―‥ 殺したいほどに ※BL
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#101 [雪]
「ねぇ‥海?」
上目遣いで見つめる結。
‥ときめいてしまった俺を
どうかお許しください神様(笑)
「ご飯、食べた?」
そんなこと聞くために
こんな可愛い顔されちゃ‥、
「まだ‥だけど?」
まともに目を合わせられない
:09/12/04 22:35
:D905i
:/pht6/sY
#102 [雪]
すると結は
くしゃっと笑って俺の手を引いた。
「ご飯作って待ってたんだよ♪」
やっぱりまるで新婚のようで‥
どう見ても兄弟っぽくない。
これでいいのか?俺
こいつは弟だぞ?
「はい♪ハヤシライス♪」
んな‥
:09/12/04 22:39
:D905i
:/pht6/sY
#103 [雪]
「‥何で俺がハヤシライス好きだって
知ってるんだ?!」
ハヤシライスは俺の夢、希望、嫁(笑)
カレーよりハヤシライス派
結はにっこり笑って
だって双子だもんと言った。
今までの孤独が一気になくなった
弟がいるって考えるだけで
どこか心が安らいだ。
:09/12/04 22:42
:D905i
:/pht6/sY
#104 [雪]
そんでこのハヤシライス
ハヤシ通の俺の喉をうならせた。
「‥うま」
俺が食べる姿を
結は顎に両手を添えて
嬉しそうに眺めていた。
―‥家族がいる幸せ。
結がいる幸せ。
:09/12/04 22:48
:D905i
:/pht6/sY
#105 [雪]
結が可愛いすぎ‥
いや、これがうますぎて
すっかり忘れていた。
真由美ちゃんとのデートの約束‥
「どうやったら‥
やんわり断れるもん?」
膨れた腹をなでてため息をついた。
「何を断るの?」
「‥デートの約束」
:09/12/04 22:54
:D905i
:/pht6/sY
#106 [雪]
結は目を伏せて考え込んだ。
なぜかこの沈黙さえも
愛おしく思えてしまう。
「僕‥あんまり断らないからなぁ(笑)」
困ったように眉を下げて笑った。
そうか‥逆援。
金になるもんな‥仕事だしな。
「そっか‥。
最近、どうも女の子苦手でさ」
:09/12/04 22:59
:D905i
:/pht6/sY
#107 [雪]
すると結は目をまんまるくして
不思議そうに見つめてきた。
ほんと、犬みたい(笑)
「何で‥?
もてるのに、もったいないね」
「もてねぇって‥。」
厄介な女の子は苦手だ。
「もてるよ‥。」
少し寂しそうな顔をした結に
俺はまたときめいてしまった。
:09/12/04 23:02
:D905i
:/pht6/sY
#108 [雪]
「ゆ‥結だってもてるだろ?」
聞くべきじゃなかった。
結はだまって首を横に振る。
金のために自分を売り
寂しさを紛らわすために
自分を偽り媚びを売った‥
結の笑顔の裏には
まだ暗い闇が潜んでる。
「結は可愛いからな(笑)
年上に好かれそうだ」
悲しそうな結の表情に
俺は敏感になった。
:09/12/04 23:08
:D905i
:/pht6/sY
#109 [雪]
「‥僕も
もう女の子は苦手になった」
拳にぎゅっと力を入れて
肩を震わせている。
‥見ていられなかった。
そんな姿見たくなかった。
ギュウ‥
俺は後ろから結の首を抱いた
無意識の内に動いた体
弟を守ってやりたいって
傍にいてやりたいって思うのは
普通のこと、だよな?
:09/12/04 23:14
:D905i
:/pht6/sY
#110 [あつ]
:09/12/04 23:38
:SH905i
:XBD5v.Jo
#111 [雪]
* あつさん
ありがとうございます ><
マイペース更新ですが
これからもよろしくです ★!
