次の日
学校に行くと…すごい事になっていた

他校の奴等が乗り込んできていたのだ

『はぁ!?お前等、誰だよ?!』

『あ？あたしら美弥の友達だけど～
文句あんの？』

美弥の連れか…
どーしようもないじゃん

『あっ花優ちゃ～ん♪』

『げっ蓮…』

『げって何だよ～最近来ないから寂しかったよ～(笑)』

『つか何なんすかっ!?他校の奴等なんか
来てさぁ…』

『ん～…目障り？』

『目障りっ』

『じゃあ花優ちゃんがどーにかしちゃえば？』

『はっ?!いいんすか？美弥の連れ
なんじゃないの？』

『関係ないっしょ♪花優ちゃんが喧嘩してる所、見たいし♪』

あたしは楓と
他校の奴等に喧嘩を売りに行った

『２年の癖に生意気じゃんっ
喧嘩買ってあげる♪』

見事、喧嘩を買ってもらえました(笑)

毎日見てます。
とても楽しいです♪

これってヤンキー系の話ですか？

我が輩は匿名である
さん

ありがとございます

後半は恋愛も入れて
いこうと思います

頑張るので、また
感想下さいね

ﾊﾞｷｯﾎﾞｺｯﾊﾞｷｯ

鈍い音が学校中に
響きわたる

やっぱさすがに美弥の連れって事で強かった

でもあたしも負けじと無我夢中に殴りまくる

その結果

何とかあたし達が勝った

他校の奴等は何も言わずに帰って行った

『だぁーっ…疲れたぁ』あたしは地面に
寝っ転がる

楓は限界の様で
寝ていた

『お疲れっす…大丈夫ですか？』
歩美が駆け寄ってくる

『んっ大丈夫だよ～何か飲み物買ってきて？』

『はいっ!!』

歩美が買いに行ったのと同時に

『花優ちゃんっ、
すごかったね～』

『蓮…美弥は？』

『ボコボコの友達等と病院行ったよ』

『あー…次、美弥かぁ』

『ん？』

『だってさ美弥の連れやっちゃったわけだし
美弥が出てくるでしょ!?』

『んあー…どーだろね』

『美弥に勝てる自信なーいっ』

『…………』

『蓮…？』

『……死ぬなよ？』

『えっ…』
やっぱあたしは死んだ元カノに似てるのかな

『あたしは…死なないよ？元カノと一緒にしないでよね～♪』

『えっ?!』

『やっぱ当たりっ!?あたし元カノに似てるっ?!』

『……何で知ってんの』

『元カノ見てみたい♪写真とかないの～？』

『うるっせぇよ…
その話すんな』

蓮はそう言うと帰って行った

何……あれ

『花優さんっ買ってきましたよ～…
聞こえたんですけど…』

『聞いたっ!?蓮あんなに怒っちゃって…そんな好きだったのかな？』

『でしょうね…何か怖かったぁ～』

『もうっ…あたしだって知りたいのに…』

『あれっ？蓮君の事、気になるんすか～？』
ﾆﾔﾆﾔしながら聞く歩美

『はっ?!そっちの気になるじゃないよっ!!
ただ…あたしに似てるとか気になるだけだしぃ』

『どーだか…ｸｽｯ』

『もぉ～歩美うざーい(笑)』

『でもでもっ!蓮君ってかっこいいっすよね♪』

『んー…』
確かに…かっこいい

『花優さん可愛いし
お似合いっすよ♪？』

『だからぁっ
好きじゃないし…』
蓮なんか…あんな未練ﾀﾗﾀﾗな奴…

『まぁー…蓮君と仲良くなれただけすごいっすよね♪』

『でも怒っちゃったし…もう知らないっ』

『まぁまぁ落ち着いて下さいよ～
あ、楓さん大丈夫ですかね？』

『楓は喧嘩の後すぐ寝るし大丈夫っしょ』

『そっすね☆
あ、花優さん消毒しなきゃっ!!』
慌てる歩美

『大丈夫だよ～これぐらいっ♪』

そんな話をしていると
美弥がきた

『美弥…さん』
歩美が言う

『花優…あたしの連れすごい事にしてくれたね』

『でもあれはっ、あっちが喧嘩買ったから…』

『あんた調子のってんの!?』

『は？』

『蓮と仲良くなれたからって調子のってるでしょ?!
ただあんたは真穂に似てるだけだよっ!?』

『真穂…？』

『そっ、真穂は
あんたに何となく似てる

顔より性格のが似てる
そんな感じで態度でかくて、喧嘩強くて、
喧嘩っ早くて…』

『美弥…』
蓮がきた

『蓮っ…ごめっ…あたし言うつもりなく…』

『もーいーよ
そーだよ、花優ちゃんは俺の元カノ、真穂に似てるよ

美弥が言った感じの性格

それに敬語使うのも嫌いな奴(笑)』

『だからっ、あんた調子のんなよ?!』
美弥はそう言ってあたさに殴りかかってきた

バキッ…

『花優さんは今、終わったばっかだから
やめてあげて下さいっ』

歩美がとめに入るが
『んなの関係ねーよっ』美弥はやめない

さすがに力出ないってば…

『やめろ』
蓮が美弥の腕を掴む

『蓮っ…だってこいつ美弥の友達を…』

『だったら花優ちゃんが治ってからやれば
いーだろ？
卑怯な手使うな』

美弥は何も言わず帰って行った

『蓮ありがと…』

『別に…』

『あたしが真穂さんに似てるから？』

『えっ？』

『あたしが真穂さんに似てるから助けたの？』

『関係ねーよっ
……真穂が死ぬ前に俺、真穂に別れようって
言ったんだ

真穂は嫌だって言って他校の頭に勝ったら
別れないでいてって言ってきて…どうせ負けると思って

いいよ。つったんだ
そしたらあいつ…めちゃめちゃ頑張ったみたいで死ぬまで
戦ったんだ…本当、馬鹿だよな

だから真穂がまだ好きとかじゃなくて後悔してんだ

勝っても負けても付き合えないから
喧嘩には行くなって
言っとけば良かったんだ…

何か長々と話して悪かったな
傷…早く治せよ』

蓮は帰ろうと門に向かう

『待って…!!』
あたしは重い体をお越し蓮に駆け寄る

『ちょ、お前危ないって…』

あたしは蓮を抱きしめた

何か…わかんないけど抱きしめたくなったんだ

『花優ちゃんっ!?』

『あたしを真穂さんだと思って、言って？』

『えっ…』

『早くぅっ』

『……負けても勝っても付き合えないから…喧嘩なんかすんな…』

『真穂ならすぐいい男見つかるから…
お前がいい女だって…俺が１番知ってるんだから…』
蓮は本当に真穂に話かけるように言う

そして…泣きくずれた

あたしも一緒に泣いた