喧嘩上等

『痛っ…!!』

『ちょっと美弥～』
蓮が口を開ける

『何？』

『俺の彼女あんまいじめないでくれる？』

『彼女…？』

『うん
花優おいで』
蓮が腕を広げる

あたしは蓮の胸に飛び込むように抱きつく

それを見ている美弥は呆然としている

『蓮…嘘でしょ？』

『嘘じゃねーよ』

『あ、俺等も付き合ってるんで～♪』
大地が楓の手を握りしめ言う

『は…？でも花優は真穂と似てるからだよ』

『また言う～…
違うから、美弥もう帰れよ』

『ん～…じゃあ蓮キスして？』

『は？』

『そしたらもう学校も行かないし花優にも手出さないから』

『……』
黙り込む蓮

嘘でしょ？
悩んでるの？

『それに、歩美だっけ？にも、ちゃんと謝りに行くし～…
蓮？ここで、彼女の前であたしにキスして？』

蓮は何も言わずに
美弥に近づく

え？何で？
止めようと思っても
声が出ない

待って…
そんな事したってあたしは美弥が許せないよ？

蓮と美弥の顔を近づいて後５ｾﾝﾁぐらいの所で

『馬～鹿
俺は彼女一途なんで』

美弥は呆然

あたしも呆然ね

だって…しちゃうと思ってたから…

蓮はあたしの前に来て
キスをする

美弥に自慢するかのように…

嬉しかった
すっごい嬉しかったよ
蓮…

『もーいいし!!
蓮の彼女また今度ボコボコにしてあげるからね♪』

『俺の彼女そんな簡単にボコボコになんないから♪』
蓮が言う

『ははっ♪じゃあ
楽しみにしとく～♪』
美弥は負け惜しみのように言い帰って行った

『はぁー…
花優、髪の毛大丈夫だった？』

『あ、うん!!平気!!
蓮ありがとね♪』

『おう…』

『蓮ってば格好良かったぁ～♪(笑)』
大地が言う