:09/12/05 13:01
:D905i
:DhlqH7iY
#112 [雪]
「僕は‥汚れてるんだ」
結はぽつり呟いた。
蚊の鳴くような弱々しい声で‥
うまく励ましてやれない
自分に腹が立った。
「‥僕なんか、僕なんか、
生まれてこなければよかったんだ‥」
:09/12/05 13:13
:D905i
:DhlqH7iY
#113 [雪]
衝撃だった。
結が寂しかったのも
辛かったのもわかってるつもりで、
俺と一緒だと思ってた。
だけど俺は
"生まれてこなければよかった"なんて
そこまで思い詰めたことはない。
金のために自分を売ったことが
必ずしもいいことだとは言えないけど‥
:09/12/05 13:42
:D905i
:DhlqH7iY
#114 [雪]
抱きしめる腕に力を入れた。
「‥んな、悲しいこと言うな。」
結の首筋に顔をうずめた。
あったかい‥
それでも結の心は
何よりも冷え切っていた。
:09/12/05 13:49
:D905i
:DhlqH7iY
#115 [雪]
秒針の音が痛い。
「海‥そのまま
僕を殺して‥。」
:09/12/05 14:04
:D905i
:DhlqH7iY
#116 [雪]
普通はここで
"そんなことできるはずないだろ!"って
言うはずだった‥。
俺は体を少し離し
結の首に手をかけて
ぐっと力を入れ、首を絞めた。
:09/12/05 14:40
:D905i
:DhlqH7iY
#117 [雪]
自分の手が震えていた。
徐々に力が入る手の感覚が
今までにない生々しさを覚え
暖かかった結の首が
だんだんと冷たくなってくる気がする‥
「死にたくなるよな‥結
辛かったんだろ‥?」
あえて俺は
結の耳元で優しく囁いた。
:09/12/05 14:44
:D905i
:DhlqH7iY
#118 [雪]
すると結は
ぐっと歯を食いしばっていた。
「か‥ック‥海‥ッあぁ‥、」
苦しそうな声を漏らし
俺の名前を呼ぶ。
結の頬に
すっと涙が伝っていた。
:09/12/05 14:48
:D905i
:DhlqH7iY
#119 [雪]
「死にたいんだろ‥?
今までの苦しさに比べたら‥
こんなの大したことない‥
そうだろ‥?結」
完全に俺はいかれちまった。
このまま弟を殺すのか‥?
「か‥いッ‥‥‥ッだぁ、
や‥ッ死に‥た‥ッン、ない‥。」
必死に振り絞った
"生"を欲するその声に
俺は手の力を緩めた。
:09/12/05 14:51
:D905i
:DhlqH7iY
#120 [雪]
手に残る結の細い首の感覚
"死にたくない"と言った振動‥
「‥ッグハ‥!ゲホッ‥ゲホッ‥」
苦しそうに咳き込む結の姿に
俺は我に返った。
何やってんだ‥俺
:09/12/05 14:55
:D905i
:DhlqH7iY
#121 [雪]
時計の音が聞こえない‥。
ふらつく足で結は立ち上がり
焦点の合っていない俺を見つめた。
「海‥ッ、‥あり‥がと」
またあの無邪気な笑顔をこちらに向ける
俺にはこいつしかいない。
俺は一人じゃない‥。
力いっぱい結を抱きしめて
物心付いてから初めて、人前で泣いた。
:09/12/05 15:00
:D905i
:DhlqH7iY
#122 [雪]
結は黙って
頭を優しくなでてくれた。
"ありがとう、海。
僕‥海の弟でよかった。
死にたくないって初めて思えた‥。"
そう言ってまた笑った。
人は独りじゃないって実感すると
こんなにもあったかくなって、
こんなにも甘えてしまうんだって
その日、
俺は俺をいつものように客観視して
あざ笑わずに、微笑んだ。
:09/12/05 15:10
:D905i
:DhlqH7iY
#123 [雪]
「結が弟だって知って、
驚いたけど‥嬉しかった。」
同じ布団に潜る結を
緩く抱きしめた。
「‥ねぇ、海?」
「ん‥?」
暗がりでよくわかんなかったけど
なんとなく恥ずかしそうにしてる結
「‥ずっと一緒にいて?」
:09/12/05 15:14
:D905i
:DhlqH7iY
#124 [雪]
その言葉のほんとの意味を
俺はわかっていた‥。
だけど、
その意味をわかっちゃいけない
「海‥、大好き‥。」
きっとそのままに受け入れたら
俺たちは辛い厳しい道を歩むから‥
今出たばかりの"芽"を
摘み取るのは簡単だろう‥。
:09/12/05 15:18
:D905i
:DhlqH7iY
#125 [雪]
「ありがとう‥。」
たった一言そう言って
気づかないふりをした。
結は一番いけない相手だ。
結は男‥俺の弟‥。
:09/12/05 15:20
:D905i
:DhlqH7iY
#126 [雪]
それから結は相変わらず
毎日弁当作ってくれて
帰れば出迎えてくれた。
寝る前に
"海、大好き"と言った。
俺は結とは常に
"弟"という線を引くことにしたんだ。
そんなある日‥
:09/12/05 18:53
:D905i
:DhlqH7iY
#127 [雪]
珍しく
家の明かりがついていない。
「ただいま‥」
いつも犬みたいに
勢いよく吹っ飛んでくるのに‥
寝てんのか‥?
