さくらと野良犬
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#1 [ひなし] 09/08/22 15:44
届かないって
分かってたはずだ

なのに…

いざ、そうなると涙が
落ちるのはなぜ?


まるで春に咲き誇る桜と
野良犬のように…


>>2 感想板

#7 [ひなし]
そして、今さくらの部屋に入ってきた若い男はさくらの専属執事。

名前は西岡潤(ニシオカジュン)。

「わかった!じゃ、西岡は先に行ってて。私もすぐ行くからさっ。」

さくらがそう言うと西岡は「かしこまりました。」とだけ言って部屋を出た。

⏰:09/08/22 16:51 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#8 [ひなし]
「筆記用具とハンカチに…あと…」

さくらは持ち物の最終確認をする。

「よし!準備万端!」

嬉しそうに言うと玄関に向かった。

「それじゃあ、いってきます!!」

さくらは元気よく言った。

「気を付けてね、さくら。」

いつものように、さくらの母が玄関で見送った。

⏰:09/08/22 16:58 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#9 [ひなし]
父親はいつも仕事で海外にいる事が多く、あまり会わない。


ガチャ

玄関を開けると優しい光がさくらに降り注ぐ。

…と同時にさくらにとっていやな光景が目に入った。

黒の外車と西岡が家の前で待っていた。

「さ、お嬢様、お乗りください。」

西岡は後部座席のドアを開ける。

⏰:09/08/22 17:03 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#10 [ひなし]
「西岡っ!私は歩いて学校まで行けます!」

さくらは西岡に怒鳴ると車を無視して歩き始めた。

「お嬢様…しかし...」

「いいの!!」

西岡の言葉にそれだけ言うとさくらは走って行ってしまった。

⏰:09/08/22 17:11 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#11 [ひなし]
さくらは西岡が見えなくなると足を止めた。

「ハア…ハア…西岡のヤツ…」

それだけ呟いてさくらは歩きだした。

⏰:09/08/22 18:53 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#12 [ひなし]
──

学校に着いたさくらは美紀を見つけた。

美紀はさくらの中学からの親友だ。

「美紀、おはよ〜」

美紀の肩をトンとたたいた。

「おはよ、さくら!」

さくらに気付いた美紀は笑顔で挨拶を返した。

そして、美紀はさくらの回りを不思議そうに見た。

「え…どうかした、美紀?」

「入学式なのに西岡さんがいないなぁ…と思って。」

⏰:09/08/22 18:54 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#13 [ひなし]
西岡…その言葉を聞いて、さくらはイラッときた。

「中学の入学式の時、それで大騒ぎしたっけ…」
美紀は懐かしそうに言った。

しかし、さくらは思い出したくもなかった。

「そんな事もあったね…それより、早く教室行こ!」

さくらは美紀の腕を引っ張って下駄箱に向かった。

⏰:09/08/22 18:57 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#14 [ひなし]
玄関の前にはクラスが表示されていた。

「……あ、やった!美紀と私同じクラスだよ!」

「本当だ、1組だって!よかったね、さくら!」

2人は人の目も気にせずに喜んだ。

⏰:09/08/22 19:07 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#15 [ひなし]
そのあと、教室に着くとさくらは全員から視線を浴びた。

大企業の娘だから、無理もない。



そんな感じだったが、入学式も終わり、あっという間に学校は終わった。

⏰:09/08/22 19:53 📱:N03A 🆔:☆☆☆


#16 [ひなし]
──
放課後


「ばいばい、美紀〜」

「うん、また明日!」

そう言い合って2人は校門で別れた。

⏰:09/08/22 21:48 📱:N03A 🆔:☆☆☆


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