bl、タイトル無し
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#1 [聖夜美月] 09/04/11 04:24


タイトル通り、ボーイズラブの要素が入っております。
中には性行為の場面もありますので、小説を読むにあたり、気分を害されるという方は読むのをお辞め下さい。
尚、初めての執筆ですので、至らない点が多々あると思いますが宜しくお願い致します。

こちらの小説版はオーダーにより、主以外の者は書き込みが出来ないようになっています。
ご意見、ご感想をくださる方はお手数ですが感想版に足をお運び下さい。

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#10 [聖夜美月]


薄暗い旧館の教室は正直、不気味で大っ嫌いな僕だけど窓から射す月の明かりと大和の存在のおかげで毎日の日課がこんなにも大事な時間になっている。

ふと、時計を見た大和が僕から離れて立った。

「楓、そろそろ服着ろ。身体冷たい。」

行為後、二人揃って上半身裸だったからすっかり冷えてしまった。
抱き合ってるときは温かくてよかったんだけどね。
今が真冬じゃなくて良かった。

「もう、こんな時間か。」

⏰:09/04/11 07:35 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#11 [聖夜美月]


時刻は八時を回っていた。八時半には最終点検の為、教頭と一年から三年までの学年主任の計四人で旧館を見に来る。
ちなみに、大和は三年の学年主任だ。
25歳という若さで学年主任に就いたのは異例だそうだ。

着替えた僕を見つめて、大和は一つキスをする。
そして、車の鍵を渡して

「送ってくから、車ん中で待ってて。」

と言って教室を出て行った。
僕は大和が出てから百、数を数えてから出る。
それが、決まり。

⏰:09/04/11 07:40 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#12 [聖夜美月]


「…99、100。よし!」

百数えた僕は教室を出て大和の車に向かう。
大和の車は真っ赤なスポーツカー。
目立つのですぐ、分かる。

てか、学年主任のくせに学校にスポーツカー乗ってくるなんてちょっと非常識…。
って思ってるのは内緒。

⏰:09/04/11 13:21 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#13 [聖夜美月]


この車は大和がスポーツカー好きの僕の為に買ったんだ。
大和は「違う。」って言ってたけどね。
けど、僕には分かる。
だって、この車に初めて乗せてくれたのは僕の誕生日だったから。

車に乗り込みシートを限界まで倒して寝転ぶ。
大和の行為は異常なまでに体力を使う。
疲れていた僕は、そのまま眠ってしまった。

⏰:09/04/13 04:42 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#14 [聖夜美月]


「おい、楓!起きろよ!着いたぞ。」

大和に起こされ、目を覚ましたときはすでに僕の家の前だった。

「あれ?もお、着いたの?」

「お前、寝過ぎ。」

「あー、ごめん。疲れてたから。」

少しむくれてる大和に悪気なく謝って車を降りる。
窓を少し開けてもらい中にいる大和に別れを告げた。

「ありがと、おやすみ。」

⏰:09/04/13 14:20 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#15 [聖夜美月]


そして、次の日もまた次の日も大和と僕は「いつもの場所」でお互いを求め合った。
そんな毎日がずっと続くと思っていた、ある日。

「楓、まだ緒方先生と付き合ってんの?」

昼休み、倉木と相変わらず一緒に昼飯をとっていた。だってお互い、友達いないしね。
大和のヤキモチは悪いけど無視。
そして、この質問。

⏰:09/04/13 21:01 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#16 [聖夜美月]


「別れた、なんて言ったっけ?まだ付き合ってるよ。」

唐突な質問に多少はびっくりしたものの、あまり気にしない。

「ふーん。」

「自分から聞いといて何?その気のない返事は。」

「別に。」

倉木は完全に機嫌を悪くしていた。
中学から付き合いのあるやつだし、何より分かりやすい!
なんだ、こいつも?

「ヤキモチ?」

少しからかうように僕は倉木の顔を覗き込んだ。
ま、大和なら「そうだ!」って言うんだろうけど倉木は完全なノーマルだしな。そんなわけ…

「……そうだって…言ったら?」

「はあ?!」

⏰:09/04/13 21:06 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#17 [聖夜美月]


「お前さあ、もう少し良い反応出来ないの?」

倉木の頬が心なしか膨れてる気がする。

「いや、ヤキモチって…」

「お前、気付いてなかったかもしんねーけど、俺はお前と一緒なんだよ。」

「…一緒?」

「ああ、同性愛者。」

信じられない言葉を聞き、軽く頭ん中がパニック。
僕、どうしたらいいわけ?

⏰:09/04/13 21:12 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#18 [聖夜美月]


「僕、知らなかった。」

「やっぱり?まあ、彼女いたときがあったしなー。」

そう、倉木は中学のときも高校に入ってからだって彼女がいた。

「正確に言うとバイなんだけど。」

⏰:09/04/13 22:49 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#19 [聖夜美月]


「…バイ?」

「そお。で、俺は今、楓が好き。」

⏰:09/04/15 01:29 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


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