ソファーにも俺の部屋にも風呂場にも
結の姿はなかった。
「出かけてんのか‥。」
すると携帯が鳴った。
:09/12/05 18:58
:D905i
:DhlqH7iY
#128 [雪]
『今日は帰りが少し遅くなります。
ごめんなさい。
夜ご飯は冷蔵庫に入ってるよ !
あっためて食べてね』
結からのメールだった。
何だか物寂しい‥
冷蔵庫の冷気にブルッと体を振るわせ
夕飯をレンジに突っ込んだ。
くるくる回るそれをぼーっと眺め
ついたため息。
:09/12/05 19:01
:D905i
:DhlqH7iY
#129 [雪]
うまいはずの夕飯も
一人ではあまりうまく感じられなかった。
‥なんだか時間が長く感じる
ソファーに寝転んで
何をするわけでもなく、
ただただ結の帰りを待つ自分。
「結も、いつもこうして
待っててくれてたんかな‥」
久しぶりの独りは心細かった。
:09/12/05 19:06
:D905i
:DhlqH7iY
#130 [雪]
8時‥9時‥10時
なかなか帰ってこない。
俺は少し苛立ち始めていた
寂しすぎた、それ故のわがまま
「早く帰ってこいよ、ばか」
:09/12/05 19:08
:D905i
:DhlqH7iY
#131 [雪]
「―‥くっそ」
苛立ちの矛先を向けたクッションが
鋭く床に突き刺さる
ガチャ
「ただいまー!」
:09/12/09 17:46
:D905i
:meo2v3zE
#132 [雪]
まるで主人を待ってたかのように
いつもの結のように
はっと起き上がり駆け寄った
が‥
「ごめんお風呂入っちゃうね!」
俺よりも早く
隠れるように風呂場のドアを閉めた音が
耳の奥に響いて痛い
:09/12/09 17:49
:D905i
:meo2v3zE
#133 [雪]
どれだけ待ちくたびれてたのか
どれだけ結に飢えてたのか
どれだけ依存してたのか
なんだか急に恥ずかしくなり
眉間に少しシワを寄せて舌打ち。
そんな舌打ちは
いつしかため息に変わり
結の着替えとタオルを持った手が
どこか寂しそうな様子だった。
:09/12/09 17:52
:D905i
:meo2v3zE
#134 [雪]
ドアを開けると
嗅ぎ覚えのある匂いが鼻についた。
隙間から漏れる湯気にゆられ
しっかりと俺の記憶を引き戻し
またよった眉間のシワ。
シャワーの音
結が肌色がうっすら映る曇りガラス
少し使い古された蛍光灯
依存してるのは俺だけだ‥
結局は、孤独なわけか
:09/12/09 18:00
:D905i
:meo2v3zE
#135 [☆☆☆]
続き楽しみにしてます

:09/12/19 21:16
:F01A
:Mae547Gk
#136 [あこ竅兢
いつも読んでますy★
更新頑張ってください(>_<)
楽しみにしてますy
:09/12/20 19:30
:auSH3B
:iXS395WA
#137 [雪]
☆☆☆さん & あこ☆さん
遅れてすみません(´;ω;`)
あげありがとです !
今日は更新しますね!!
:09/12/22 16:45
:D905i
:DeMeQxvE
#138 [雪]
「‥ッ、」
このいらいらは何なのか。
今までにないような‥
じっとしてらんない
付きまとうあの臭いに
鼻をつまんで
結のシャツを洗濯機にぶっこむ
しわしわになったソレは
一体さっきまでどんな状態だったんだろう
放り出されて結と女を眺めてたのか?
