太陽と夏の空
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#232 [ラビ]
俺はそんなヒロキをパシっと叩いてこう言った。
達矢「バーカ。まだ終わってねぇだろ?新しい“約束”」
ヒロキは、“あ、そうか”と笑い
「日本一にならないとな」
と言った。
…そうだよヒロキ。
まだ約束は果たされてねぇよ。
:06/09/05 16:24 :W32SA :pFuM3zxU
#233 [ラビ]
達矢「さーて、練習行くかぁ〜」
ヒロキ「おいっ待てよ!(笑)」
…もうすぐ甲子園。
この夏の間に
俺達は甲子園出場という希望の光を見た。
その光はまぶしくて、明るい。
でもこの時の俺は…
あんな悪夢を見るなんて
思いもしなかったんだ。
:06/09/05 16:33 :W32SA :pFuM3zxU
#234 [我輩は匿名である]
続きが気になるからアゲアゲ
:06/09/05 16:56 :W41CA :v1yl.75k
#235 [ラビ]
カズさんまたまたアゲありがとうございますュ
では…参りますy(笑)
:06/09/05 17:50 :W32SA :pFuM3zxU
#236 [ラビ]
学校は夏休みに入り、3年生にとっては高校生活最後の夏休みだ。
さっさを進路を考えて動き出す奴。
部活から解放され、毎日のように遊びまくる奴。
いろいろいる。
けど、俺達はどちらもない。
もうすぐ…
夏の甲子園が始まる。
:06/09/05 17:54 :W32SA :pFuM3zxU
#237 [ラビ]
甲子園まであと4日…。
練習も“全国”を意識して、ピリピリとした空気が流れていた。
「おい!そこ違うだろ?!」
監督のゲキがとぶ。
選手もみんな必死にボールに喰らい付く。
特に3年生は最後だから
誰もがベンチ入りを目指して必死にアピール。
…周り全てが敵だ。
:06/09/05 18:04 :W32SA :pFuM3zxU
#238 [ラビ]
そんなこともあって
チームはまとまりを失っていった。
誰も会話がない。
ベンチ入りするかしないか瀬戸際の3年生は
いつもベンチ入りをしている後輩に冷たく当たる。
その後輩が何をするのも無視。
俺とヒロキは、後輩達をかばう毎日だった。
:06/09/05 18:08 :W32SA :pFuM3zxU
#239 [ラビ]
達矢「悪いな…。ホントはそうゆう奴じゃないんだけど…。今ピリピリしてんだよ。ホントごめんな。」
俺は後輩に頭を下げる。
「いいっすよ。ピリピリする気持ちわかりますから。それに達矢先輩が頭下げないでください…」
幸い、後輩達はみんなイイ奴で、こっちの状況もわかってくれていた。
:06/09/05 18:12 :W32SA :pFuM3zxU
#240 [ラビ]
ヒロキ「甲子園までに間に合うかな…」
達矢「大丈夫だろ。もうちょっとしたらおさまるさ。」
ヒロキ「そうかな…」
ヒロキは最近悩んでいるようだった。
たぶん、チームのまとまりが失われてきているのは
キャプテンである自分のせいだと思ってるんだろう。
:06/09/05 18:24 :W32SA :pFuM3zxU
#241 [ラビ]
達矢「大丈夫。お前のせいなんかじゃねぇよ」
俺はそう言ってヒロキの肩を叩いた。
ヒロキ「…ありがとう。オレ…達矢がいてくれてホントに良かったよ☆」
ヒロキは笑って言った。
…俺も、ヒロキがいたからここまで野球が続けられたんだ。
:06/09/05 18:38 :W32SA :pFuM3zxU
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