帯に短き襷に長し
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#1 [ルル] 09/11/05 20:15
#152 [ルル]
「美咲??」
いつもとは違う雰囲気。
冬のせいだけじゃない寒さが背筋を駆け抜けた。
『悟…約束しよっか??』
「約束…??」
『うん。私達は一度今日で終わりにするの。』
「………。」
『でももし、五年後今日の約束を覚えててまたここで会えたら……もう一度やり直そう?』
:10/03/19 20:49 :P10A :kZjO1Eus
#153 [ルル]
そう言って彼女…美咲は俺の前から去った。
━━━━━━━━━━━
あの日から五年…
「はぁー…」
俺は律儀にあの場所で美咲を待っていた。
来るかどうかも分からないのに朝から待ち続けてはや六時間。
:10/03/28 21:46 :P10A :P7Gr5/xw
#154 [ルル]
街はお昼時なのか人や車がごった返している。
俺も腹減ったなぁー……
ぐーっと鳴く腹の虫をなだめながらお昼を買いに行こうと横を見た瞬間、
「悟…?」
懐かしい声がその場に響いた。
パッと後ろを振り向くと確かに彼女が立っている。
「美咲…なのか??」
:10/03/28 21:51 :P10A :P7Gr5/xw
#155 [ルル]
黒いコートに白いマフラーを巻いて。
目の前で息を切らしている彼女は紛れもなく五年前に別れた美咲だった。
「悟…ほんとに悟だっ!!」
いきなり叫んだと思ったら急に駆け出した。
「美咲転けるぞっ?!」
ドンっ!!
:10/03/28 22:01 :P10A :P7Gr5/xw
#156 [ルル]
「いったぁ〜…」
案の定、美咲は目の前でずっこけた。
「…ほら。」
俺はあの日と同じように手を差しのべる。
今度は空振りしないようにと願いながら。
「ありがとう…///」
その願い通り、美咲はゆっくりと手を握り返してくれた。
久しぶりに感じた彼女の体温はひんやりとしていて。
俺はそんな彼女を暖めたくて自分の元へと引き寄せた。
:10/03/30 12:15 :P10A :Il3ASNjY
#157 [ルル]
「ひゃあっ!?悟…??」
そのままギューっと美咲を抱きしめる。
「…五年前はすまなかった。美咲との約束も美咲自身も大事にしてやれなくて。」
そこまで言って美咲を少し離した。
顔を真っ赤にして俺を見上げる彼女。
そんな彼女が俺は堪らなく愛しかった。
「もぉあんな事しない。美咲との約束は死んでも守るし誰より何より美咲を大事にする。だから…だからもう一度俺と付き合ってくださいっ!!」
:10/03/30 12:27 :P10A :Il3ASNjY
#158 [ルル]
「…………。」
「ダメ……かな??」
黙って俺を見つめる美咲。
「…もう絶対に離しちゃ嫌だよ??」
「もちろん!!」
そう言うとふふっと笑って美咲は俺を抱きしめた。
「悟……大好き。」
ーENDー
:10/08/17 21:01 :P10A :xBN.U06c
#159 [ルル]
長い間更新しなかったあげく…
変な終わり方ですみません(´・ω・)
少し忙しいんですが…更新頑張ります!!
:10/08/17 21:03 :P10A :xBN.U06c
#160 [ルル]
:10/08/17 21:06 :P10A :xBN.U06c
#161 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)
:22/10/27 04:32 :Android :DE5DdzBs
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