しょうもない妄想が俺の中で暴れ出す。
:09/12/22 16:56
:D905i
:DeMeQxvE
#139 [雪]
「‥結、
話あっから‥早く出てこい」
シャワーの音が声をかき消す
何もかもがうざったい。
たった一枚の硝子が
何かを悟ってるかのように
ぼんやりと俺の前から結を奪う。
「結!!‥早くしろ!!」
怒鳴り散らして
勢いよくドアを開けた。
:09/12/22 17:00
:D905i
:DeMeQxvE
#140 [雪]
浴室に似合わないような
透き通った赤を
排水溝が飲み込んでいく。
結の手首から滴る
真っ赤な真っ赤な結の生。
虚ろな目をして
だらしなく崩れている姿は
まるで人間ではないようで、
体の至るとこに
引っ掻いたような生々しい傷が
刻まれていた。
:09/12/22 17:04
:D905i
:DeMeQxvE
#141 [雪]
「てめ‥何してんだよ!!」
急いでシャワーを止め
結をバスタオルで包み込んだ。
あまりの血の量に死んでると思ったが
何かに取り付かれたように
ぶつぶつと繰り返している
:09/12/22 17:09
:D905i
:DeMeQxvE
#142 [雪]
「‥なきゃ、
綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ‥」
ただひたすらに
何かに追われているように
そう呟いていた。
:09/12/22 17:44
:D905i
:DeMeQxvE
#143 [雪]
バスタオルが
うっすらと赤く染まる
「結‥!!しっかりしろよ」
バスタオルごと抱きしめると
風呂に入ってたとは思えないほど
体が冷え切っていた。
なぜか俺はぞっとしてしまった。
「‥なきゃ、きれ‥に」
まだ言うかこいつ‥
:09/12/22 17:49
:D905i
:DeMeQxvE
#144 [雪]
服を着せるにも
いたるとこに傷があるからできず
毛布をかけてやったが
血が抜けたせいで体温が下がったのか
青ざめた顔で小さく震えてた
手首の赤く腫れ上がった傷を
隠すように包帯で巻いてやる。
‥相変わらず虚ろだ
「結‥?」
:09/12/22 17:52
:D905i
:DeMeQxvE
#145 [雪]
「海‥ぼく‥、汚いね」
ぷつりぷつりと途切れた声を
拾い集めるのが大変なほど
小さく弱々しくそう言った。
結の腕には
前に見たときよりも傷が付いてて
綺麗な肌もボコボコに腫れ上がり
この顔からは想像できないほど
生々しくグロテスクで‥
寂しさを訴えていた。
:09/12/22 17:57
:D905i
:DeMeQxvE
#146 [雪]
「んなことねぇ。」
緩く微笑んで必死の余裕顔。
なだめるように頭を撫で
額にキスをした。
にしても、ひでぇなこりゃ‥
「何したらこんなになるんだ?」
責めちゃいけない。
今は落ち着かせるのが先だ‥
「綺麗に‥したの。」
「綺麗に?」
:09/12/22 18:01
:D905i
:DeMeQxvE
#147 [雪]
「だって‥汚いから‥。
全部洗い流さなきゃ‥
よく、洗わないと‥」
擦りすぎか‥
結の手のひらについた爪痕
爪に付いた血
納得したように黙って頷く。
やっぱりこいつを
一人にしちゃいけねぇ‥な
「大丈夫だ。十分綺麗だから」
不安そうにやっと目を合わせたその目に
一体何が見えてるんだろう
:09/12/22 18:06
:D905i
:DeMeQxvE
#148 [雪]
何だか放っておけなくて、
次の日は大学を初めて休んだ。
寝たらケロッと復活しやがった‥。
またいつあぁなるかわからない。
そんなことを考えると血の気が引いた。
「海ー?」
ひょっこり顔を出した
あのいつもの無邪気な笑顔
夢を見てたかのような昨日‥
なんだったんだろーな
:09/12/22 18:12
:D905i
:DeMeQxvE
#149 [雪]
「パンとご飯どっちがいいー?」
「んあー‥飯。」
「お味噌汁あるけどー‥
おかずまだ作ってないんだぁ、」
眉を下げて困ったように笑う。
こんなに表情豊かなのに
昨日のあの虚ろな眼差しが
嘘のようだな‥。
「あぁ、俺納豆でいいわ」
「‥」
急に黙り込む結。
まさか‥またヒステリック‥?
:09/12/22 18:17
:D905i
:DeMeQxvE
#150 [雪]
「あ?聞こえてんのか?」
「‥だぁ。
納豆やだああぁああぁあ!!!!!」
‥おいこら、くそがき。(笑)
:09/12/22 18:20
:D905i
:DeMeQxvE
#151 [雪]
「あのなぁ‥
別にお前が食べるんじゃないんだ‥」
ってか人の話は最後まで聞けよ!
