BLUE LETTERS
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#180 [我輩は匿名である]
――僕は愚かだった。
こんな事をして彼女の気持ちを試すより、この掌で彼女を抱き寄せればよかった。
抱きしめて閉じこめて、そして…言ってしまえばよかったのだ。
たった一言、
:09/09/27 00:45
:SO903i
:☆☆☆
#181 [我輩は匿名である]
最後のキスを贈られたとき。
彼女は精一杯になけなしの愛情を僕へ傾けてくれていたのだ。
拒絶しなかったのも、
黙っていたのも、
キスをかえさなかったのも、
全部全部、僕が臆病だったから。
:09/09/27 00:46
:SO903i
:☆☆☆
#182 [我輩は匿名である]
このピアスがもう二度と彼女を飾らないように、
僕も彼女のもとにはかえれない。
だからせめて、もう、僕がどこにいても、僕を探すことなんかしないで幸せになってほしい。
きっと笑っていてほしい。
:09/09/27 00:48
:SO903i
:☆☆☆
#183 [我輩は匿名である]
「好き」
囈のような響きだった。
受け取ってくれる相手がいないこの言葉は、徒に虚に舞って消えた。
「好きだよ、いまだって」
:09/09/27 00:50
:SO903i
:☆☆☆
#184 [我輩は匿名である]
END
:09/09/27 00:52
:SO903i
:☆☆☆
#185 [我輩は匿名である]
二人はまだ互いを好き。でも両方とも相手はもう自分を好きではないと思っている。
好きだけど、すれ違いやマンネリや、いろいろな理由で互いが互いの気持ちを危ぶんでいる状態。
ピアスを片方だけ盗んだのは彼。自分が贈ったピアスを彼女(文章内では"私")に探して欲しかった。彼女は彼女で、彼はもう自分を好きではなく、理不尽に縛るくらいならいっそ自由にしてあげたくて、ピアスの件についてあえて言い訳はしない。去ってゆく彼を止める資格すら自分には無いと思っている。
:09/09/27 00:56
:SO903i
:☆☆☆
#186 [我輩は匿名である]
愛してるとさえ言えないふたり
♪ by TsukikoAmano/Lion
:09/09/27 01:00
:SO903i
:☆☆☆
#187 [我輩は匿名である]
:09/10/12 15:48
:SO903i
:☆☆☆
#188 [我輩は匿名である]
※ATTENTION PLEASE※
ここから掲載する文章に、悪意・他意また過去の出来事及びそれに関与なさった全ての方を軽蔑し侮辱する旨は一切ございません。
主自体、日本の教育をそこそこにしか受けていないので知識に誤りが多々あると思います。読み終わったあとの誹謗中傷はどうかご遠慮ください。
またこの話は自己責任でご覧ください。変なやつが、また意味不明なの書いてるわーぐらいに思っておいてください。
:09/10/12 15:52
:SO903i
:☆☆☆
#189 [我輩は匿名である]
黒く冷たく、
光って堕ちた、小さな男の子。
時計の針は歩みを止め、暑い夏をさらなる灼熱で焼き付けた。
:09/10/12 15:54
:SO903i
:☆☆☆
#190 [我輩は匿名である]
負の連鎖を直に断ち切るためには、これがどうしても必要だったのだ。
"she"は思ったが、直ぐに頭を振った。
それは自分以外の誰が聞いても、言い訳に過ぎないだろうから。
:09/10/12 15:55
:SO903i
:☆☆☆
#191 [我輩は匿名である]
あの出来事は"she"の胸に真っ黒なわだかまりを残していた。
驚異的な威力と毒性と絶望を与えるそれ――まさに脅威になりうる力が圧縮された銕(くろがね)の悪魔――
それを小さな小さなあの身体へとめがけて――
:09/10/12 15:57
:SO903i
:☆☆☆
#192 [我輩は匿名である]
空高くを見上げていた榛の瞳は一瞬見開かれ、その身に何が起こったのか理解する間すら無しに身体を襲う閃光と激痛、そして悲しみに身悶えていた。
酷い渇きと灼熱にあえぎながら誰もが終わりを連想し絶望した。
:09/10/12 16:01
:SO903i
:☆☆☆
#193 [我輩は匿名である]
その光と風がえぐったのはあの小さくも豊で美しい身体と、
荒みきった"she"の心そのものだった。
