太陽と夏の空
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#142 [ラビ]
こうして、俺達は中学を卒業。

愛川高校へ特待生として入学した。


真新しい制服に身をつつみ、胸を踊らせながら愛川の校門を抜ける。


愛川は昔からあるわりには、改装を繰り返しているからか、校舎はなかなか綺麗だった。


ここで3年間…俺達は甲子園を目指す。


待ってろよ、甲子園。

⏰:06/09/02 09:05 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#143 [ラビ]
【4章―夢の始まり】

入学してから1週間後。

部活見学期間を終え、正式に入部を認められた。


緊張しながらグランドに入る。




カキーン!!

「いったぞー!!」

「島田ー!つっこめー!!」


「ナイスプレーナイスプレー!!」



…スゴい。

当たり前だが、中学と比べ物にならない練習内容とレベルの高さ。

⏰:06/09/02 09:15 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#144 [ラビ]
中学レベルの俺の頭で言わせてもらうと、これで甲子園に行けないというのが不思議だった。


…もっと上がいるということか…。


現在、地元トップで甲子園出場を果たしている白石学園のことを考えると…

ゾクっとした。

⏰:06/09/02 09:19 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#145 [ラビ]
「1年生だよね?」

誰かが声をかけてきた。


振り向くとそこには、土で汚れた練習着を着た選手が立っていた。
練習着には“愛川高校”と書かれている。

…先輩だ。



「入部希望者?」

先輩はニコっと笑い、俺達に尋ねる。


ヒロキ・達矢『ハイ!』


元気に返事をすると先輩はまたニコっと笑って

「こっちにおいで☆」

と案内してくれた。

⏰:06/09/02 09:26 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#146 [ラビ]
てくてくと俺達は先輩の後ろをついて歩いた。

先輩「…ってゆうかよく見たら坂本君と宮本君じゃん!!(笑)」


『へっ?』

俺達は驚いた。

達矢「俺達のこと知ってるんすか?」

先輩「知ってるもなにも地元じゃ結構有名人でしょ?(笑)いや〜坂本君と宮本君のセットで愛川来てくれるなんて嬉しいよ☆」

先輩はまたニコニコしながら言った。

⏰:06/09/02 09:33 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#147 [ラビ]
自己紹介の前に名前を言われるなんてこと…前にもあった気がする…。

まぁいっか。

とりあえず俺達は歓迎されているようだった。


達矢「いや、俺なんて対したことないです。」

そういうと先輩は俺の頭をパシっと叩いて

先輩「何言ってんだよっ☆まぁちょっと中学と高校じゃ違うけどさ、すぐ慣れるよ☆」

と言ってくれた。

⏰:06/09/02 09:39 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#148 [ラビ]
そんな話をしていると、いつの間にか野球部の部室に到着した。

先輩「ここが野球部の部室ね☆着替えたらグランドにおいで☆」

ヒロキ・達矢『ありがとうございます!』


俺達はお礼を言って部室のドアを開けた。


…ガチャ…

⏰:06/09/02 09:47 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#149 [ラビ]
中には一人…1年生と思われる人がいた。


「あ…」


目が合い俺達3人はどーも、と頭を下げた。


「…お先に」


そいつは先に着替えを済ませ、部室を出ていった。


体格がかなりいいし、背も高い。

高校はこんな奴がゴロゴロいるのか、と思うとこの先が不安だった。

⏰:06/09/02 12:07 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#150 [ラビ]
そんなことを考えていると、ヒロキがボソっと言った。


ヒロキ「なぁ…今のヤツめっちゃ体格いくねぇ?!どーしよ、オレ…」


…ヒロキも俺と同じ不安を感じていたようだった。


達矢「大丈夫だろ。体格で負けてるなら技術で勝負だ!」


ヒロキと気合いを入れなおし、着替えを済ませグランドに向かった。

⏰:06/09/02 14:38 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


#151 [ラビ]
グランドに行くと、入部希望の1年生と先輩達が集まっていた。


先輩「おっ来た来た☆」


さっきの先輩もいる。


俺達は先輩達の前に並んだ。

ざっと1年生だけで2,30人はいる。

ふと左を向くと、見知らぬ人物が立っていた。


坊主頭で背が高く、体格もいい。

歳は30代前半といったところだろうか。

⏰:06/09/02 14:46 📱:W32SA 🆔:4RHgPAtg


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