結はスタスタとキッチンに向かった。
あー今日寝癖やばいわ‥。(笑)
「ったく‥
んな朝っぱらからでけぇ声出すな‥」
って‥
「ごるぁああぁああぁあ!!!!」
:09/12/22 18:23
:D905i
:DeMeQxvE
#152 [雪]
がさごそと冷蔵庫をあさり
乱暴に納豆を取り出し
それを‥‥
「納豆なんか‥
この世にいらないぃいぃいい!!!」
勢いよく腕を振り上げ
ゴミ箱に捨てようとするくそガキ
「てんめぇええぇ!!!!」
後ろから覆い被さるようにして
なんとか納豆を救出(笑)
:09/12/22 18:28
:D905i
:DeMeQxvE
#153 [雪]
両手首を片手で固定。
じたばたするくそチビ
「食べ物を粗末にすんな!!」
朝っぱらから
よくもあんなでかい声がでたもんだ
とりあえず納豆はハヤシの次に
俺の好きなもの。
捨てられてたまるか(笑)
「だって納豆嫌いだもん!
ねばねばだし臭いし!」
あーだこーだ云々。
納豆を悪く言う奴は許さない
:09/12/22 18:32
:D905i
:DeMeQxvE
#154 [雪]
もう片方の手で
思いっきり顔をぶちゅっと
潰してやった(笑)
「なっちょうちゃべちゃら
きゃいがくしゃくなりゅもん
(納豆食べたら海が臭くなるもん)」
「歯を磨けば問題ねぇだろ」
今更ながら思ったより
案外結がちっさいことに気づく。
目線は確かに下へ向く
:09/12/22 18:36
:D905i
:DeMeQxvE
#155 [雪]
こいつぁー‥170ないな(笑)
当たり前のことだが
結は自然と上目遣いになる。
‥くそっ
そこらの女より可愛い‥
なんとなくだんだん
恥ずかしくなってきた。
「まぁ今回は‥ゆ、許してやる」
ぱっと手を離し顔を背けた。
:09/12/22 18:39
:D905i
:DeMeQxvE
#156 [雪]
納豆を片手にため息つきながら
椅子を引いた。
ふと思ったことは、
こんなに賑やかな朝は久しぶりで
結との言い争いは
なんとなく心地よくて‥
うん。‥うん。
「かーいー‥」
声の調子から
かなりしょげてる様子(笑)
:09/12/28 12:37
:D905i
:dWs.vmLM
#157 [雪]
ほんとに
かまってちゃんだなー‥
まぁ、そんなとこも可愛い‥
っておい、俺
もはやコントロール不能な感情。
何だかんだ考えて
悶々としてたら
返事をするのを忘れていた。
:09/12/28 12:44
:D905i
:dWs.vmLM
#158 [雪]
「ねーかいー‥」
あえて返事もせずに
椅子に座ろうとする俺に
‥近づく足音。
「んだよー‥ん?」
仕方なく振り返ったら
結はもう、俺の胸に顔を埋めていた
おいおいおい‥
:09/12/28 12:48
:D905i
:dWs.vmLM
#159 [雪]
もう1年も前のものですが
時間に余裕がでてきたので
また書き始めたいと思います**
読んでくれる方がいらっしゃれば
嬉しいです(^^)
ゆっくりですが、がんばります
:10/11/22 17:51
:D905i
:96rWnzeo
#160 [我輩は匿名である]
読んでました!
続き楽しみにしてます♪
:10/11/22 22:10
:CA003
:KMQketjA
#161 [雪]
>>160さん
ありがとうございます!!