:09/10/12 16:02
:SO903i
:☆☆☆
#194 [我輩は匿名である]
それは悲しくも、皮肉なまでに神々しい白光。
ほんの一瞬、
神をも凌駕する力。
:09/10/12 16:04
:SO903i
:☆☆☆
#195 [我輩は匿名である]
嘘つき。
同じ事が起きれば、また何度だって引金を引くくせに
そう言ったのは誰だっただろう。
:09/10/12 16:06
:SO903i
:☆☆☆
#196 [我輩は匿名である]
言われた時、
"she"は心臓が一瞬止まる思いだった。
あの頃"she"に届いた手紙には世界の言葉を尽した辛辣な誹謗中傷が綴られていた。
そしてその手紙達は何れも真っ青だったのを記憶している。
:09/10/12 16:08
:SO903i
:☆☆☆
#197 [我輩は匿名である]
青い手紙達を"she"は机の深くにしまいながら、その一文一句残さず胸に刻みつけた。
そして立ち上がり、空を見める。
過去に戻ることは絶対にできないから、それなら進まないといけない。
どうしても叶えたい未来があるのだから。
:09/10/12 16:19
:SO903i
:☆☆☆
#198 [我輩は匿名である]
END
:09/10/12 16:21
:SO903i
:☆☆☆
#199 [我輩は匿名である]
:09/10/12 16:24
:SO903i
:☆☆☆
#200 [我輩は匿名である]
"she" is ・・・
:09/10/12 16:28
:SO903i
:☆☆☆
#201 [我輩は匿名である]
:09/11/21 23:34
:SO903i
:☆☆☆
#202 [我輩は匿名である]
あるとき、
:09/11/21 23:35
:SO903i
:☆☆☆
#203 [我輩は匿名である]
あるとき、あなたは詩の一篇だった。
あなたはどんな姿でもかわらずに美しく。
拙くて哀しいのに美しく美しく。
:09/11/21 23:36
:SO903i
:☆☆☆
#204 [我輩は匿名である]
私はあなたを思い出しては腹の前で祈り、そしてあなたを繰り返す。
朝寝台から抜ける前に、良く晴れた昼下がりに、教会の鐘が聞こえてくる夕方に、雪の降る閑な夜に。
:09/11/21 23:38
:SO903i
:☆☆☆
#205 [我輩は匿名である]
ある朝、汽車を待つ間、凍死しそうな寒さに耐えかねて駆け込んだ待合室で徒にあなたを暗唱していると、隣にいた初老の紳士に「綺麗なうたですね」と微笑みかけられた。私は紳士のほうを見ることも出来ずに「特別に理由はないのですが、気に入っているのです」とだけ答えた。
:09/11/21 23:40
:SO903i
:☆☆☆
#206 [我輩は匿名である]
あるとき、あなたは時間だった。
あなたはどんな姿でもかわらずに美しく。
平等で残酷なのに美しく美しく。
:09/11/21 23:41
:SO903i
:☆☆☆
#207 [我輩は匿名である]
私はあなたをいつも厚手のコートの懐に忍ばせて、ポケットに手をつっこんで歩いた。
あまりの寒さに心臓が縮むようだったけれど、あなたの針の音のほうがずっとせわしなく感じられた。
:09/11/21 23:42
:SO903i
:☆☆☆
#208 [我輩は匿名である]
肩で風をきるようにして家路を急いでいると視界の端に痩せほそった仔猫が息も絶々な様子で横たわっているのが見えた。私は仔猫の前を足早に通り過ぎ、ポケットの中のありたっけのはした貨幣をみすぼらしい格好をした浮浪者の帽子の中に突っ込んでまた足早に歩き出した。
時間だった頃のあなたは誰にでも等しく優しく残酷だった。
:09/11/21 23:43
:SO903i
:☆☆☆
#209 [我輩は匿名である]
あるとき、あなたは私の恋人だった。
あなたはどんな姿でもかわらず美しく。
温かく滑らかで美しく美しく。
:09/11/21 23:45
:SO903i
:☆☆☆
#210 [我輩は匿名である]
私が戦争にとられることになったときには枯れてしまうのではないかと思うほど泣かせてしまった。
父も母も亡くしていた私はあなただけを心残りに極寒の戦場へ。
:09/11/21 23:46
:SO903i
:☆☆☆
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