―‥ 殺したいほどに ※BL
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#341 [雪]
―――――‥
扉を開けるとベルが鳴る
その音を聞いて、店長は顔を上げ笑う
「‥なんすかソレ」
彼の頭の上に乗った
赤いとんがりを指差した
「サンタさん」
「黒ひげの?」
「そ、黒ひげのサンタさん」
:10/12/21 17:39
:D905i
:saprTyuA
#342 [雪]
今日も暇そうだ
平日だからまぁ、仕方ないのか
「冴島はどっちにするー?」
差し出されたのは"お揃い"か"角"
「いや、遠慮しときます」
「お揃いにすっか?」
‥聞いちゃいない脳天気
:10/12/21 17:41
:D905i
:saprTyuA
#343 [雪]
「‥だから遠慮し」
「店長命令!」
都合の良いときにソレ使うのずるい‥
しぶしぶ同じのを受け取り
じっと眺めてから手で弄ぶ
店長の視線は離れない
珍しい物見たさのように目が促す
「被りゃいいんでしょ、被りゃ」
:10/12/21 17:44
:D905i
:saprTyuA
#344 [雪]
「お、似合う!
やっぱ作りがいいと何でも似合うな♪」
その時の俺と言えば
かなりの酷い顔をしてたに違いない
こんなの人生で一度も被った記憶がない‥
だけど憎めない、黒ひげサンタ
:10/12/21 17:47
:D905i
:saprTyuA
#345 [雪]
「冴島サンタ、クリスマスはー?」
次の店長命令、"店内の装飾"
ちまちまとツリーに飾り付けながら
ひげ(もう面倒だからひげでいい)は
呑気につぶやく
「ひ‥てんちょは?」
別に"ひげ"と呼んだところで
この人は笑って受け入れるだけだろう
:10/12/21 17:51
:D905i
:saprTyuA
#346 [雪]
「聞き返すってことは‥
まさかのまさかのー?」
ばっと振り返って
にやにやした顔がこちらに向いた
ノリは俺より若い
"少年の心"と言えばよく聞こえるけど
「そのまさかのまさか、です」
:10/12/21 17:54
:D905i
:saprTyuA
#347 [雪]
「おー、奇遇だねぇ!」
キラキラと輝かせた目は
期待に満ちている気がした
正直‥めんどくせっ
「てかさ、仏教じゃん?俺ら
え、クリスマス?キリスト?十字架?
俺らは仏壇派だろ?なぁ?
そもそもサンタなんてーのはさ‥」
きっちりサンタの格好したお前が言うな
説得力にかけるわ(笑)
:10/12/21 17:58
:D905i
:saprTyuA
#348 [雪]
別にイルミネーションとか
ツリーとかリースとか、嫌いじゃない
綺麗だと思うし、日本にはない習慣だし
「俺らは日本人らしく鍋でも食おうぜぃ」
‥確かに言ったな
聞き間違いでなければ
「俺ら?って?」
答えなんかわかっちゃいる
いや、念のため確認
当たり前のように受け入れてる雰囲気じゃ
俺もさすがに気にくわない‥
:10/12/21 18:01
:D905i
:saprTyuA
#349 [雪]
案の定人差し指を行ったり来たりさせ
俺と自分の間を結ばれた
「‥なんで」
頭をくしゃくしゃっと掻く
嫌なわけじゃないけど、
想像したら絵面が奇妙すぎた
「いーじゃんかー。
タダで鍋食えるんだぜ?な?」
この人、犬みたい
:10/12/22 12:01
:D905i
:POguP90A
#350 [雪]
「別にいいけど、2人だ‥」
‥チリンチリーン
扉が開いた
2人のサンタが反射的にそっちを見る
あ‥
「結‥」
:10/12/22 12:03
:D905i
:POguP90A
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