お待たせして
申し訳ありませんでした(´・ω・`)
また読んでいただけるなんて
幸いです**
小説は久しぶりなので
ぐだぐだになってしまいそうですが
一生懸命がんばるので
これからもよろしくお願いします(^^)
:10/11/23 00:09
:D905i
:nXM3hLDM
#162 [雪]
>>158 つづき
少しばかり躊躇いながらも
受け入れてしまう。
なぜか鼓動が忙しくて
結に聞かれていそうで、恥ずかしかった
「んー‥ ?」
離れて欲しいような
欲しくないような
:10/11/23 00:11
:D905i
:nXM3hLDM
#163 [雪]
「納豆臭くても、好き」
胸のあたりが
結の吐息で熱くなる
今の俺には
はいはいと流す他なかった。
自分自身にわかりきった嘘をついて
ブレーキをかけるのに必死だったんだ
:10/11/23 00:12
:D905i
:nXM3hLDM
#164 [雪]
「‥どこも行かないで」
後ろにまわった細い腕は
震えるほどに力がこもってた
「誰にも‥
誰にも取られたくないんだ」
「別に、誰もとりゃぁしないさ」
柔らかい髪をそっと撫でる
:10/11/23 00:14
:D905i
:nXM3hLDM
#165 [雪]
単純なようで
案外複雑なこいつは
一体いくつの苦痛を
独りで背負ってるんだろうか
俺にはそれを
黙って聞くことしかできない ?
:10/11/23 00:15
:D905i
:nXM3hLDM
#166 [雪]
「俺らは、血の繋がった兄弟
‥どんな奴でも
これは変えられない事実‥だろ ?」
いっそのこと‥
この気持ちをぶちまけて
結がどこにもいかないように
俺のだって証を刻んで
何度も何度も溶け合ってしまおうか
:10/11/23 00:16
:D905i
:nXM3hLDM
#167 [雪]
今まで
そんなことを思える相手に
出会えてなかったから
こんなおかしなことを
当たり前のように考える自分が
‥少しばかり怖くなった。
:10/11/23 00:17
:D905i
:nXM3hLDM
#168 [雪]
正しい愛し方がわかんねぇや
そもそも"正しい"って何だ ?
このまま力いっぱい抱きしめて
壊しちまいたいって言うのに
こんなに無防備に
無邪気でいられる結を
恨めしくも思ったりした
:10/11/23 00:19
:D905i
:nXM3hLDM
#169 [雪]
ありがとって笑って
歯磨き粉をホイップクリームのように
たんまりと乗せた歯ブラシを差し出した
「早く歯、磨いてね !」
少し涙目で、愛おしい
俺はもう 終わったのかもしれない
:10/11/23 00:54
:D905i
:nXM3hLDM
#170 [雪]
「はぁ〜〜〜(笑)」
わざと息を吹きかけた
結の前髪がふわっと舞って
眉間にシワが寄って
地獄を見たらしい。納豆地獄
黒目をあっちへこっちへ
ぐらぐらさせていた
:10/11/23 00:57
:D905i
:nXM3hLDM
#171 [雪]
「海‥いじわる !!」
怖くも痒くもなんともない
正直
今にも泣きそうな顔で言われても
笑いをこらえるのに必死だ
「小さいころ
好きな子に、よく悪く言ったなー。
ブスとか、バカとか‥
頭たたいたり、つねったり」
:10/11/23 01:02
:D905i
:nXM3hLDM
#172 [雪]
きょとんとした結
「結は?なかった?そういうの」
「んー‥わかんないや
なんの話?」
「へー。好きな子には意地悪したくなるって
よく聞かない??」
きっと結はわかってる
全部知ってる。
黙っているのは優しさか?
互いに歯止めをかけて
禁じられた遊びに
密かに胸を膨らました。
:10/11/23 01:05
:D905i
:nXM3hLDM
#173 [我輩は匿名である]
気になる!
:10/11/28 03:36
:SH02A
:B0EEeewQ
#174 [雪]
>>173
ありがとうございます ^^*
今ちょっと時間あるので
早速書かせていただきます!!
これからも
よろしくお願いします**
:10/11/28 14:34
:D905i
:wNczvZ9A
#175 [雪]
「さぁーて、買い物行くか?
