深夜の公園で君を拾った。
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#1 [NA] 09/12/07 20:46
『ギィー…ギィー…』



深夜。

帰宅途中の僕の耳に
公園のブランコの音が響いた。

#4 [NA]
>>1

数分前
僕は仕事帰りに飲み物がきれていた事に気付き
コンビニに立ち寄った。


もう夜も遅く,誰も居ない夜道を歩いていると

『ギィー…ギィー…』

とすぐ横の公園から音が聞こえた。

⏰:09/12/08 14:05 📱:W54T 🆔:5XHXvjjw


#5 [NA]
こんな夜遅くに?…と思いつつ音の鳴る方に視線をうつした。

視線の先にはまだ幼い感じの女の子がブランコをゆっくりとこいでいた。

僕は驚いたがすぐに女の子に駆け寄った。
女の子は僕に目をやるわけでもなくぼーっと地面見ていた。

女の子の右目は赤く腫れ上がって閉じているままだった。

⏰:09/12/08 14:14 📱:W54T 🆔:5XHXvjjw


#6 [NA]
「こんな夜中にどうしたの?」

と問い掛けた。


「…………」
返事はなかった。


僕はその対応に困った。
だがここで立ち尽くしているいるのも置いて帰るのも駄目だと思い,とりあえず近くの交番に連れて行く事にした。

⏰:09/12/08 14:22 📱:W54T 🆔:5XHXvjjw


#7 [NA]
念の為女の子にもう一度声をかけた。

…けれどやはり返事は無かった。


しょうがないので女の子のブランコを握っている手を取った。
女の子の手に触れた瞬間
「嫌…」
と聞こえるか聞こえないかの小さな声で僕の手を振り払った。

⏰:09/12/08 14:29 📱:W54T 🆔:5XHXvjjw


#8 [でりーと]
でりーと

⏰:09/12/09 22:38 📱: 🆔:・・・


#9 [NA]
>>8

⏰:09/12/11 13:48 📱:W54T 🆔:Sca1KNos


#10 [NA]
>>7

嫌がっていてはどうしようもないので横の空いているブランコに僕も座った。

女の子も僕も沈黙していて
する事も無かったのでブランコに立って思いっきりこいだ。

『ギィー!!ギィー!!』

古いブランコは途中ミシミシと音をさせながらも壊れたりはしなかった。

小さい頃友達と一緒にブランコで遊んだのを思い出した。
自分でも大人気ないとは思ったが楽しかった。

⏰:09/12/11 13:59 📱:W54T 🆔:Sca1KNos


#11 [NA]
ふと横にいる女の子を見た。
女の子は少し驚いた顔をしていたがその後,気のせいだろうか…少し笑った。


その瞬間。
僕はブランコから…落ちた。

幸い草が生えている場所に落ちたのでダメージは大きく無かった。

僕はさっきまで無表情だった女の子の顔に驚いたのだ。

⏰:09/12/11 14:06 📱:W54T 🆔:Sca1KNos


#12 [NA]
女の子は座っていたブランコから立ち,小さな小さな声で
「大丈夫?」と僕の前にしゃがみこんだ。


「大丈夫だよ」と言うと女の子は安心したのかまた笑った。


さっきのは見間違えでは無かった。

⏰:09/12/11 14:10 📱:W54T 🆔:Sca1KNos


#13 [NA]
僕は草のベットの寝心地も良かったので仰向けになり女の子に聞いた。


「どうしてこんな夜遅く公園に?」


「……怖かったから」


意外と返事が早かった。

⏰:09/12/11 14:15 📱:W54T 🆔:Sca1KNos


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