太陽と夏の空
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#205 [ラビ]
ここで顔を合わせたら気まずい…。


とっさに俺は部室の裏にまわって身を隠した。



…ガチャ。



スタスタスタ…

⏰:06/09/04 19:46 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#206 [ラビ]
シーン…



部室には誰もいなくなったようだった。



…はぁ〜…。



俺はひとつため息をついて表のほうに戻り、部室へ入った。



達矢「あ、あったあった」


忘れ物の鍵を取るとすぐに部室を出た。

⏰:06/09/04 19:49 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#207 [ラビ]
“ヒロキがいなかったら完璧達矢がエースだったのにな”



…さっきの言葉が頭から離れない。


達矢「…るせぇ…」


俺は拳を握り、昔言われた言葉も思い出した。


“宮本がいなかったら坂本は…”



達矢「そんなの…昔から言われてる…。“ヒロキがいなかったら”…?ざけんな…」

⏰:06/09/04 19:55 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#208 [ラビ]
俺はフェンスを一発殴り、ちくしょうと小さくぼやいた。




「…達矢?」


俺はハッとして顔をあげた。


そこには心配そうにヒロキが立っていた。


きっと俺がなかなか戻ってこないから様子を見に来たんだろう。

⏰:06/09/04 19:58 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#209 [ラビ]
ヒロキ「どうしたんだよ?…鍵…あったか?」


達矢「あぁ…。待たせて悪ぃな☆」


俺はヒロキに心配をかけるまいと明るく振る舞った。


ヒロキ「大丈夫か…?」


達矢「大丈夫だけど?☆どした?(笑)」


ヒロキ「いや、ならいいんだけどさ…」

達矢「帰ろーぜ☆」

ヒロキ「おう」

⏰:06/09/04 20:03 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#210 [ラビ]
俺達は自転車に乗り、途中までの道のりを一緒に帰った。


達矢「じゃぁな☆」

ヒロキ「また明日ぁ☆」


いつもの交差点で別れをつげる。

達矢「はぁ…。」


俺はまたため息をついた。


ヒロキ…。

親友のお前にも、この悩みだけは言えねぇや…。




そうして今日も…一日が終わった。

⏰:06/09/04 20:10 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#211 [ラビ]
ちょっと休憩しまぁす(・・A;)読み返してみると納得出来ない文章がチラホラ…。すみません…(T_T)

⏰:06/09/04 20:21 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#212 [ラビ]
夏の暑さも本格的になり、連日セミの鳴き声が響く。





…カキーン…


「レフトレフトぉ!!」


ズサァッ…



…カキーン…



「走れ走れー!!」


ズサァッ…


「よし、オッケーだぁ!次!」


…カキーン…

⏰:06/09/04 22:07 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#213 [ラビ]
愛川高校のグランドは

いつものようににぎやかだ。


…カキーン…

ボールがバットに当たる金属音。

パシッ

ボールをグローブでキャッチする音。



ズサァッ…

選手たちが白球を追い、飛込んで着地するときの土の音。




まさに、夏の青春だ。

⏰:06/09/04 22:14 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


#214 [ラビ]
この夏は、俺達にとって一生で一番大切な夏。


大きな夢の舞台

“甲子園”



その夢を


叶えるときがきたんだ。


夢が叶うときって…


どんな感じなんだろうな…

⏰:06/09/04 22:16 📱:W32SA 🆔:ycqhNSgc


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