夕飯何食いたい?」
呼吸すると冷たくなる口内
ミントの葉が今にも目の前に現れそうだ
「え‥海が作るの?」
なんだよその不安たっぷりの目
:10/11/28 14:38
:D905i
:wNczvZ9A
#176 [雪]
「悪いか?」
「‥そんなことない!ありがと!」
ハッとして大きく首を横に振った
目を細めてくしゃっと笑う
こんな可愛いんじゃ
女も寄りつくだろうなー‥
母性本能‥くすぐるってやつか
「何鍋がいい?」
「鍋限定なんだ(笑)」
:10/11/28 14:41
:D905i
:wNczvZ9A
#177 [雪]
外に出ればもう上着なしではいられない
マフラーとか手袋とか
日が暮れれば欲するかもしれない
雲の隙間を縫うようなオレンジ色
それを包むような藍色に白い点
その内雪が降るようになったら
綺麗な夜空はなかなか拝めない
冬の夜空は格別だと思う。
:10/11/28 14:45
:D905i
:wNczvZ9A
#178 [雪]
「キムチもいいけどー‥
カレー鍋とかも美味しそう!」
「カレーなぁ‥
あ、トマトもあるぞ?」
「あー!トマトも捨てがたいねー」
棚に並んだいろんな夕食候補と
結は真剣ににらめっこ
:10/11/28 14:49
:D905i
:wNczvZ9A
#179 [雪]
「ウインナー!ウインナー!」
カートを押しながら、急に走り出した
はしゃぐ姿とか、
ウインナーって言う姿とか
まるで子供な訳で‥
時々俺は保護者みたいに
暖かくもどっしり構えて
見守ってみたりしている。
:10/11/28 14:52
:D905i
:wNczvZ9A
#180 [雪]
「海、たこさんにできる?‥」
「あー‥切ればいいだけだろ?」
俺の雑な返事をよそに
結は何かを目で追っていた
浮ついた唇、泳いだ目
そしてそれを必死で隠すように
またくしゃっと笑う
同じ笑顔なのに
なぜか胸が苦しくなった。
:10/11/28 14:56
:D905i
:wNczvZ9A
#181 [雪]
「トイレ‥ちょっと行ってくる!」
カートを手放し、足早に去った
俺は結の視線の先を追ってみた。
そこには見覚えのある顔
なんで?
:10/11/28 14:58
:D905i
:wNczvZ9A
#182 [雪]
「あ‥海くん♪」
にこにこと、こちらに手を振るのは
間違いなく真由美ちゃんだった
真由美ちゃん‥が?
結は真由美ちゃんを?
何だかよくわからないまま
少しだけ眉間にシワを寄せて
「あぁ‥こんばんはー」
:10/11/28 15:02
:D905i
:wNczvZ9A
#183 [雪]
「海くんってこの辺なの?」
「いや、今日はたまたま‥」
苦手意識が一度生まれてしまうと
俺はどうしようもなくなる
「ふぅん。そっかぁー
あ、デートのことだけどぉ」
すっかり忘れてた‥
:10/11/28 15:48
:D905i
:wNczvZ9A
#184 [雪]
「ごめん‥最近いろいろあってさ」
それは事実。
決して嘘ではない
「ほら、まだ別れたばっかだし
あんまり乗り気じゃなくて」
‥それは嘘かもしれない
女の子が苦手になったのと
真由美ちゃんを苦手になったのと
さすがにそんな事は言えたもんじゃねぇ
:10/11/28 16:22
:D905i
:wNczvZ9A
#185 [雪]
「そっかぁ‥残念
じゃあ、気が向いたら言って?」
真由美ちゃんはにこっと笑って見せ
平気なように振る舞っていたが
微かに聞こえた舌打ちを
俺は聞き逃さなかった
だから女の子は嫌いだ。
:10/11/28 16:26
:D905i
:wNczvZ9A
#186 [雪]
だったら最初から
にこにこしなきゃいいのに
俺みたいに
無愛想でいればいいのに
中途半端に自分を作って
一体彼女たちは何を求めてるのか
作るなら完璧を目指してほしい
男はそこまで鈍くない
‥少なくとも俺は
:10/11/29 20:57
:D905i
:.gyRJ0Eg
#187 [雪]
「結ー?生きてるかー?」
鏡ごしに
一つだけ閉ざされた個室に話しかける
なんか今日、本気の寝癖だなーおい
茶色い髪も徐々に元に戻っていく
人の生命力はすげぇと思う
:10/11/29 21:01
:D905i
:.gyRJ0Eg
#188 [雪]
「あぁ〜ごめんごめん!
