恋愛CHU!@BL
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#1 [来栖] 09/10/18 14:07
Boys Loveの意味がわからない人は
即刻退場お願い致します。

感想、意見は此方に。
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4600/

sageで進めさせていただきます。

※某美少女ゲームとタイトルが同じですが、パロディと考えて読んでいただくと有り難いです。

#97 [来栖]
写真は、昨日の写真だった。
やっぱりあのカメラのフラッシュはそうだったんだ…


「ははっ…あははははっ!まじウケんだけど!」


悠がその紙を破りながらいきなり笑いはじめた。
やべ。なんか俺まで笑えてきた。

くだらない。くだらなすぎる。


「ぎゃははははは!理科室で密会やって!誰が前澤と付き合うかって!ははははっ!」

「だよねー!琴乃が前澤と付き合うとかありえないってー!」


きっと俺らは頭がおかしい奴らにしか見えない。
でも悠も姫依も目が笑ってない。
キレてる。

⏰:09/10/22 10:49 📱:W65T 🆔:Ijm2aOgk


#98 [来栖]
「ははっ…あー笑った!そろそろ行こうぜー」


悠がそう言うと姫依も俺も笑うのをやめてまた人ごみを掻き分けながら廊下を歩いた。


「邪魔だよ。きめえな」

「見てんじゃねーよ!」


教室に行くまで、他の奴らの視線が痛かった。
けどそんなのは悠と姫依が暴言で取っ払った。

あーくだらない。
最近色々ありすぎてもう慣れた。

誰がやってるかも、全部わかってる。
でも知らないフリをする。

きっと、みなせと別れて心に穴が開いたからだろう。
何も思わなくなった。

⏰:09/10/22 10:55 📱:W65T 🆔:Ijm2aOgk


#99 [来栖]
「ほらぁー席つけぇー」


前澤がHRのために教室に入ってくると、色々な声が聞こえてくる。

あの噂が本当なのかと。


「先に言っとくけど、俺はこと…伊吹と付き合ってないから。俺はてめーらみたいな性欲満タンのガキになんか興味ねーんだよ。わりぃな。そんじゃ、出席取りまーす」


前澤がそう言うと、一気にざわめきが止まった。前澤のファンクラブの奴らは泣きそうな顔をしていた。
はは、きも。ざまーみろ。

まあ、授業受けてる間も俺に向けられる視線は冷ややかな視線だらけで。

⏰:09/10/22 14:15 📱:W65T 🆔:Ijm2aOgk


#100 [来栖]
まぁ、慣れた。
昔に色々あったせいか、冷ややかな視線に見られるのは慣れている。

昔だったら一人ずつぶっ飛ばしてたんだけどな。
今はそんなことしたら退学だ。
昔に暴れすぎたな…。


授業は軽く流す程度で聞いていたら、いつの間にか昼休みになっていた。
いつも通り、悠と姫依と昼飯を食おうとした。

その時だった。


「あ、きひめ…」


ドアのほうにふと、視線を向けると秋姫がいた。
明らかに俺を呼んでいる。シカトしてやろうかと思ったけど、視線が合ってしまったから出来なくなってしまった。

⏰:09/10/22 14:19 📱:W65T 🆔:Ijm2aOgk


#101 [来栖]
「な、んやねん、お前」

「大丈夫ですか?変な噂流されて…」


大きな目をうるうるさせながら俺を見てくる。
ふざけるな。ふざけるな。ふざけるな。


「ふざけんなよ…」

「え?」

「この噂も!今俺のまわりで起きてることは全部お前と言葉がグルになってやってるんやろ!?そんなに俺のことが嫌いなら構うなや!」


思っていたことが不思議とスラスラ口から出てきた。
結構大きい声を出したから、教室が一気に静かになった。


「もう…やめてくれよ……」

⏰:09/10/23 10:40 📱:W65T 🆔:li7W/cro


#102 [来栖]
「僕、噂なんて流してな…」

「何言っても無駄や。二度と俺の前に面出すな。吐き気がする」


俺は思いっきり秋姫を睨むと、教室のドアを閉めた。
教室からはサイテーだのひどいだの聞こえてくる。
そいつらにまでイライラする。


「文句あんなら直接言えや。坊ちゃんらにはわからんか?お前らが何人集っても俺に勝てるわけないから」


あーイライラする。授業出たくない。
屋上行こ。
悠と姫依は置いていこう。
今は一人になりたいから。

⏰:09/10/23 10:44 📱:W65T 🆔:li7W/cro


#103 [来栖]
屋上に出ると、柔らかい風が頬に触れてなんとなく気持ちいい気がした。
俺はフェンスに背中を預けて座ると、校庭で自由に遊んでいる奴らを見た。

あー腹立つ。
みんな死ねばええのに。

みなせ…


「みなせ…ごめんな、」


今、この場にみなせはいないのに。
出来ることなら、あいつを信じてやりたかった。

でも、俺はバカだから、自分から離れていった。
心に残るのは、後悔ばかりで。


「…あかん」


やっぱり、みなせが好きや。
諦めきれない。

みなせとの恋愛を一番本気でしていたのは俺のほうかもしれない。

⏰:09/10/24 12:35 📱:W65T 🆔:TzjrFHn.


#104 [来栖]
みなせに謝って、今度は俺から告白しよう。
そう思って、屋上のドアに向かおうとした。


「っ…!」


目の前でドアが開くと、視界に入ってきたのは俺が今一番会いたかった人。


「みなせ…」

「琴乃さ………!」

「っ!おい!?どうした!?」


みなせは俺の顔を見るなり涙を流した。
どうしていいかわからずにとりあえず腕を引っ張ってドアを閉めた。


「なんで泣いてるん?」

「っう……んっ…」

「泣いてたらわからんよ?」

⏰:09/10/24 12:40 📱:W65T 🆔:TzjrFHn.


#105 [来栖]
出来るだけ優しく声をかけてやる。
すると、みなせがゆっくりと口を開いた。


「ごめ…なさいっ……」

「え?」

「言葉さ…んに、っ……手繋がれても…ぎゅーって…されてもっ…ちゅーされても……っ嬉しくなくてっ……!
なんでも…っ全部、……琴乃さんに…してもらわないとっ…嬉しくないし……幸せじゃなくて…っ!」


みなせは泣きながら、そう言った。
ごめんなさい、って何回も言った。


「みなせ、信じてあげられんくてごめんな。
俺、お前のこと諦めきれないみたい。
とりあえず、


  あいつから奪ってもええ?」

⏰:09/10/24 12:53 📱:W65T 🆔:TzjrFHn.


#106 [来栖]
俺はそう言って、みなせをきつく抱きしめた。
するとみなせは泣きながら俺の背中に腕を回してきた。


「はやく、奪って…」

「はは、上等」


今まで抱きしめられなかった分、きつく抱きしめてやった。
お互い照れくさくて笑ったりもしたけど、それすら幸せだから。


「みなせ、好きや」

「僕もです…」


ここがどこだか忘れた。
そういえば屋上だったな、なんて考えながら俺はみなせに初めて濃いキスをした。
腰が抜けそうなくらいの、甘いキスを。

⏰:09/10/24 12:57 📱:W65T 🆔:TzjrFHn.


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