納豆の文字見たら‥うってなった(笑)」
へへっと笑いながら
腰を低くして出てきた
鏡ごしに目が合う
なぜか急に愛おしくなって
ついつい体が動き出しそうになって‥
:10/11/29 21:03
:D905i
:.gyRJ0Eg
#189 [雪]
無意識に右手が結のほうに伸びる
このまま腰に腕回して
抱きしめたってよかった
人気なんて全くない薄暗いトイレだ
だけど鏡に映る自分の姿を見て
歯止めがかかった
ぎこちなくそのまま
結の髪を撫でた
:10/11/29 21:06
:D905i
:.gyRJ0Eg
#190 [雪]
「‥?」
直接そんな目で見つめるなよ
受け入れるような柔らかい瞳が
俺にとっちゃ凶器で
「髪‥いい色だな」
「髪?‥お揃いにする?」
「‥ばーか」
「えー何でーっ?いいじゃんお揃いー」
くしゃっと乱暴に撫で回して
背を向けて先を歩いた
:10/11/29 21:11
:D905i
:.gyRJ0Eg
#191 [雪]
結局鍋はトマト鍋になって
真っ赤なスープにたこさんは浮いていた
地獄を見たな、たこさん
あんまりいい絵ではない
「このたこさん足千切れてるー」
「‥ほんとだ」
「この白菜ちゃんと切れてないよー?」
「‥ほんとだ」
:10/11/29 21:15
:D905i
:.gyRJ0Eg
#192 [雪]
「海ー?」
「‥なに」
トマトだしこの色だし
トマトジュースみたいなのを想像してたが
案外甘ったるい味で
個人的には一回食べれば満足なレベル
スープをごくり飲み干せば
そのまま血液になりそうで
貧血気味の俺には何だかありがたく感じる
そんなことは有り得ないけど
:10/11/29 21:18
:D905i
:.gyRJ0Eg
#193 [雪]
「‥すきだよ?」
むせるのも無理はないだろ?
意味わかんねぇこいつ
口を覆った手は真っ赤に染まる
なんとグロテスクなこと。
「ん゛っ‥あ゛ぁ
‥たこさんが?何が?」
内心少しにやけた。
いや、正直、かなり、にやけた
完全にいかれちまった
:10/11/29 21:23
:D905i
:.gyRJ0Eg
#194 [雪]
「‥カイがすき」
「貝?あぁ、そりゃよかったなぁ」
俺は一瞬にして記憶を辿る
貝は買っていない
貝は入っていない
カイは海であって貝じゃない
そしてまた、にやけた。
:10/11/29 21:28
:D905i
:.gyRJ0Eg
#195 [雪]
わかってるくせに、と
結はふてくされてスープに飯ぶっこんで
さらさらっと流し込んだ
そこで同意や肯定の意を唱えれば
このもどかしさは消えたかもしれない
俺は何を恐れているのか
社会の目、常識、血のつながり
凡人の俺には
それらを破れる勇気がなかったのかもな
:10/11/29 21:33
:D905i
:.gyRJ0Eg
#196 [雪]
「かーいー」
きっと結は気付いてる
きっとって言うか、絶対
そんで面白がってる
いつまで俺が我慢できるか試してる
じゃなきゃ‥
「一緒にお風呂入ろー?」
「タオル忘れたー持ってきてー」
「海もベッドで寝ようよー」
こんなこと言うはずない
:10/11/29 21:59
:D905i
:.gyRJ0Eg
#197 [雪]
これがもし無自覚で
これが久々に再開した兄への兄弟愛だとして
そしたら俺は
今にでも襲ってやる
試されてる気がするから
強がりな性格が運良く歯止めをかける
:10/11/29 22:02
:D905i
:.gyRJ0Eg
#198 [雪]
「海ーっ!
シーツに!シーツにっ!」
虫一匹もひとりでヤレないのか
まじで乙女。オトメン(笑)
「穴開いてるよぉお!」
やれやれとティッシュを数枚手に取り
意気込んで向かった俺が
ずっこけそうになったのは言うまでもなく
:10/11/29 22:59
:D905i
:.gyRJ0Eg
#199 [雪]
「穴ぁあ?どこに?」
はぁっとため息をつく
悲しいため息じゃないから
何だか妙に口元が緩んだ
「ここっ!」
ベッドに胡座をかいて
結はそのそばの一点を指差した
「あぁ‥こんなん大したこと‥」
:10/11/29 23:01
:D905i
:.gyRJ0Eg
#200 [雪]
‥ガバッ
視界が一転した
してやられたわけだ。
:10/11/29 23:02
:D905i
:.gyRJ0Eg
#201 [雪]
「海って彼女に甘えたりする?」
上からのぞき込まれるのは
何となく不思議なかんじ
「んや‥しない」
視線をどこにやったらいいのか
‥なんかこっぱずかしい
:10/11/30 17:38
:D905i
:vVPRNFp.
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